日本語Ⅰ

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 日本語Ⅰ
科目番号 LK1399 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 制御情報システム工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 1・アカデミック・ジャパニーズ研究会編著 『大学・大学院留学生の日本語 読解編』 アルク    2.アカデミック・ジャパニーズ研究会編著 『大学・大学院留学生の日本語 作文編』 アルク    3・かたくり日本語研究会著 『完全マスター漢字 日本語能力試験N2レベル』スリーエーネットワーク 4・かたくり日本語研究会著 『完全マスター漢字 日本語能力試験1級レベル』スリーエーネットワーク/日本語能力試験 N1 N2レベルの問題集、新聞記事
担当教員 藤川 有紀

到達目標

1. アカデミックな文章の読解に慣れ、すばやく正確に内容が読み取れる。
2. 論理的な文章の構造、表現形式を身につけ、適切な構成で書くことができる。
3. 自分の考えを簡潔にまとめて、わかりやすく聞き手に伝えることができる。
4. アカデミックな文章を書いたり読んだりするのに必要な漢字の能力を身につけることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アカデミックな文章を読んで、文章の構成や内容、作者の意図をすばやく正確に読み取ることができる。論理的にやや複雑な文章を読んで、文章の構成や、内容、作者の意図を、正確に読み取ることができる。論理的にやや複雑な文章を読んで、文章の構成や、内容、作者の意図を正確に読み取ることができない。
評価項目2論理的な文章の構造、表現形式を身につけている。文章を書く際、説得力のある根拠を用いて、適切な構成で書くことができる。論理的な文章の構造、表現形式を身につけている。文章を書く際、妥当な根拠を用いて、主張が明確にわかるように書くことができる。論理的な文章の構造、表現形式を身につけていない。文章の構成、根拠などが不適切である。
評価項目3自分の考えを簡潔にまとめて、適切な語彙、表現を用いてわかりやすく聞き手に伝えることができる。自分の考えを、適切な語彙、表現を用いて聞き手にわかるように伝えることができる。自分の考えを簡潔にまとめることができない。聞き手に伝える際の、語彙や表現が適切でない。
評価項目4アカデミックな文章を読んだり書いたりするのに必要な、漢字の能力を身につけている。幅広い話題について書かれた文章や、論旨がわかりやすい文章を読んだり書いたりするのに必要な、漢字の能力を身につけている。漢字の能力が不十分なために、文章を読むことができない。論理的な文章を書く際、正確な漢字を用いて書くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
学校での授業参加、研究活動が日本語で円滑かつ高いレベルでできるようになることを念頭に、アカデミックな日本語を習得するための日本語の基礎的能力を涵養する。具体的には、論理的な文章に多く触れ、文章構成などの知識を得、内容・概要をすばやく正確に把握する練習を行う。また、アカデミックな文章を書く能力を高めるために、日本語の規則や表現形式を学び、作文練習を行う。日本での研究活動には漢字の高い漢字の理解能力が不可欠であるので、1~2級レベルの漢字の練習も年間を通じて継続的に行う。
授業の進め方・方法:
読解と作文のテキスト2冊をメインテキストとして交互に使用していく。新聞記事などの生教材も適宜使用する。漢字は毎回継続的に行う。
注意点:
学期中の復習小テスト、作文の課題、漢字小テストにおいては、一定の基準点に達していない場合には、再テスト、再提出を行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 プレイスメントテスト、授業オリエンテーション、自己紹介(作文、スピーチ) 授業の目標、内容、進め方などを把握する。自分のこと、留学生活の目標について書く、話す。
2週 作文第1課 表記法
漢字
日本語の表記法に従って作文が書ける。
学習した漢字の意味と読み方がわかり、正しく書ける。
3週 読解第1課 言葉の役割
漢字
日本語の文章の構造、段落内の構造を理解する。
4週 作文第2課 文体、書き言葉           第1課復習テスト
漢字
書き言葉の文体や表現形式がわかり、使える。
5週 読解第2課 イルカと超音波
漢字
絵や図から全体の内容を推測できる。中心文と支持文の役割とつながりを理解し、文章の構成がわかる。
6週 作文第3課 段落構成 
第2課復習テスト
漢字
適切に段落をつけて文章が書ける。
7週 読解第3課 地図の分類
漢字
文章のアウトラインを理解し、まとめられる。
8週 作文第4課 助詞「は」と「が」の使い方
第3課復習テスト
漢字
「は」と「が」の基本的な使い方を理解し、ある程度正しく使い分けられる。
2ndQ
9週 中間試験
10週 読解第4課 睡眠時間
漢字
予備知識から文章の内容を推測、把握できる。
11週 作文第5課 テーマを述べる
第4課復習テスト
漢字
テーマを述べる表現がわかり、文が書ける。
12週 読解第5課 日時計
漢字
時間経過を表す表現がわかり、使える。
13週 作文第6課 理由経過を述べる
第5課復習テスト
漢字
理由を述べる表現がわかり、使える。
14週 読解第6課 研究者の二つのタイプ
漢字
比較・対象を表す表現がわかり、使える。
15週 定期試験
16週 答案返却
後期
3rdQ
1週 作文第7課 定義をする
第6課復習テスト
漢字
定義を表す表現がわかり、文が書ける。様々な名詞文についての理解を深める。
2週 読解第7課 地球温暖化
漢字
因果関係や位置関係、順序などの論理的なつながりを正確に読み取る。
3週 作文第8課 判明していることを述べる
第7課復習テスト
漢字
助詞相当語に関する理解を深め正確に使える。判明していることを述べる表現がわかり、使える。
4週 読解第8課 風呂場の戸
漢字
原因と結果を表す表現、位置関係を表す表現がわかり、使える。
5週 作文第9課 問題点を述べる
第8課復習テスト
漢字
問題点を述べる表現、間接疑問の表現を理解し、適切に使える。
6週 読解第9課 手で数を表す
漢字
文章の中のさまざまな接続表現の役割を理解し、文章を正確に読み取る。
7週 作文第10課 引用する
第9課復習テスト
漢字
引用するときの表現がいくつかわかり、使える。
8週 中間試験
4thQ
9週 読解第10課 茶はどのようにつたわったか
漢字
起こったことの理由や根拠を論理的に読み取る
10週 作文第11課 解決策を述べる
第10課復習テスト
漢字
解決策を述べる表現を知り、使えるようにする。
11週 読解第11課 「タ」と「ハタケ」
漢字
意見と事実の表現法の違いを知り、区別できる。反語疑問文の表現スタイルが理解できる。
12週 作文第12課 手順を述べる
第11課復習テスト
漢字
実験などの手順を述べる表現がわかり、使える。
13週 作文第13課 指示詞を使う
漢字
指示詞の使い方を理解し、文中の指示内容が正確に使える
14週 読解第14課 人間とロボットの強調動作に関する研究ー研究計画書の形式
漢字
論理的な内容の長文を、目的に合わせた読み方で、内容把握ができる。
15週 定期試験
16週 答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テスト作文課題漢字テスト合計
総合評価割合70101010100
基礎的能力2010101050
専門的能力5000050
分野横断的能力00000