英語II

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 英語II
科目番号 LK2206 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 人間情報システム工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 Unicorn English Communication 2, 予習ノート, FACTBOOK workbook Advanced, Hyper Listening Intermediate, 多岐川恵理『英会話フレーズブック—リアルな日常表現2900』(明日香出版社)
担当教員 松尾 かな子,光永 武志,Ambrose Richard

到達目標

学生が情報や考えなどを理解したり伝えたりすることを実践するように具体的な言語の使用場面を設定して、次のような言語活動を英語で行う。
具体的な言語活動は次の通り。
ア 事物に関する紹介や報告、対話や討論などを聞いて、情報や考えなどを理解したり、概要や要点をとらえたりする。
イ 説明、評論、物語、随筆などについて聞き手に伝わるように音読を行う。
ウ 聞いたり読んだりしたこと、学んだことや経験したことに基づき、情報や考えなどについて、話し合うなどして結論をまとめる。
エ 聞いたり読んだりしたこと、学んだことや経験したことに基づき、情報や考えなどについて、まとまりのある文章を書く。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
コミュニケーションへの関心・意欲・態度1.間違いを恐れず、積極的に表現しようとしている。 2.さまざまな工夫をすることでコミュニケーションを続けようとしている。 1.与えられた情報を使って表現しようとしている。 2.与えられた情報を使ってコミュニケーションを続けようとする。1.間違いを恐れ、表現しようとしない。 2.コミュニケーションを続けようとしない。
外国語表現の能力1.情報や考えなどを正確に話したり聞いたりすることができる。 2.言語材料を使って、文章を話したり書いたりすることができる。 3.場面に応じた表現・声の大きさや速さが適切である。1.情報や考えなどを6~8割程度正確に話したり聞いたりすることができる。 2.言語材料を使って、簡単な文章を話したり書いたりすることができる。 3.場面に応じた表現・声の大きさや速さがある程度適切である。1.情報や考えなどを話したり聞いたりすることが難しい。 2.言語材料を使って、文章を話したり書いたりすることが難しい。 3.場面に応じた表現・声の大きさ速さが適切でない。
外国語理解の能力1.本文を読んで内容を理解することができる。 2.英文を聞いて、内容を聞き取り、理解することができる。 3.場面等を正確に読み取ったり聞き取ることができる。1.本文を読んで内容を6~8割理解することができる。 2.英文を聞いて、6~8割の内容を聞き取り、理解することができる。 3.場面等を6~8割正確に読み取ったり聞き取ることができる。1.本文を本で内容を理解することができない。 2.英文を聞いて、内容を聞き取り、理解することができない。 3.場面等を正確に読み取ったり聞き取ることができない。
言語や文化についての知識・理解言語に対する知識:進出語句や言語材料を正しく理解し、運用することができる。 2.文かに対する知識:課で扱ったトピックや問題などについて理解することができる。1.言語に対する知識:進出語句や言語材料を6~8割正しく理解し、運用することができる。 2.文かに対する知識:課で扱ったトピックや問題などについて6~8割理解することができる。1.言語に対する知識:進出語句や言語材料を正しく理解し運用することができない。 2.文かに対する知識:課で扱ったトピックや問題などについて理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
前期は週2時間のうち、1時間は検定教科書と文法テキストを用い、英語の基本技能(読む・書く・聞く・話す)の習得を目指す。1時間は外国人講師による英会話の授業を行う。後期は週1.5時間は検定教科書と文法テキストを中心とした学習を行い、0.5時間はLL教室にてリスニングの授業を行う。通常の定期試験に加え、年3回の英単語コンテストを実施するほか、適宜小テストを行う。予習は必須であり、教員によるノートチェックも行う。
授業の進め方・方法:
教科書については、単語と熟語の意味調べ、本文の和訳などの予習をする。授業中の板書等を書き写し、復習しやすいノート作成を心がける。各課ごとにワークブックを利用して復習する。普段から身のまわりの英語に関心を持ち、図書館の英語テキスト(多読用Graded Readers)や英語の映画や音楽などを参考にする。
『HyperListening Intermediate』については、各自で指示された課を学習し、4課毎にReview Testを授業内で実施する。
注意点:
規定授業時数(単位時間):120時間。校内英単語コンテストを年3回実施する。本科目は実用英検、TOEICテストなどの英語試験と関連性が深い。授業中の活動を重点的に評価するため、真剣に取り組むこと。4技能(読む・書く・聴く・話す)を更に伸ばすべく、授業外においても音読練習、課題等、継続して学習に取り組むとともに、日常的に英語に触れておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
Unicorn 2:L1
FACTBOOK English Grammar: L1-5
・一人称で語られる本文を音読する。
・筆者の人生を一変させたできごとと、その後の悩みを読み取る。
2週 Unicorn 2:L1
