概要:
「もの(製品)づくり」の国際化の流れは当然のこととなり、必要な部品は世界のどこからでも調達でき、どこへでも供給できるようになりました。機械技術者にとって、「図面」を描けて読み取れることは必要不可欠です。本科目では、製図の基礎と合わせて手描き製図を習得した後に、CAD製図に取り組みます。ISO(国際標準規格)に準拠する、JIS(日本工業規格)における「機械関係図面を描くときの世界共通の文法」の基礎を習得します。
授業の進め方・方法:
教室では、手描きの製図、スケッチ等を行います。1年次の「製図基礎Ⅰ」の内容を復習し、定着させてもらうために課題を与えます。1年次に扱っていない内容を含めて、教科書を繰り返し読み、図面を描いてもらいます。近隣の製造現場を訪問して、現実感をもってもらい、実際の課題にも取り組んでもらう予定です。ICT演習室では、CADによるモデリング、アセンブリおよび2次元図面化を行います。CSWA認定試験は3年生までに一度は受験してください。もし合格したら、上級のCSWPに挑戦してください。
注意点:
評価に、「出席」および「態度」を加えます。教科書、ノート、製図道具および関数電卓を持参し、自主的に、粘り強く取り組むことが求められます。スマホを使って良い時は指示します。それ以外は使わないでください。また、「課題」および「試験」の評価を加えます。課題の締切は必ず守ってください。遅れて提出された課題の評価は、締切を守って提出された課題の評価と比べて低くなります。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 製図 | 図面の役割と種類を適用できる。 | 2 | 前2,前3,前4,前5,前8,前15,後5,後8,後11,後12,後13,後14,後15 |
製図用具を正しく使うことができる。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前8,前15,後8 |
線の種類と用途を説明できる。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前8,前15,後8 |
物体の投影図を正確にかくことができる。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前8,前15,後8 |
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前8,前12,前15,後5,後6,後7,後8,後11,後12,後13,後14,後15 |
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。 | 2 | 前6,前7,前8,前11,前12,前15,後8,後11,後12,後13,後14,後15 |
部品のスケッチ図を書くことができる。 | 2 | 前1,後6,後7,後8 |
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。 | 2 | 後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。 | 2 | 前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
機械設計 | ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。 | 1 | |
滑り軸受の構造と種類を説明できる。 | 1 | |
転がり軸受の構造、種類、寿命を説明できる。 | 1 | |
歯車の種類、各部の名称、歯型曲線、歯の大きさの表し方を説明できる。 | 1 | |