情報処理

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 情報処理
科目番号 0003 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 人間情報システム工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 柴田望洋 著「新・明解C言語 入門編」ソフトバンククリエイティブ
担当教員 神﨑 雄一郎,小松 一男

到達目標

C言語を用いて,基本的なプログラムを作成・実行できる.具体的には,変数,演算,入出力,分岐,繰返し,配列,関数,文字列,ポインタを用いたC言語のプログラムを作成・実行できる.また,作成したプログラムの処理の流れを説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
変数・演算・入出力「標準的な到達レベルの目安」に加え,各自の創造力を生かしたプログラムを作成できる.C言語プログラムの基本形を理解し,変数とデータ型(整数,実数,文字)を理解できる.また,四則演算,代入文,基本的な標準入出力関数を使ったプログラムを作成できる.C言語プログラムの基本形を理解し,変数とデータ型(整数,実数,文字)を理解できない.あるいは,四則演算,代入文,基本的な標準入出力関数を使ったプログラムを作成できない.
分岐と繰り返し「標準的な到達レベルの目安」に加え,各自の創造力を生かしたプログラムを作成できる.if,switchによる分岐や,for,while,do-whileによる繰返し制御を理解し,それらを使ったプログラムを作成できる.if,switchによる分岐や,for,while,do-whileによる繰返し制御を理解できない.あるいは,それらを使ったプログラムを作成できない.
配列と文字列処理「標準的な到達レベルの目安」に加え,各自の創造力を生かしたプログラムを作成できる.1次元・2次元配列,および,文字列の取り扱いが理解でき,それらを使ったプログラムを作成できる.1次元・2次元配列,および,文字列の取り扱いが理解できない.あるいは,それらを使ったプログラムを作成できない.
ポインタ・関数・大域変数 「標準的な到達レベルの目安」に加え,各自の創造力を生かしたプログラムを作成できる. ポインタ,メモリ空間,関数,大域変数,局所変数が理解でき,それらを使ったプログラムを作成できる. ポインタ,メモリ空間,関数,大域変数,局所変数が理解できない.あるいは,それらを使ったプログラムを作成できない.

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)での学習・教育到達目標 2-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
C言語を用いてプログラミングの基礎を学習する.
変数,演算,入出力,分岐,繰返し,配列,関数,文字列,ポインタ等を用いたプログラムの作成方法を,演習を主体として実践的に学ぶ.
授業の進め方・方法:
基本的に,講義1時間に対し演習2時間の割合で授業を進める.
定期試験(80%)と演習レポート(20%)を総合して評価し,60%以上の得点率で合格とする.
注意点:
規定授業時数(単位時間)は90である.
3年次以降にプログラミングの知識が求められる科目が多数設けられているため,本科目でプログラミングの基礎をしっかりと習得することが重要である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 変数・演算・入出力(1) ・基本操作(プログラムの編集,コンパイル,実行)ができる
・C言語プログラムの基本形を理解し,実行できる
・基本的なデータ型(整数,実数など)を理解し,変数を定義できる
・四則演算と代入文を利用できる
・printf関数およびscanf関数による入出力を利用できる
2週 変数・演算・入出力(2) 同上
3週 変数・演算・入出力(3) 同上
4週 変数・演算・入出力(4) 同上
5週 変数・演算・入出力(5) 同上
6週 分岐・繰り返し(1) ・ifとswitchによる条件分岐が記述できる
・for,while,do-whileによる繰り返し処理が記述できる
7週 分岐・繰り返し(2) 同上
8週 中間試験
2ndQ
9週 分岐・繰り返し(3) ・ifとswitchによる条件分岐が記述できる
・for,while,do-whileによる繰り返し処理が記述できる
10週 分岐・繰り返し(4) 同上
11週 分岐・繰り返し(5) 同上
12週 分岐・繰り返し(6) 同上
13週 1次元配列(1) ・1次元配列を理解し,利用できる
・繰り返し制御と組み合せた1次元配列の処理ができる
14週 1次元配列(2) 同上
15週 1次元配列(3) 同上
16週 答案返却
後期
3rdQ
1週 2次元配列と文字列処理(1) ・2次元配列を利用し,利用できる
・文字列の構造を理解し,利用できる
2週 2次元配列と文字列処理(2) 同上
3週 2次元配列と文字列処理(3) 同上
4週 2次元配列と文字列処理(4) 同上
5週 ポインタ(1) ・ポインタの概念を理解し,利用できる
・ポインタと配列の関係を理解し,ポインタを使った配列の処理ができる
6週 ポインタ(2) 同上
7週 ポインタ(3) 同上
8週 中間試験
4thQ
9週 ポインタ(4) ・ポインタの概念を理解し,利用できる
・ポインタと配列の関係を理解し,ポインタを使った配列の処理ができる
10週 ポインタ(5) 同上
11週 関数・大域変数(1) ・関数を定義し,利用できる
・大域変数と局所変数の違いを理解し,利用できる
12週 関数・大域変数(2) 同上
13週 関数・大域変数(3) 同上
14週 関数・大域変数(4) 同上
15週 関数・大域変数(5) 同上
16週 答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング変数とデータ型の概念を説明できる。2
代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。2
制御構造の概念を理解し、条件分岐や反復処理を記述できる。2
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。2
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。2
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。2
主要な言語処理プロセッサの種類と特徴を説明できる。2
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。2
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。2
ソフトウェアアルゴリズムの概念を説明できる。1
与えられたアルゴリズムが問題を解決していく過程を説明できる。1
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを説明できる。1
コンピュータ内部でデータを表現する方法(データ構造)にはバリエーションがあることを説明できる。1

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000