FACTBOOK English Grammar: L1-5
・自分の将来に対して周到に考え、人生を開いていった姿勢を読み取る。
・健常者にとっては当たり前のことが、誰にとっても同じではないことを理解する。
・アクセシビリティの向上は、障がいの有無にかかわらず非常に重要であることを認識する。
3週 Unicorn 2:L1
FACTBOOK English Grammar: L1-5
・身の回りのことと結びつけて考え、発表する。
・不利なことがかえって強みにできるという、筆者の言葉の意味を考える。
・発展的な比較表限/S+V(=be動詞)+C(=that節)/無生物主語を理解し、文を作る。
4週 Unicorn 2:L2
FACTBOOK English Grammar: L1-5
・一人称で語られる本文を音読する。
・語り手が6歳のときに起こった出来事を説明する。
5週 Unicorn 2:L2
FACTBOOK English Grammar: L1-5
・当時の時代背景を理解する。
・現在のルビーの活動とその意義について考える。
6週 Unicorn 2:L2
FACTBOOK English Grammar: L6-10
・昨今のニュースに見るアメリカの状況と関連して考え、考えたことを発表する。
・S+V+C(=分詞)/to不定詞の受動態/倒置を理解し,文を作る。
7週 Unicorn 2:L3
FACTBOOK English Grammar: L6-10
・生徒の関心と結びつけながら導入する。
・冒頭の楽しいエピソードが、重要な問題につながっていく流れをしっかり捉える。
8週 Unicorn 2:L3
FACTBOOK English Grammar: L6-10
・豊かで便利な食生活の裏に,どんな問題が潜んでいるかを理解する。
・世界的な重要問題であることを理解する。
2ndQ
9週 小テスト(第1週~第8週までの振り返り)
10週 Unicorn 2:L3
FACTBOOK English Grammar: L6-10
・見映えの重視が、おいしさの追求と逆の結果になることを読み取り、身の回りの例を探してみる。
・解決策について理解し、自分でできることを考え、発表する。
・「譲歩」の表現/to不定詞: enough to do, happen to doなど/「同格」の表現を理解し、文を作る。
11週 Unicorn 2:L4
FACTBOOK English Grammar: L6-10
・芸術作品と見比べながら、英文を読む。
・図版の助けを得ながら、「もののみかた」の諸相を理解する。
12週 Unicorn 2:L4
FACTBOOK English Grammar: L11-15
・状況によって違って見えるものの例を探してみる。
・欠けていることによって、いろいろな想像ができるものの例を探し、説明する。
13週 Unicorn 2:L4
FACTBOOK English Grammar: L11-15
・to不定詞: さまざまな表現/強調構文It is [was]...that~/否定表現を理解し、文を作る。
14週 Unicorn 2:L5
FACTBOOK English Grammar: L11-15
・導入の華やかな場面の意味を、課全体で解明していくという読み物の構造を理解する。
・大量の移民が海を渡った、歴史的背景を理解する。
15週 前期定期試験
16週 答案返却
後期
3rdQ
1週 Unicorn 2:L5
FACTBOOK English Grammar: L11-15
・野球について詳しい生徒が、そうではない生徒の質問に答え、全員で理解を深められるようにする。
・移民排斥の状況について読み取る。
・それが現代の私たちにも無縁ではない問題として理解し、考えたことを話し合う。
2週 Unicorn 2:L5
FACTBOOK English Grammar: L11-15
・困難に耐えて努力し、悲願を達成した人たちの生き方から学ぶ。
・seem to doとIt seems that節/分詞構文の完了形/独立分詞構文理解し、文を作る。
3週 Unicorn 2:L6
FACTBOOK English Grammar: L16-20
・語り手の長年に渡る研究内容を知る。
・類人猿の分類について説明する。
・人間とチンパンジーの共通点について考える。
4週 Unicorn 2:L6
FACTBOOK English Grammar: L16-20
・人間を人間たらしめる「想像力」について考える。
・将来の夢について話し合う。
・先行詞をもたない関係詞/仮定法のいろいろな形/to不定詞の完了形を理解し、文を作る。
5週 Unicorn 2:L7
FACTBOOK English Grammar: L16-20
・スティーヴン・キャラハンの漂流生活について知る。
・日常生活における「選択」について考える。
・乳児や介護施設の実験の概要を説明する。
6週 Unicorn 2:L7
FACTBOOK English Grammar: L16-20
・「選択」の概念が私たちに及ぼす影響を考える。
・これまでに下した重要な選択について話し合う。
・名詞構文/複合関係詞/S+V+it+名詞[形容詞]+that節を理解し、文を作る。
7週 Unicorn 2:L8
FACTBOOK English Grammar: L16-20
・2つの、一見かけ離れたものが結びついたタイトルから、内容を推測して、発表する。
・写真などの助けを借りながら、寺院の形態など概要を理解する。
・ガウディという人物とユニークな形との関係を読み取る。
・ユニークな形が、宗教のみならず、自然観、世界観に結びついていることを理解する。
8週 Unicorn 2:L8
FACTBOOK English Grammar: L21-25
