1. 高等学校2年生レベルの語彙力や漢字を読み書きする能力を身につけている。
2. 論理的な文章(論説・評論)について、筆者の意見を把握し、設問に答えることができる。また、筆者の意見に対して、自身の意見を表現することができる。
3. 文学的な文章(小説・詩)について、登場人物の心情を読み取ることができる。また、自身の経験にひきつけて感想を述べることができる。
4. 日本の伝統的な言語文化について興味・関心を持ち、その価値に気づくことができる。
概要:
「国語」の授業では、近現代の評論文や小説、古典文学など、様々な文章を主体的に読むことを通して、職場や地域、家庭等で、円滑なコミュニケーションを行う際に必要な技能や感覚、態度について取り扱う。学習を通して、豊かな感性と論理的な思考力を身につけ、読解力を獲得する。また、演習や課題を通して、自分自身の言葉で適確に表現する力を身につけるとともに、その基礎となる語彙力を豊かにしていく。
授業の進め方・方法:
講義では教科書と課題プリントを使用し、学生の解答に対して解説を行っていく。授業の理解を深めるためにも、事前に課題プリントを解くことが必須である為、十分な自学自習の時間が必要である。又、採り上げる単元によって、話し合いや口頭発表、レポートを課す。評価方法は、試験(中間・定期)80%、小テスト10%、提出物10%とする。総合評価60%以上を合格とする。
注意点:
自主的に予習や課題を行い、授業には集中して意欲的に取り組むこと。自学する習慣を身に付けておくこと。
合格の対象としない欠席条件(割合) 1/3以上の欠課
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス・「手の変幻」
|
語句の意味を的確に捉え、文章全体を把握することができる。
|
2週 |
「手の変幻」 |
論の展開を理解しながら、筆者の主張を捉えることができる。
|
3週 |
「手の変幻」 |
筆者の主張をふまえ、全体の要旨をまとめることができる。
|
4週 |
「手の変幻」 |
筆者の主張をふまえた上で、自分の意見を自分自身の言葉で、分かりやすく伝えることができる。
|
5週 |
短歌・俳句 |
短歌・俳句の基本事項をおさえることができる。表現技法の特徴を理解することができる。
|
6週 |
短歌・俳句 |
歌意や主題を把握することができる。
|
7週 |
短歌・俳句 |
作句を試み、グループで意見を交えながら短歌・俳句を味わうことができる。
|
8週 |
中間試験 |
授業の総括をし、試験を行う。
|
2ndQ |
9週 |
答案返却・解説 |
|
10週 |
「山月記」 |
語句を理解し、物語の展開を的確に捉えることができる。
|
11週 |
「山月記」 |
時代背景や登場人物を正確にとらえ、小説の世界を理解することができる
|
12週 |
「山月記」 |
全体の構成と場面展開を捉え、作品のテーマをおさえることができる。
|
13週 |
「山月記」 |
人物・情景・心情を的確に捉え、自らの意見を表現できる。
|
14週 |
「山月記」 |
課題に対してグループで意見を交わすことができる。
|
15週 |
定期試験 |
授業の総括をし、試験を行う。
|
16週 |
答案返却・解説 |
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
「こころ」の概略の解説 |
全体の構成を把握できる。
|
2週 |
「こころ」 |
語句を理解し、物語の展開を的確に捉えることができる。
|
3週 |
「こころ」 |
時代背景や登場人物を正確にとらえ、小説の世界を理解することができる
|
4週 |
「こころ」 |
全体の構成と場面展開を捉え、作品のテーマをおさえることができる。
|
5週 |
「こころ」 |
人物・情景・心情を的確に捉え、自らの意見を表現できる。
|
6週 |
「こころ」49章以下の解説
|
重要な場面を理解することができる。
|
7週 |
「こころ」 |
作品の鑑賞と解説を通して、読みを深めることができる。
|
8週 |
中間試験 |
授業の総括をし、試験を行う。
|
4thQ |
9週 |
答案返却・解説 |
|
10週 |
「日本語は非論理的か」 |
テキストに用いられている語句・表現を理解することができる。
|
11週 |
「日本語は非論理的か」 |
テキストの構成、論理の展開や要旨を的確に捉えることができる。
|
12週 |
「日本語は非論理的か」 |
筆者の主張を捉え、自分の考えを述べることができる。
|
13週 |
「竹取物語」 |
筆者およびテキストの歴史的背景を理解し、テキストを読解することができる
|
14週 |
「竹取物語」 |
人物の心情や展開、また基礎的な文法事項に注意して、テキストを読解することができる
|
15週 |
定期試験 |
授業の総括をし、試験を行う。
|
16週 |
答案返却・解説 |
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 2 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 2 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 2 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 2 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 2 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 2 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 2 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 2 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 2 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 2 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 2 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 2 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 2 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 2 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | |