日本語I

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 日本語I
科目番号 0051 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械知能システム工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『4技能でひろがる中級日本語カルテット I』『4技能でひろがる中級日本語カルテットIワークブック 』『4技能でひろがる中級日本語カルテット II 』『4技能でひろがる中級日本語カルテット II ワークブック』(以上ジャパンタイムズ)『留学生のための漢字の教科書 中級700[改訂版]』(国書刊行会)『中級へ行こう日本語の文型と表現55 第2版』(スリーエーネットワーク)
担当教員 道本 ゆう子,宇ノ木 寛文

到達目標

1.中級レベル(N3.N2)の語彙・文法事項について習得し、それらを運用することができる。
2.日常生活の話題や社会問題について述べられている文章から内容を読み取り、必要な情報を得ることができる。
3.日常生活の話題や社会問題についての文章を構成・まとまりを意識して書くことができる。
4.日常生活での出来事や社会問題について、自分の意見を理由と共に述べることができる。
5.日常生活や社会問題に関する情報や説明を聞き取り、必要な情報を得ることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
【文字語彙・文法事項に関する評価】新出の文字語彙・文法事項を理解し、それらを用いて、自分の考えや意図を適切に表現することができる。新出の文字語彙・文法事項を理解し、それらを用いて、自分の考えや意図を表現することができる。新出の文字語彙・文法事項について、その意味、用法を理解することができない。
【読むことに関する評価】日本語を読み、大意をとらえ、情報や考えを整理して理解することができる。日本語を読み、大意をとらえ、情報や考えを理解することができる。日本語を読んでも、大意をとらえることができない。
【書くことに関する評価】自分の考えや意図を正確かつ適切な日本語表記、表現を用いて、読み手に分かりやすく書くことができる。自分の考えや意図を適切な日本語表記、表現を用いて、読み手に分かりやすく書くことができる。まとまりのある日本語について、表記や表現に留意して、書くことができない。
【話すこと関する評価】自分の考えや意図を、適切な語彙や表現を用いて、聞き手に伝わる発音、イントネーションで正確に発話できる。自分の考えや意図を、適切な語彙や表現を用いて、聞き手に伝わる発音、イントネーションで発話できる。まとまりのある日本語について、適切な語彙や表現を用いて発話することができない。また発音やイントネーションに留意して発話することができない。
【聞くことに関する評価】日本語を聞き、大意をとらえ、情報や考えを整理して理解することができる。日本語を聞き、大意をとらえ、情報や考えを理解することができる。日本語を聞いても、大意をとらえることができない。
【ミュニケーションへの関心・意欲・態度に関する評価】授業でのコミュニケーション活動やプレゼンテーションなどの発表活動に積極的に取り組むことができる。授業でのコミュニケーション活動やプレゼンテーションなどの発表活動に取り組むことができる。授業でのコミュニケーション活動やプレゼンテーションなどの発表活動に取り組むことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本語Ⅰは、専門性を深めるために必要な日本語の基礎構築学習であると同時に、日本文化や習慣、考え方を学んでいく科目であり、日本語の4技能(読む・書く・話す・聞く)を総合的に伸ばすことを目指す。
授業の進め方・方法:
授業では、教科書及びワークブック、ハンドアウトを用いて、読解、作文、会話、聴解の演習を行う。毎時、語彙力強化を狙った単語テスト、漢字テスト、文法事項に関する小テスト等を課すので、事前に指示があった範囲について予習し、授業後は必ず復習を行うこと。また、期末プレゼンテーション課題への取り組みを通して主体的かつ自律的な学習姿勢、習慣の確立を目指す。日本の文化、習慣に対する理解を深め、自国との相違点を分析しながら、多面的な視点で物事を捉えることも期待する。
注意点:
・授業には必ず予習、復習をして臨むこと。予習、復習の方法は、担当教員の指示に従うこと。
・毎回の小テスト、期末プレゼンテーション課題に関しては事前の指示をもとに、計画的かつ自主的に取り組むこと。
・インターネットサイト、スマートフォンアプリをはじめとした有益なツールを有効活用しながら、映画、音楽、文化など各自の興味、関心に合わせた自主的、自発的な学習も期待する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット I』第1課 読む「日本を代表する有名人」・書く「私が尊敬する有名人」 
新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「プロフィールや伝記からその人物について理解できる/人物紹介文が書ける」ようになる。
2週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット I』第1課 話す「新しい出会い」・聞く「アメリカ人留学生から見た日本」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「周囲の人に対し適切に自己紹介ができる/日本語で雑談ができる(話を継続させられる)」ようになる。
3週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット I』第2課 読む「メールと手紙」・書く「お礼の手紙」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「メールや手紙の目的が理解できる/お世話になった人にお礼の手紙が書ける」ようになる。
4週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット I』第2課 話す「先生とのやり取り」・聞く「フランス人留学生から見た日本」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「丁寧に依頼ができる/お礼が言える」ようになる。
5週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット I』第3課 読む「日本を楽しむ」・書く「私の好きな町」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「ガイドやコラムの中の必要な情報が理解できる/特定の場所の特徴についての説明文が書ける」ようになる。
6週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット I』第3課 話す「友人との集まり」・聞く「イタリア人留学生から見た日本」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「電話で予約変更ができる/店でメニューについて質問し、注文できる」ようになる。
7週 前期中間試験 理解度、定着度を試験で確認し、理解や定着が不十分な部分の強化を図る。
8週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット I』第4課 読む「外国での経験」・書く「座談会の記事」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「座談会記事での各出席者の意見が理解できる/報告書が理解できる/座談会での発言を要約できる」ようになる。
2ndQ
9週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット I』第4課 話す「困ったときには」・聞く「ドイツ人留学生から見た日本」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「悩みを話して助言を求めることができる/相手に合わせておすすめが伝えられる」ようになる。
10週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット I』第5課 読む「和食のすすめ」・書く「私のおすすめ料理」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「情報誌に掲載されている和食の魅力が理解できる/料理レシピを読んで作り方の順序が理解できる/自国の家庭料理のレシピが書ける」ようになる。
11週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット I』第5課 話す「週末の予定」・聞く「韓国人留学生から見た日本」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「人を誘って、待ち合わせの約束ができる/道を尋ねることができる」ようになる。
12週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット I』第6課 読む「日本社会への声」 新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「投書文を読んで、筆者の主張とその理由が理解できる/賛成、反対のそれぞれの主張とその理由が理解できる」ようになる。
13週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット I』第6課 書く「投書文を書く」 新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「身近な問題について投書文(意見文)が書ける」ようになる。
14週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット I』第6課 話す「寮生活でのトラブル」・聞く「中国人留学生から見た日本」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「苦情が言える/場面に応じて適切に謝ることができる」ようになる。
15週 前期期末試験 理解度、定着度を試験で確認し、理解や定着が不十分な部分の強化を図る。
16週 答案返却 前期期末プレゼンテーション発表 自国や自国文化について、自分の興味・関心に即した内容を掘り下げ、プレゼンテーションを行う。
後期
3rdQ
1週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット Ⅱ』第7課 読む「異文化での気づき」・書く「経験からの学び」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「経験談を読んで、筆者がその経験から感じたことが理解できる/経験談が書ける」ようになる。
2週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット Ⅱ』第7課 話す「国際交流」・聞く「異文化コミュニケーション」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「言いにくいことを打ち明けることができる/ディスカッションで建設的に意見が述べられる」ようになる。
3週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット Ⅱ』第8課 読む「インタビューに見るプロ意識」・書く「インタビュー記事」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「インタビュー記事を読んでインタビューの目的が理解できる/簡単なインタビュー記事が書ける」ようになる。
4週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット Ⅱ』第8課 話す「大切な物」・聞く「温泉事情」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「忘れ物の問い合わせができる/物の魅力が伝えられる」ようになる。
5週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット Ⅱ』第9課 読む「小説・エッセイを通して考える愛」・書く「小説や映画のレビュー」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「小説を読んで、話の筋や人物の気持ちが理解できる/エッセイから筆者のメッセージを紐解くことができる/おすすめ作品のレビューが書ける」ようになる。
6週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット Ⅱ』第9課 話す「ある日の出来事」・聞く「ペットに関する社会事情」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「手助けの申し出ができる/まとまった話ができる」ようになる。
7週 後期中間試験 理解度、定着度を試験で確認し、理解や定着が不十分な部分の強化を図る。
8週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット Ⅱ』第10課 読む「データから考える社会」・書く「データ分析」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「調査報告を読んで、その結果と分析内容が理解できる/データ説明と分析が書ける」ようになる。
4thQ
9週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット Ⅱ』第10課 話す「学生生活」・聞く「格差社会」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「面接で丁寧に応答できる/データを基にした提案ができる」ようになる。
10週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット Ⅱ』第11課 読む「言葉の裏にあるもの」・書く「日本語と母語の違い」 新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「論説文を読んで、筆者の考えが理解できる/言葉についての気づきと考察が書ける」ようになる。
11週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット Ⅱ』第11課 話す「コミュニケーションスタイル」・聞く「若者のコミュニケーション」 新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「難しい依頼ができる/類義語の意味や使い方の違いが説明できる」ようになる。
12週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット Ⅱ』第12課 読む「発想の転換」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「ビジネス書を読んで、経営哲学が理解できる/寓話を含んだ文章を読んで、筆者の主張が理解できる」ようになる。
13週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット Ⅱ』第12課 書く「小論文」 新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「小論文が書ける」ようになる。
14週 『4技能でひろがる 中級日本語 カルテット Ⅱ』第12課 話す「人や社会とのつながり」・聞く「求められる人材」  新出語彙・文法・例題学習、タスク実践を通して、「別れの際に感謝の気持ちが伝えられる/ディベートができる」ようになる。
15週 後期期末試験 理解度、定着度を試験で確認し、理解や定着が不十分な部分の強化を図る。
16週 答案返却 後期期末プレゼンテーション発表 自身の興味・関心に即した地域(熊本/八代)に関するプレゼンテーションを行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テスト・タスク・平常点期末プレゼンテーション合計
総合評価割合1007030200
基礎的能力503515100
専門的能力503515100
分野横断的能力0000