リベラルアーツ入門

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 リベラルアーツ入門
科目番号 0021 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械知能システム工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 特に指定しない。適宜配布する。
担当教員 道園 達也,池田 翼,川尾 勇達

到達目標

①主体的学習および受動的学習の様態について理解し,自分自身の学習活動を検証することができる。
②継続的・主体的学習スキルについて理解し,自分自身の学習態度や行動を検証することができる。
③複数のメディアを利用して,必要な情報を収集し,整理することができる。
④社会協働やグループ活動,ディスカッションで求められるコミュニケーションスキルや態度を理解し,自分の行動,特性を検証することができる。
⑤論理的思考力,論理的表現力の考え方や方法について理解し,自分の学習活動や学習成果を検証することができる。
⑥分野横断的能力(リテラシー,コンピテンシー)に関する自分の特性について把握したうえで,その開発について考えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
主体的学習・受動的学習主体的学習および受動的学習について理解し,自分自身の学習活動を検証することができる。主体的学習および受動的学習について説明することができる。主体的学習および受動的学習の違いについて理解することができない。
継続的・主体的学習スキル継続的・主体的学習スキルについて理解し,自分自身の学習態度や行動を検証することができる。継続的・主体的学習スキルについて説明することができる。継続的・主体的学習スキルについて理解することができない。
状況に応じた情報の収集・整理複数のメディアを利用して,必要な情報を収集し,整理することができる。必要な情報を収集することができる。必要な情報を収集することができない。
コミュニケーションスキル社会協働やグループ活動,ディスカッションで求められるコミュニケーションスキルや態度を理解し,自分の行動,特性を検証することができる。社会協働やグループ活動,ディスカッションで求められるコミュニケーションスキルや態度を説明することができる。社会協働やグループワーク,ディスカッションで求められるコミュニケーションスキルや態度を理解できない。
論理的思考力,論理的表現力論理的思考力,論理的表現力の考え方や方法について理解し,自分の学習活動や学習成果を振り返ることができる。論理的思考力,論理的表現力の考え方や方法について説明することができる。論理的思考力,論理的表現力の考え方や方法が理解できない。
分野横断的能力の開発計画分野横断的能力について理解し,自分の特性を把握したうえで,その開発について考えることができる。分野横断的能力の内容について説明することができる。分野横断的能力の内容について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 4-4 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 5-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 6-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 6-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
「リベラルアーツ」関連科目においては、答えが与えられていない問いに対して、新たな解を探求する力を育成する。そのためには、アカデミックスキルやジェネリックスキルに関する知識を有している必要があり、また、必要な情報を組み合わせて利活用する能力、ものごとを分析して論理的・批判的に考察する能力、解を得る過程や解を共有する際に必要な表現力・協働力・コミュニケーション力が求められる。これらの能力を開発し実践的に定着させていくために、当科目では様々な概念についての基礎的な理解を得たうえで、受講者同士で協同しながら異分野の知識を組み合わせて解を見出す体験学習を実施する。関連科目における位置づけとしては、「リベラルアーツ」上位科目を履修していくのに必要な態度を養うものである。
授業の進め方・方法:
複数の教員がオムニバス方式で行う。授業の内容とその方法は、各担当者のシラバスによって実施される。評価の方法は、「学習内容の振り返り」の時間に記入する振り返りシートの記入内容により評価する。また、授業中の取り組み状況を評価に加える場合もある。
注意点:
学生諸君の主体的な活動を前提とした科目です。難しく考えずに積極的な授業参加をお願いします。

