概要:
機械工作は機械をつくるための技術を体系化した学問であり、多くの知恵の輝きに満ちている。ここでは、多種多様な工作技術を体系的に学習しながら、その中に用いられている自然法則を理解する。工作技術の全体像を理解した後、前期は非切削加工法について、後期は切削加工法について学ぶ。併せて、モノづくりに際しての基本理念や態度についても言及する。
授業の進め方・方法:
個々の加工法の知識を得ると同時に、モノづくりの考え方や習慣を身につけるようにする。
演習およびレポートを織りまぜた講義とするが精密加工の講義内容は広範囲に渡るため、必要に応じて他の教科書、最新の研究論文を引用し補足説明を行なう。
注意点:
・講義の最後にまとめと次回の講義内容を予告するので、ノートおよび教科書の該当箇所を読んで復習・予習をすること。
・日頃から機械に興味を持ち、これは何を材料にしてどのように作られたかという様な技術者としての問題意識を持ち、地道に必要な知識を蓄えておく。質問はいつでも受けます。 学習・教育到達目標への対応3-3
・2020年度の前期中間試験の評価は形式的評価(課題提出状況による評価)とし,前期末試験以降は下記の評価割合で評価します.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。 | 4 | 前1,前2 |
精密鋳造法、ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物の作り方を説明できる。 | 4 | 前1,前2 |
鋳物の欠陥について説明できる。 | 4 | 前1,前2 |
溶接法を分類できる。 | 4 | 前5,前6,前7 |
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。 | 4 | 前5,前6,前7 |
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。 | 4 | 前5,前6,前7 |
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。 | 4 | 前5,前6,前7 |
塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。 | 4 | 前9,後13 |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 4 | 後1,後2,後3 |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | 後1,後2,後3 |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | 後1,後2,後3 |
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | 後1,後2,後3 |
切削工具材料の条件と種類を説明できる。 | 4 | 後1,後2,後3 |
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。 | 4 | 後1,後2,後3 |
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。 | 4 | 後1,後2,後3 |
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。 | 4 | 後9,後10,後12 |
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。 | 4 | 後9,後10,後12 |
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。 | 4 | 後9,後10,後13 |