データベース

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 データベース
科目番号 HI1509 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 人間情報システム工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 オンライン教材と、 「理論から学ぶ データベース実践入門 リレーショナルモデルによる効率的なSQL」,奥 野 幹也,技術評論社
担当教員 孫 寧平

到達目標

データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を理解できる.データベース言語SQLを用いて基本的なと複合的なデータ問合わせを記述できる.関係データベースのERモデル,ERD,スキーマを理解でき,簡単なデータベースを設計できる.正規化を理解できる.WEBデータベースの構築におけるコネクション,セッション,セキュリティについて理解できる.HTML5,JQuery,PHP,SQLなどを用いて,WEBデータベースシステムの設計と実装を行える.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
データベースの基本概念とデータモデル,関係データベースデータベースの役割と応用,データベースのアーキテクチャとデータ独立性,データモデルを理解できる.関係データベースのリレーション,関係代数を理解でき,演算できる.データベースの役割と応用,データベースのアーキテクチャとデータ独立性,データモデルを理解できる.関係データベースのリレーション,関係代数を理解できる.データベースの役割と応用,データベースのアーキテクチャとデータ独立性,データモデルを理解できる.関係データベースのリレーション,関係代数を理解できない.
SQLのデータ定義,データ操作,基本的な問い合わせ,複合的な問い合わせ,stored procedure,stored function, トリガなどSQLのテータ定義,データ操作,基本的なと複合的な問い合わせを理解でき,利用できる.stored procedure, stored function, トリガを作成および利用できる.SQLのテータ定義,データ操作,基本的な問い合わせを理解でき,利用できる.複合的な問い合わせ,stored procedure, stored function, トリガを理解できる.SQLのテータ定義,データ操作,基本的な問い合わせを理解できない.複合的な問い合わせ,stored procedure, stored function, トリガを理解できない.
関係データベースのERモデル,ERD,スキーマ,正規化関係データベースのERモデル,ERD,スキーマを理解でき,簡単なデータベースを設計できる.正規化を理解でき,正規化を実践できる関係データベースのERモデル,ERD,スキーマを理解でき,簡単なデータベースを設計できる.正規化を理解できる.関係データベースのERモデル,ERD,スキーマを理解できない.簡単なデータベースを設計できない.正規化を理解できない.
WEBデータベースの構築におけるコネクション,セッション,セキュリティについて演習で評価する.HTML5,JQuery,PHP,SQLを用いたWEBデータベースシステムの設計と実装WEBデータベースの構築におけるコネクション,セッション,セキュリティについて理解できる.HTML5,JQuery,PHP,SQLを用いて,実用性の高いWEBデータベースシステムの設計と実装をこなせる.WEBデータベースの構築におけるコネクション,セッション,セキュリティについて理解できる.HTML5,JQuery,PHP,SQLを用いて,簡単なWEBデータベースシステムの設計と実装をできる.WEBデータベースの構築におけるコネクション,セッション,セキュリティについて理解できない.HTML5,JQuery,PHP,SQLを用いて,簡単なWEBデータベースシステムの設計と実装をできない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
データベースの設計・応用技術は,情報システムを構築する上で重要な柱となるものである.本科目は,データモデル,関係代数,関係データベース,スキーマ,正規化などデータベースの基礎と,SQLを用いた基本的な及び複合的なデータ問合わせの利用方法を,理論・実践両面からのアプローチにより身に付けることを目的とする.また,WEBデータベースの構築におけるコネクション,セッション,セキュリティについて講義し,HTML,JQuery,PHP,SQLなどを用いて,WEBデータベースシステムの設計と実装を行える実践的な技術を習得する.
授業の進め方・方法:
講義と演習を交互に行う形で進める.
学習の各段階において自学学習用の課題を設け,学習の成果を定期試験等筆記試験や実技試験,演習を総合し評価する.実技試験または演習レポートの提出期限は課題提示と同時に示し,期限に遅れて提出されたレポートに対し減点する.60%以上の得点率で目標達成とみなす.
注意点:
