| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
物体の変位,速度,加速度の時間変化を記述できる。 | 速度,加速度を変位ベクトルの時間微分と結びつけて,より一般的な場合にも概念を拡張できる。等加速度運動や投射運動のやや複雑な問題を解く事ができる。 | 物体の変位,速度,加速度を時間の変数としてとらえ,等速度運動や等加速度運動を表す関係式を用いて簡単な問題を解く事ができる。投射運動についての簡単な問題を解く事ができる。 | 物体の変位,速度,加速度を時間の変数としてとらえることができない。等速度運動や等加速度運動を表す関係式を用いて問題を解く事ができない。 |
物体に作用する力のつりあいを記述できる。 | 力のつり合いおよび,回転しない条件も取り入れたより一般的なつりあいの関係式を導き出すことができる。剛体のつり合いについてのやや複雑な問題や文字式を用いた問題を解く事ができる。 | 力のつり合いにおいて,物体にはたらく種々の力(重力,糸の張力,摩擦力,垂直抗力)などを指摘し,2次元の力のつり合いを記述できる。
剛体が回転しない条件を記述できる。 | 力のつり合いにおいて,物体にはたらく種々の力(重力,糸の張力,摩擦力,垂直抗力)などが指摘できない。2次元の力のつり合いを記述できない。
剛体が回転しない時の条件を記述できない。 |
運動の法則を理解し,仕事とエネルギーの概念を理解し,力学的エネルギー保存法則を用いた計算ができる。 | 一定加速度の場合の運動方程式の記述できる。運動の法則と等加速度運動の式より,運動エネルギーの関係を導く事ができる。保存力のする仕事と位置エネルギーの関係を用いて力学的エネルギー保存を導出できる。エネルギーを用いたやや複雑な問題や文字式を用いた問題を解く事ができる。 | 一定加速度の場合について,運動方程式を記述できる。
力のする仕事と力学的エネルギーの変化の関係式を記述できる。 | 一定加速度の場合についても,運動方程式を記述できない。
力のする仕事と力学的エネルギーの変化の関係式を記述できない。 |
運動量と力積の関係,運動量保存則を理解し,衝突の問題に応用して計算ができる。 | 運動量と力積の関係と作用反作用の関係から運動量保存則を導出でき,衝突,分裂のやや複雑な問題,文字式を用いた問題に応用して計算ができる。 | 運動量と力積の関係をベクトル量の関係式として成分で記述できる。衝突の問題において運動量保存則や反発係数を用いた簡単な計算ができる。 | 運動量と力積の関係をベクトル量の関係式として成分で記述できない。衝突の問題において運動量保存則や反発係数を用いた計算ができない。 |
等速円運動する物体の速度、加速度、向心力について理解し、計算ができる。 | 等速円運動に関する関係式や中心方向の運動方程式を用いた問題を
文字式で記述し、解答できる。 | 等速円運動に関する関係式を用いて種々の物理量の簡単な計算ができる。中心方向の運動方程式を記述し,問題を解くことができる。 | 等速円運動に関する関係式を用いて種々の物理量の簡単な計算ができない.中心方向の運動方程式が記述できない。 |
慣性力、遠心力の概念を理解し、それらを用いて問題を解くことができる。 | 慣性力,遠心力に関した問題を
文字式で記述し、解答できる。 | 慣性力,遠心力を用いて力のつり合いの関係を記述でき,問題を解くことができる。 | 慣性力,遠心力を用いて力のつり合いの関係を記述できない。 |
単振動の変位と加速度の関係や復元力のはたらく場合の振動数について理解し、計算ができる。 | より一般的な単振動の問題について変位と加速度の関係や、周期などを計算できる。 | 基本的な単振動の問題について変位と加速度の関係や周期を計算できる。
| 基本的な単振動の問題について変位と加速度の関係を用いて周期を計算できない。 |