到達目標
・組込みシステムと社会とのかかわりを理解し説明できる.
・組込みシステム構成、開発要素等についてその概要を理解し、説明できる.
・組込みシステム設計に求めれる要素技術についてその概要を理解し、説明できる.
・情報機器、産業機器関連組込みシステムの要素技術とその動作を説明できる.
・システムエンジニアリングプロセス、ハードウエア設計、ソフトウエア設計の視点から、クロス開発等のシステム開発工程を説明できる.
・システムLSI、SoCアークテクチュア、およびCPU、メモリ、FPGA等のハードウエアについて概要を説明できる.
・基本な入出力技術、周辺接続技術等のハードウエアについて概要を説明できる.
・ソフトウエア開発環境、ソフトウエアプロセス、オブジェクト指向開発手法等について概要を説明できる.
・リアルタイムOS(RTOS)について特徴、役割、動作などの概要を説明できる.
・システムを構成するハードウエアおよびソフトウエア部品に関する品質保証・安全設計技術について概要を説明できる.
・組込みシステムの応用分野であるコンピュータ/FA/車載ネットワーク技術についてその概要を理解し、説明できる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
組込みシステムの基礎知識 | 組込みシステム全体を捉え、組込みシステムがどうのようなものであるかを具体例・ブロック図などを用いて論理的に説明することができる. | 組込みシステムを構成する基本的な要素および機能について具体例を概略を端的に説明できる. | 組込みシステムを構成する基本的な要素および機能について具体的な例の概略を説明できない. |
組込みシステム開発の概要 | 組込みシステムのさまざま開発工程について、システムエンジニアリングプロセス・ハードウエア設計・ソフトウエア設計の点から論理的に説明することができる. | 組込みシステムの開発工程について、ハードウエア設計・ソフトウエア設計の点から概略を端的に説明できる. | 組込みシステムの開発工程について、ハードウエア設計・ソフトウエア設計の点から概略を説明できない. |
ハードウエアシステム開発技術 | 組込みシステムのハードウエア開発技術に関して、システム開発を例題を通して理解し、自ら論理的に説明できる。 | 組込みシステムのハードウエア開発技術に関して、システム開発を例題を通して理解し、説明できる。 | 組込みシステムのハードウエア開発技術に関して、システム開発の例題を理解し、説明することができない。 |
ソフトウエアシステム開発技術 | 組込みシステムのソフトウエア開発技術に関して、システム開発を例題を通して理解し、自ら論理的に説明できる。 | 組込みシステムのソフトウエア開発技術に関して、システム開発を例題を通して理解し、説明できる。 | 組込みシステムのソフトウエア開発技術に関して、システム開発を例題を理解し、説明することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
本科(準学士課程)での学習・教育到達目標 2-1
説明
閉じる
本科(準学士課程)での学習・教育到達目標 3-2
説明
閉じる
本科(準学士課程)での学習・教育到達目標 3-3
説明
閉じる
教育方法等
概要:
1、制御情報システム機器において、その重要性が指摘されているマイコンをコアデバイスとする組込みシステム技術基礎を学習対象とする.2、組込みシステムを構成するハードウエア、ソウフトウエアならびにそれらの関係について概説する.3、組込みシステム技術者に求められる知識・情報や組込みシステム構築のための要素技術・スキルを体系的・包括的に述べる.
授業の進め方・方法:
前半:講義形式の授業を実施する。
後半:情報処理技術者試験の「エンベディッドシステムスペシャリスト」試験の例題を通して、組み込みシステム開発におけるハードウエア設計技術およびソフトウエア設計技術の基礎的能力を学ぶ。
実践的創造的技術習得のためには、積極的な自学自習が大切であり、目標達成の早道である.基礎的ではあるが、本教科で学ぶ関連する多くの個別事象の理解が本科目をマスターする早道である.
注意点:
規定授業時間数:60単位時間
この科目では、1単位あたり15時間の自学自習が求められます。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
授業内容を理解する。
|
2週 |
組込みシステム概要(1) |
組込みシステムと社会とのかかわりを理解し説明できる.
|
3週 |
組込みシステム概要(2) |
組込みシステムと社会とのかかわりを理解し説明できる.
|
4週 |
組込みシステムの構成(1) |
組込みシステム構成、開発要素等についてその概要を理解し、説明できる.
|
5週 |
組込みシステムの構成(2) |
組込みシステム構成、開発要素等についてその概要を理解し、説明できる
|
6週 |
組込みシステム構築のための資源技術(1) |
組込みシステム設計に求めれる要素技術についてその概要を理解し、説明できる.
|
7週 |
組込みシステム構築のための資源技術(2) |
組込みシステム設計に求めれる要素技術についてその概要を理解し、説明できる.