規定授業時間数は60時間,放課後・家庭で30時間程度の自学自習が求められる.
講義での説明を良く聞き,演習課題に積極的に取り組むことで,知識を身に付ける.大規模で複雑な電子データを,利用しやすく,変更しやすく,間違いが生じにくいように保持するにはどのようにすればよいのか.また,大規模で複雑なデータを利用するソフトウェアはどのようにして開発するのか.本講義を通して,このような疑問を解決するための具体的なイメージを描けるようになることが望まれる.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 本科目の概要,授業方針,評価方法等について紹介する.
2週 データベースの役割と応用,データベースのアーキテクチャとデータ独立性,データモデル データベースの役割と応用,データベースのアーキテクチャとデータ独立性,データモデルについて理解できる.
3週 関係データベース(1)
リレーション,関係代数
関係データベースのリレーション,関係代数を理解できる.
4週 関係データベース(2)
リレーション,関係代数
関係代数を理解できる.
5週 SQL(1)
テータ定義,リレーションの作成,データ操作
SQLのテータ定義,リレーションの作成,データ操作ができる.
6週 SQL(2)
基本的な問い合わせ
SQLの基本的な問い合わせを理解でき,利用できる.
7週 SQL(3)
複合的な問い合わせ
SQLの複合的な問い合わせを理解でき,利用できる.
8週 中間評価(演習課題の点数を成績に算入,課題の解答について説明する) 毎回授業に与えられた演習課題で以上の内容の理解と自力で実装力を確認し完成度により評価する
2ndQ
9週 SQL(4)
stored procedure, stored functionの作成と利用
stored procedure, stored functionの作成と利用ができる.
10週 SQL(5)
トリガを作成と利用
トリガを作成および利用できる.
11週 SQLの総合演習
12週 関係データベース(1)
ERモデル,ERD,スキーマ
関係データベースのERモデル,ERD,スキーマを理解できる.
13週 関係データベース(2)
データベースの設計,正規化
データベースの設計,正規化の手法を理解できる.
14週 関係データベース(3)
第1~第5正規形,ボイス・コッド正規形、正規化の演習
第1~第5正規形,ボイス・コッド正規形等についてよく理解できる.INF, 2NF, 3NFの実例を取り上げ,データベースのリレーションの正規化を行える.
15週 定期評価:関係データベースの概念、SQLの利用(演習課題の点数を成績に算入,課題の解答について説明する)
毎回授業に与えられた演習課題で以上の内容の理解と自力で実装力を確認し完成度により評価する
16週 定期評価課題の解答説明
後期
3rdQ
1週 WEBデータベース WEBデータベースの構築における設計と実装方法について理解できる.
2週 PHPプログラミング PHPプログラミングの基本について理解できる.
3週 PHPプログラミング演習 同上
4週 PHPとSQL
PHPとSQLとのコネクション,アクセス,問い合わせ方法について理解する.
5週 PHPとSQLプログラミングの演習
同上
6週 PHPとSQLプログラミングの演習
同上
7週 WEBデータベース設計の演習 WEBデータベースの設計と実装方法について理解し,実践する.
8週 中間評価(演習課題の点数を成績に算入,課題の解答について説明する) 毎回授業に与えられた演習課題で以上の内容の理解と自力で実装力を確認し完成度により評価する
4thQ
9週 jQuery・PHP・SQLによる
WEBデータベースの操作,データの通信
jQuery・PHP・SQLによるWEBデータベースの操作,データの通信方法を理解でき,プログラミングできる.
10週 jQuery・PHP・SQLプログラミング演習 同上
11週 jQuery・PHP・SQLプログラミング演習 同上
12週 セッション,セキュリティ SQL及びWEBデータベースのセッションとセキュリティについて理解でき,応用できる.
13週 WEBデータベースシステムの設計と実装演習
創作演習を通して,WEBデータベースの構築における実践的な技術の習得を目指す.
14週 WEBデータベースシステムの設計と実装演習 同上
15週 WEBデータベースシステムの設計と実装演習, 実技試験 同上
16週 実技試験課題の解説とグループ発表 毎回授業に与えられた演習課題で以上の内容の理解と自力で実装力を確認し完成度により評価する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。4前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前12,前14
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。4前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10

評価割合

筆記試験実技試験合計
総合評価割合6040100
基礎的能力251540
専門的能力352560
分野横断的能力000