製図基礎II

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 製図基礎II
科目番号 0015 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械知能システム工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「初心者のための機械製図 第4版」藤本他監修 植松他共著 森北出版, 「SolidWorksによる3次元CAD」門脇重道・高瀬善康共著 実教出版
担当教員 柿ヶ原 拓哉

到達目標

1.図面の描き方を学び,寸法や公差の記入も行えるようになる.
2.寸法や公差を踏まえ,表面性状の記入も行えるようになる.
3.3次元CADを用いた設計のやり方を理解する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.図面の描き方を学び,寸法や公差の記入も行えるようになる.図面のバランスを考慮し,寸法や公差の記入を適切に行うことができる.配置や向きに問題があるものの,必要な寸法や公差を描くことができる.寸法や公差の記入の方法が分からない.
2.寸法や公差を踏まえ,表面性状の記入も行えるようになる.寸法や公差と組み合わせながら,加工方法や節目の指定も合わせた表面性状を書くことができる.粗さ指定のみの表面性状を描くことができるが,加工方法や節目については描くことができない.表面性状を描くことができない.
3.3次元CADを用いた設計のやり方を理解する.CSWAの練習問題を十分に解く.もしくはCSWAに合格する.CSWAの練習問題を簡単なものであれば解ける.CSWAの練習問題を解くことができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
モノ(製品)作りに必要不可欠な機械製図の基礎(文法)を学ぶ.
製図道具を使った手書きによる製図とコンピュータを使った3次元CADによる製図の両方を行う.
授業の進め方・方法:
授業は教室での座学と手書き製図の学習と,ICT演習室での3次元CADを用いた製図の学習を週ごとに交互に行う.教室での授業では,JIS(日本工業規格)に基づいた製図を,手書き,スケッチおよび写図により行う.ICT演習室での授業では3次元CAD「SolidWorks」を使ったモデリング,アセンブリ,2次元図面化を行う.
評価は定期試験が50%,課題の提出20%およびCADの進歩状況30%として100点満点で算出し,最終成績が60点以上のものを合格とする.
注意点:
座学とCADは原則として週ごとに交代で行います.
CSWA認定試験とは学内で実施する3次元CADのオンライン試験です.
3年生までの合格を目指すものですが,内容は1年次の学習内容で十分合格できるものになっています.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 寸法,公差およびはめあい 様々な寸法線の描き方を学び,描けるようになる
2週 3次元CAD演習 CSWAの練習問題に従い,CADの使い方を各自で学んでいく.
3週 寸法,公差およびはめあい 許容誤差の概念と公差およびはめあい交差を学び,使えるようになる
4週 3次元CAD演習 CSWAの練習問題に従い,CADの使い方を各自で学んでいく.
5週 幾何公差 形状の歪みの許容誤差である幾何公差を学び,使えるようになる
6週 3次元CAD演習 CSWAの練習問題に従い,CADの使い方を各自で学んでいく.(単純な部品の練習問題の半分以上を終わらせる程度が目標)
7週 公差,はめあいと幾何公差 サイズ公差と幾何公差を組み合わせて描けるようになる.
8週 中間試験
4thQ
9週 3次元CAD演習 CSWAの練習問題に従い,CADの使い方を各自で学んでいく.
10週 表面性状 表面性状を学び,使えるようになる
11週 3次元CAD演習 CSWAの練習問題に従い,CADの使い方を各自で学んでいく.
12週 公差と表面性状 寸法や公差と表面性状を組み合わせて描けるようになる.
13週 3次元CAD演習 CSWAの練習問題に従い,CADの使い方を各自で学んでいく.(単純な部品の練習問題の終わらせ,複雑な形状についても数問解ける程度が目標)
14週 材料と表し方 JIS規格により定められた部材の種類分けについて学ぶ.
15週 学年末試験
16週 試験返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。2後1,後3,後5,後7,後8,後10,後12,後15
製図用具を正しく使うことができる。2後1,後3,後5,後7,後8,後10,後12,後15
線の種類と用途を説明できる。2後1,後3,後5,後7,後8,後10,後12,後15
物体の投影図を正確にかくことができる。2後1,後3,後5,後7,後8,後10,後12,後15
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。2後1,後3,後5,後7,後8,後10,後12,後15
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。2後3,後5,後7,後8,後10,後12,後15
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。2後2,後4,後6,後7,後9,後11,後13
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。2後8,後15

評価割合

試験発表相互評価態度課題その他合計
総合評価割合50000500100
基礎的能力0000000
専門的能力50000500100
分野横断的能力0000000