概要:
計算機工学Ⅰでは,情報工学を学ぶ上で必要なコンピュータに関するハードウェアとソフトウェアの基礎知識を学ぶ. 2進数や16 進数などの基数表現を理解し,ブール代数等の基本的な論理演算や算術演算の方法を学ぶ.また,コンピュータの基本構成を理解し,機械語プログラムの動作原理などを学ぶ.2年次の「計算機工学Ⅱ」を学ぶための基礎を学習する.
「情報工学基礎演習Ⅰ」でICやLEDを用いた論理回路に関する演習実験を行う.
授業の進め方・方法:
本科目は教科書を用いた講義を中心として、コンピュータに関する基礎知識を学ぶ。
注意点:
使用する教科書は初学者向けに書かれているので、1年生であっても読めば理解できる部分が多い。教科書を読んで予習を行い、授業の後にノートを見直して復習を行う習慣を身につけてもらいたい。規定授業時数は60時間である。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。 | 3 | |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 計算機工学 | 整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。 | 3 | 前3,前7,前8,前9 |
基数が異なる数の間で相互に変換できる。 | 3 | 前4,前6 |
整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。 | 3 | |
小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。 | 3 | |
基本的な論理演算を行うことができる。 | 2 | 前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
基本的な論理演算を組合わせて、論理関数を論理式として表現できる。 | 2 | 後1 |
論理式の簡単化の概念を説明できる。 | 2 | 後3,後4,後5,後6 |
簡単化の手法を用いて、与えられた論理関数を簡単化することができる。 | 2 | |
論理ゲートを用いて論理式を組合せ論理回路として表現することができる。 | 3 | 後2 |
与えられた組合せ論理回路の機能を説明することができる。 | 3 | 後7 |
組合せ論理回路を設計することができる。 | 3 | 後7 |
コンピュータを構成する基本的な要素の役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。 | 2 | 前2,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |