経済学

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 経済学
科目番号 LK405K 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 人間情報システム工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 授業に関連した資料を配布する。 参考書:日高普『経済原論』(有斐閣選書)
担当教員 時松 雅史

到達目標

経済学の歴史や基礎的な理論を理解できる。授業の後半では日本経済の発達について、その要因や変化について理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
経済学の分類と古典派経済学アダムスミスからフリードマンまで経済学の変遷を理論や著書名を挙げながら説明できる。またケネーの経済表やリカードの貿易論を説明することができる。アダムスミスからフリードマンまで経済学の変遷の概略を端的に説明できる。またケネーの経済表やリカードの貿易論を端的に説明できる。アダムスミスからフリードマンまで経済学の変遷の概略を端的に説明できない。またケネーの経済表やリカードの貿易論を端的に説明できない。
マルクス経済学と株式会社ほかマルクス経済学の基礎となる商品・貨幣・資本について説明できる。また株式会社と株式について基礎的な用語を用いて説明できる。マルクス経済学の基礎となる商品・貨幣・資本 について端的に説明できる。また株式について基礎的な用語を用いて説明できる。マルクス経済学の基礎となる商品・貨幣・資本について説明できない。また株式会社と株式について基礎的な用語を用いて説明できない。
マルクス経済学とケインズ経済学マルクス経済学の生産論・分配論について専門用語を用いて説明できる。ケインズ経済学の有効需要理論等について説明できる。マルクス経済学の生産論・分配論について概略を端的に説明できる。ケインズ経済学の有効需要理論等について概略を説明できる。マルクス経済学の生産論・分配論について概略を端的に説明できない。ケインズ経済学の有効需要理論等について概略を説明できない。
戦後の日本経済・先物取引・金利計算戦後の日本の経済について、キーワードを用いてその流れを説明できる。また先物取引のなりたちと仕組みについて説明できる。金利計算は複利計算とローン計算ができる。戦後の日本の経済について、概略を説明できる。また先物取引のなりたちについて説明できる。金利計算はとローン計算ができる。戦後の日本の経済について、概略を説明できない。また先物取引のなりたちについて説明できない。金利計算はとローン計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目は、アダムスミスやリカードをはじめとする古典派経済学の理論からマルクス経済学、さらにケインズやフリードマンの理論を中心に学習する。後半は日本経済の発達について、戦後の復興期から高度成長・安定成長期を学習する。また地元の熊本経済についても触れながら学習する。
授業の進め方・方法:
授業は座学形式で行い、必要に応じて資料を配布しながら進める。資料は学生に輪読してもらう。
注意点:
私語を慎み、授業に積極的に参加すること。質問も大歓迎です。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・経済学とは 経済学の分類について説明できる。
2週 古典派の理論1 スミスの基本的な理論を説明できる。
3週 古典派の理論2 リカードの基本的な理論を説明できる。
4週 古典派ほかの理論3 ケネーの経済表を説明できる。
5週 マルクス経済学の理論1 商品と貨幣の理論について説明できる。
6週 マルクス経済学の理論2 貨幣の理論について説明できる。
7週 マルクス経済学の理論3 貨幣の発達史について説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 答案返却・マルクス経済学の理論4 労働力商品について説明できる。
10週 株式と株式会社について1 株式と売買について説明できる。
11週 株式と株式会社について2 株式の保有状況と株価の変動について説明できる。
12週 株式と株式会社について3 株式の売買シミュレーションを通して株式相場の流れを理解できる。
13週 マルクス経済学の理論6 剰余価値の生産について説明できる。
14週 マルクス経済学の理論7 拡大再生産について説明できる。
15週 マルクス経済学の理論8 利潤の分配について説明できる。
16週 定期試験の答案解説 到達目標について確認できる。
後期
3rdQ
1週 ケインズ経済学の理論1 有効需要の理論を説明できる。
2週 ケインズ経済学の理論2 乗数理論を説明できる。
3週 ケインズ経済学の理論3 IS・LM分析について説明できる。
4週 新古典派の理論1 フリードマンの自然失業率について説明できる。
5週 経済学の基礎理論1 機会費用について説明できる。
6週 経済学の基礎理論2 価格弾力性について説明できる。
7週 戦後の復興期1 GHQによる民主化について説明できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 答案返却・高度成長期1 昭和30年代からオイルショックまでについて大きな流れを説明できる。
10週 高度成長期2 高度成長の要因と、この時期の革命について説明できる。
11週 高度成長期3 工場立地の特徴について説明できる。
12週 安定成長期1 オイルショック以降から平成にかけての大きな流れを説明できる。
13週 安定成長期2 産業構造の転換と工場立地の変化について理解する。またバブルの崩壊とそれ以降の流れについて説明できる。
14週 先物取引について 先物取引の成り立ちと仕組みについて説明できる。
15週 金利計算について 複利計算とローン計算ができる。
16週 答案返却・定期試験の解説 到達目標について確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力600000060
専門的能力400000040
分野横断的能力0000000