■自主学習について
【事前学習】次回の活動内容についてあらかじめ確認を行い、提示された課題があれば授業までに取り組むこと。
【事後学習】授業の内容を踏まえて、得られた知見を活かせる場面を積極的に探し、活用すること。また、グループ活動においては次回までに必要な作業を分担して行うこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス:主体的学習に向けて 自分のこれまでの学習態度について検証する。自分の行動や態度の特性を振り返る。
2週 分野横断的能力(リテラシー,コンピテンシー)を理解する 分野横断的能力(リテラシー,コンピテンシー)について理解し,自分の特性を踏まえて,今後の学習計画を立てる。
3週 キャリアプランニングと分野横断的能力(1) 中学校で作成した「キャリアパスポート」を振り返り、自分の経験のたな卸し・強み/弱みを確認する。
4週 キャリアプランニングと分野横断的能力(2) これからの高専生活/その後の人生に向けて、「Purpose」を確認し、記述する。
5週 エンジニアリングとアイデンティティ(1) 「アイデンティティ」とは何か、「自己実現」を達成するには何が必要なのか、実際のエンジニアリングの現場における事例にふれながら考える。
6週 エンジニアリングとアイデンティティ(2) 「アイデンティティ」と「エンジニアリング」に関して、教員/学生間で対話をし、意見を共有しながら考えを深める。
7週 考える技術(1)~様々な思考スキル・ツール~ 考えるうえで必要になる様々なスキルやツールを知る。
8週 学習内容の振り返りⅠ 本時までの学習内容をまとめ,自分の取り組みを振り返る。
2ndQ
9週 考える技術(2)~スキル・ツールを実践してみる~ 様々なスキルやツールを実際に使用して、考える訓練をする。
10週 統計学入門(1) 数字によって論理的に事象を捉える統計学の手法の基礎を
学ぶ。
11週 統計学入門(2) 統計学の手法の基礎を使って、ものごとを論理的に表現す
ることを体験をする。
12週 ICTスキル活用法(1)~情報モラル~ インターネットを利用するにあたって必要になる情報モラルについて、グループワーク・ディスカッションを通じて理解する。
13週 ICTスキル活用法(2)~AI技術~ AI技術の概要について理解し、グループワークを通じてその有益な活用法等について考える。
14週 ICTスキル活用法(3)~データセンタオンライン見学~ IT技術を支えるデータセンターをオンラインにて見学し、インターネット技術への理解を深める。
15週 学習内容の振り返りⅡ 当科目での学習内容をまとめ、自分の取り組みを振り返る。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・取得できる。1
情報セキュリティの必要性を理解し、対策について説明できる。1
情報社会で生活する上でのマナー、モラルの重要性について説明できる。1
情報セキュリティを運用するための考え方と方法を説明できる。1
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル他者の考えや主張を理解するために、相手を尊重し配慮する態度をとることができる。1
チームワークとリーダーシップチームワークとリーダーシップチーム活動において意見の相違や対立を踏まえて合意形成に向けて行動できる。1
情報収集・活用・発信力情報収集・活用・発信力ディジタルツールを含む種々の手段や各種メディアを活用し、情報を収集できる。1
信頼性・妥当性・有効性などを考慮しながら情報を検証・評価できる。1
自己及び他者の権利に配慮し、適切な方法を用いて情報を活用し、効果的に情報発信できる。1
思考力思考力情報や主張を批判的に検証できる。1
情報や主張を説得的に提示するための方法を考えることができる。1
課題発見力・問題解決力課題発見力・問題解決力問題の解決、理想の実現のために達成すべき目標を設定し、また、具体的な行動案を検討できる。1
基盤的資質・能力主体性主体性自分が果たすべき役割や行動を実践できる。1
自己管理と責任ある行動自己管理と責任ある行動自分に求められる役割や行動を把握し、確認できる。1
やるべきことを実行するための具体的行動や計画を考えることができる。1
自分に求められる役割や行動を実践し、その過程や結果の振り返りができる。1
キャリアデザインキャリアデザイン将来のキャリアについて計画を立てることができる。1
専門職(エンジニアなど)の業務内容について説明できる。1
様々な業種、職種、企業の社会的意義や責任について説明できる。1
継続的な学習と学びの目的継続的な学習と学びの目的学習状況、学習成果を把握し、それぞれの特性、必要、目的に応じて学習計画を考えることができる。1
主体的、継続的な学習の実現に向けて自分の学習活動や学習内容を点検し、改善を検討できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力00001000100