|
8週 |
組込みシステムの事例(1) |
情報機器、産業機器関連組込みシステムの要素技術とその動作を説明できる.
|
2ndQ |
9週 |
組込みシステムの事例(2) |
情報機器、産業機器関連組込みシステムの要素技術とその動作を説明できる.
|
10週 |
組込みシステムの開発工程(1) |
システムエンジニアリングプロセス、ハードウエア設計、ソフトウエア設計の視点から、クロス開発等のシステム開発工程を説明できる.
|
11週 |
組込みシステムの開発工程(2) |
システムエンジニアリングプロセス、ハードウエア設計、ソフトウエア設計の視点から、クロス開発等のシステム開発工程を説明できる.
|
12週 |
品質保証技術(1) |
システムを構成するハードウエアおよびソフトウエア部品に関する品質保証・安全設計技術について概要を説明できる.
|
13週 |
品質保証技術(2) |
システムを構成するハードウエアおよびソフトウエア部品に関する品質保証・安全設計技術について概要を説明できる.
|
14週 |
通信・ネットワーク技術(1) |
組込みシステムの応用分野であるコンピュータ/FA/車載ネットワーク技術についてその概要を理解し、説明できる.
|
15週 |
通信・ネットワーク技術(2) |
組込みシステムの応用分野であるコンピュータ/FA/車載ネットワーク技術についてその概要を理解し、説明できる.
|
16週 |
定期試験 |
後期前半に学習した内容の問題が解ける。
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
ハードウエア設計技術1 |
プランタ管理システムの例題を通して、MCU、センサー、LCD、通信などによる組込みシステム構成において、主に消費電力の低減からの設計について例題を通して理解し、説明できる。
|
2週 |
ハードウエア設計技術2(1) |
DCモータ扇風機の例題を通して、モータ制御と各種センサーから構成される組込みシステムにおいて、主に運転仕様の実現方法および異常処理方法の設計について例題を通して理解し、説明できる。
|
3週 |
ハードウエア設計技術2(2) |
DCモータ扇風機の例題を通して、モータ制御と各種センサーから構成される組込みシステムにおいて、主に運転仕様の実現方法および異常処理方法の設計について例題を通して理解し、説明できる。
|
4週 |
ハードウエア設計技術3(1) |
家庭向け室内監視システムの例題を通して、消費電力の低減や通信に関する問題点およびトラブルに対する対応について理解し、説明できる。
|
5週 |
ハードウエア設計技術3(2) |
家庭向け室内監視システムの例題を通して、消費電力の低減や通信に関する問題点およびトラブルに対する対応について理解し、説明できる。
|
6週 |
ハードウエア設計技術4(1) |
安全運転支援システムに関する組込みシステムにおいて、無線通信の仕様および通信のタイミングについて例題を通して理解し、説明できる。
|
7週 |
ハードウエア設計技術4(2) |
安全運転支援システムに関する組込みシステムにおいて、無線通信の仕様および通信のタイミングについて例題を通して理解し、説明できる。
|
8週 |
中間試験 |
後期前半に学習した問題が解ける。
|
4thQ |
9週 |
試験解答、答案返却 ソフトウエア設計技術1(1) |
ICレコーダのの例題を通して、各処理での消費電力の計算力、複数のソフトウエアのタスク管理技術を理解し、説明できる。
|
10週 |
ソフトウエア設計技術1(2) |
ICレコーダのの例題を通して、各処理での消費電力の計算力、複数のソフトウエアのタスク管理技術を理解し、説明できる。
|
11週 |
ソフトウエア設計技術2(1) |
歩行者用ナビゲーションを目的とした組込みシステムの例題を通して、タスク管理、機能追加などの技術を理解し、説明できる。
|
12週 |
ソフトウエア設計技術2(2) |
歩行者用ナビゲーションを目的とした組込みシステムの例題を通して、タスク管理、機能追加などの技術を理解し、説明できる。
|
13週 |
ソフトウエア設計技術3(1) |
スーマト機器開発の組込みシステムの例題を通して、通信量計算、タスク管理、不具合解析などの技術を理解し、説明できる。
|
14週 |
ソフトウエア設計技術3(2) |
スーマト機器開発の組込みシステムの例題を通して、通信量計算、タスク管理、不具合解析などの技術を理解し、説明できる。
|
15週 |
定期試験 |
後期後半に学習した内容の問題が解ける。
|
16週 |
試験解答、答案返却 後期のまとめ |
後期に学習した内容を理解し、説明できる。
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | レポート | 演習 | | | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 65 | 10 | 25 | 0 | 0 | 0 | 100 |
前期:専門的能力 | 40 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
後期:専門的能力 | 25 | 0 | 25 | 0 | 0 | 0 | 50 |
| 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |