製図基礎I

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 製図基礎I
科目番号 0013 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械知能システム工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「初心者のための機械製図 第4版」藤本他監修 植松他共著 森北出版, 「SolidWorksによる3次元CAD」門脇重道・高瀬善康共著 実教出版
担当教員 柿ヶ原 拓哉

到達目標

1.投影図を三角法で描けるようになる.
2.図面の描き方を学び,寸法や公差等の記入も行えるようになる.
3.3次元CADを用いた設計のやり方を理解する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.投影図を三角法で描けるようになる.任意の図形の投影図を三角法で描ける,三角法で描かれた図を理解できる.単純な形状であれば投影図を三角法で描ける.投影図を描けない.
2.図面の描き方を学び,幾何公差を理解し記入も行えるようになる.適切な配置で図面や寸法を記入でき,さらに幾何公差を理解し適切に記入できる.適切な配置で図面や寸法を記入することができるが,公差等の記号については不十分である.適切な図面の配置や寸法の記入ができない.
3.3次元CADを用いた設計のやり方を理解する.3次元CADの教科書を最後まで終え,技術を身に着けたことの証明としてCSWAに合格する.CADの勉強として3次元CADの教科書を一通り終え,アセンブリや図面を描くことができる.3次元CADを用いてのアセンブリや図面の作成を行えない.

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)での学習・教育到達目標 2-1 説明 閉じる
本科(準学士課程)での学習・教育到達目標 3-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
モノ(製品)作りに必要不可欠な機械製図の基礎(文法)を学ぶ.製図道具を使った手書きによる製図とコンピュータを使った3次元CADによる製図の両方を行う.
授業の進め方・方法:
授業は教室での座学と手書き製図の学習と,ICT演習室での3次元CADを用いた製図の学習を週ごとに交互に行う.教室での授業では,JIS(日本工業規格)に基づいた製図を,手書き,スケッチおよび写図により行う.ICT演習室での授業では3次元CAD「SolidWorks」を使ったモデリング,アセンブリ,2次元図面化を行う.
評価は定期試験が50%,課題の提出20%およびCADの進歩状況30%として100点満点で算出し,最終成績が60点以上のものを合格とする.
注意点:
座学とCADは原則として週ごとに交代で行います.その際場所が異なりますので間違えないように注意してください.
CSWA認定試験とは学内で実施する3次元CADのオンライン試験です.1年生は学年末試験の最終日に行うことになっています.3年生までの合格を目指すものですが,内容は1年次の学習内容で十分合格できるものになっています.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 立体と平面の図解
2週 3次元CAD演習
3週 立体と平面の図解
4週 3次元CAD演習
5週 立体と平面の図解,JIS規格
6週 3次元CAD演習
7週 特殊な描き方(断面図、省略等)
8週 中間試験
2ndQ
9週 3次元CAD演習
10週 特殊な描き方(断面図、省略等)
11週 3次元CAD演習
12週 特殊な機械要素の描き方
13週 3次元CAD演習
14週 特殊な機械要素の描き方
15週 前期末試験
16週 試験返却
後期
3rdQ
1週 3次元CAD演習
2週 寸法,公差およびはめあい
3週 3次元CAD演習
4週 寸法,公差およびはめあい
5週 3次元CAD演習
6週 幾何公差
7週 3次元CAD演習
8週 中間試験
4thQ
9週 表面性状
10週 3次元CAD演習
11週 表面性状
12週 3次元CAD演習
13週 材料と表し方
14週 3次元CAD演習
15週 学年末試験
16週 試験返却,3次元プリンタ造形

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。1前1,前3,前5
製図用具を正しく使うことができる。1前1,前3,前5,前7,前10,前12,前14
線の種類と用途を説明できる。1前5,前7,前10,前12,前14
物体の投影図を正確にかくことができる。1前1,前3,前5,前7,前10
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。1前1,前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後9,後11,後13
図形を正しく描くことができる。1前5,前7,前10,前12,前14
図形に寸法を記入することができる。1後2,後4
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。1後2,後4,後6,後9,後11
部品のスケッチ図を書くことができる。1前14
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。1前2,前4,前6,前9,前11,前13,前15,後1,後3,後5,後7,後10,後12,後14,後15
機械設計歯車の種類、各部の名称、歯型曲線、歯の大きさの表し方を説明できる。1前12,前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50000500100
基礎的能力0000000
専門的能力50000500100
分野横断的能力0000000