・特別な設計の仕方の面白さを、写真の助けも借りながら味わい、自分でも説明できる。
・特別さが、建築の困難さや長期化に結びついたこと、そしてその背景には社会と時代の影が影響していたことを理解する。
・最新技術が、サグラダ・ファミリアの早期完成を可能にしたことを理解する。
・分詞構文の否定形/with~+分詞など/There is[are] ~+分詞を理解し、文を作る。
4thQ
9週 小テスト(第1週~第8週までの振り返り)
10週 Unicorn 2:L9
FACTBOOK English Grammar: L21-25
・学生の関心と結びつけながら導入する。
・過去との比較によって、AIがすさまじい速さで進歩したことを確認する。
・しかし、人間の脳にはまったく及ばないレベルであることをしっかり認識する。
11週 Unicorn 2:L9
FACTBOOK English Grammar: L21-25
・人間の脳と比べて、優れているところとそうでないところを理解する。
・AIが障害を乗り越え、人間を超えるようになったとき、何が問題かを読み取り、自分でも考える。
・そのときの望ましい方向について理解し、自分でも考える。
・いろいろな未来の表し方/動名詞の意味上の主語・受動態/to不定詞の否定形を理解し、文を作る。
12週 Unicorn 2:L10
FACTBOOK English Grammar: L21-25
・21世紀が抱える環境問題について知る。
・江戸時代の環境にやさしい生活を説明する。
・持続可能な社会を実現するために何が必要か考える。
・遙か昔のことが現代の教訓になることを理解する。
13週 Unicorn 2:L10
FACTBOOK English Grammar: L21-25
・“Just Enough”という概念を理解する。
・身近な環境問題の解決策について話し合う。
・動名詞の否定形・完了形/仮定法現在/「条件」の表現を理解し、文を作る。
14週 Unicorn 2:L10
FACTBOOK English Grammar: L21-25
・“Just Enough”という概念を理解する。
・身近な環境問題の解決策について話し合う。
・動名詞の否定形・完了形/仮定法現在/「条件」の表現を理解し、文を作る。
15週 後期定期試験
16週 答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。2前1,前3,前4,前6,前8,前10,前12,後1,後3,後4,後7,後8,後12,後13,後14
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。2前1,前3,前4,前6,前8,前10,前12,後1,後3,後4,後7,後8,後12,後13,後14
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。2前1,前3,前4,前6,前8,前10,前12,後1,後3,後4,後7,後8,後12,後13,後14
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。2前1,前3,前4,前6,前8,前10,前12,後1,後3,後4,後7,後8,後12,後13,後14
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。2前1,前3,前4,前6,前8,前10,前12,後1,後3,後4,後7,後8,後12,後13,後14
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。2前1,前3,前4,前6,前8,前10,前12,後1,後3,後4,後7,後8,後12,後13,後14
英語運用能力向上のための学習英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。1前1,前3,前4,前6,前8,前10,前12,後1,後3,後4,後7,後8,後12,後13,後14
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。1前1,前3,前4,前6,前8,前10,前12,後1,後3,後4,後7,後8,後12,後13,後14
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。1前3,前6,前12,後7,後8,後12,後13,後14
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。1前1,前3,前6,前12,後7,後8,後12,後13,後14
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。2前5,前6,後10,後11,後12,後13,後14
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。2前3,前6,前8,前12,後1,後6,後8,後11,後12,後13,後14
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。2
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2
他者の意見を聞き合意形成することができる。1
合意形成のために会話を成立させることができる。1
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。1

評価割合

試験平常点(小テスト・レポート・発表等)合計
総合評価割合3070100
基礎能力3070100
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