製図基礎II

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 製図基礎II
科目番号 0077 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械知能システム工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「初心者のための機械製図 第4版」藤本他 監修 植松他 著 森北出版、 「SolidWorksによる3次元CAD 第2版」門脇重道・高瀬善康 著 実教出版
担当教員 田中 裕一

到達目標

1.寸法など、機械図面のよみ方・かき方の基礎を修得する。
2.3次元CADを用いて簡単な設計製図ができる。
3.ボルト・ナット、軸、歯車などの機械要素の簡単な設計ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
寸法など、機械図面のよみ方・かき方寸法など、機械図面のよみ方・かき方の基礎を説明できる寸法など、機械図面のよみ方・かき方の基礎を習得する寸法など、機械図面のよみ方・かき方の基礎を習得する
3次元CAD3次元CADを用いて設計製図に応用できる3次元CADを用いて簡単な設計製図ができる3次元CADを使えない
ボルト・ナット、軸、歯車などの機械要素ボルト・ナット、軸、歯車などの機械要素の簡単な設計ができるボルト・ナット、軸、歯車などの機械要素の製図ができるボルト・ナット、軸、歯車などの機械要素の製図ができない

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)での学習・教育到達目標 2-1 説明 閉じる
本科(準学士課程)での学習・教育到達目標 3-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本工業規格(JIS)を参考に、機械図面の基本的内容を習得する。
1年次の製図基礎Ⅰで学んだ内容を定着させ、教科書の内容を概ね最後まで終わらせる。
手描きの製図、スケッチを基本とし、3次元CADのスキルも同時に向上させる。
授業の進め方・方法:
教室では、手描きの製図、スケッチ等を行う。
1年次の内容を定着させるため、多くの課題を与える。
ICT演習室では、3次元CADによるモデリング、アセンブリおよび2次元図面化を行う。
注意点:
前期は1年次の復習と内容の定着が目標です。
課題をたくさん出しますが、根気強くこなしてください。
授業を欠席した場合は、課題等が出ていないか、自ら確認してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
軸受のフリーハンドスケッチ①
学習内容を理解する
軸受のスケッチができる
2週 軸受のフリーハンドスケッチ② 軸受のスケッチができる
3週 軸受のフリーハンドスケッチ③ 軸受のスケッチができる
4週 1年次の復習 1年次の内容の定着
5週 1年次の復習(断面法等) 1年次の内容の定着
6週 1年次の復習 1年次の内容の定着
7週 1年次の復習(寸法記入法等) 1年次の内容の定着
8週 〔中間試験〕 1年次の内容の定着
2ndQ
9週 試験答案返却
寸法公差および表面性状
寸法公差と表面性状の概要を理解する
10週 幾何公差 幾何公差の概要を理解する
11週 軸受スケッチの3次元CADデータ化① 3次元CADを使って軸受スケッチをデータ化できる
12週 軸受スケッチの3次元CADデータ化② 3次元CADを使って軸受スケッチをデータ化できる
13週 ねじ製図 ボルト・ナットの製図が描ける
14週 締結用部品等 締結用部品等の製図が描ける
15週 〔前期末試験〕 授業内容の定着度を確認
16週 試験答案返却・成績確認
歯車製図
夏期課題(材料記号、3次元CAD自習)
歯車の製図が描ける
材料記号についてまとめる
3次元CADを自習させる
後期
3rdQ
1週 授業アンケート回答
シラバス確認
軸製図
よく使う材料記号を判別できる
軸を3次元CADで描き、2次元図面化できる
2週 軸製図 軸を3次元CADで描き、2次元図面化できる
3週 軸2次元図面のコメント
軸受
軸受の分類と基本簡略図を理解できる
4週 歯車 歯車の種類を理解し、歯車を製図できる
要目表とかみ合う歯車を図示できる
5週 ばね ばねの分類と省略図や簡略図を描ける
6週 管およびバルブ配管の表し方・溶接① 身の回りで管およびバルブ配管・溶接が使われている箇所を見つける
目的、背景及び種類を考え、画像や作図を行い、まとめることができる
7週 管およびバルブ配管の表し方・溶接② 身の回りで管およびバルブ配管・溶接が使われている箇所を見つける
目的、背景及び種類を考え、画像や作図を行い、まとめることができる
8週 〔中間試験〕 授業内容の定着度を確認
4thQ
9週 組立図等 教科書を概ね終わらせる
10週 歯車・リンク・カム機構等 3次元CADを用いて、部品、アセンブリを作成できる
11週 総合的設計製図演習① 総合的設計製図演習課題に取り組むことができる
12週 総合的設計製図演習② 総合的設計製図演習課題に取り組むことができる
13週 総合的設計製図演習③ 総合的設計製図演習課題に取り組むことができる
14週 総合的設計製図演習④ 総合的設計製図演習課題に取り組むことができる
15週 〔後期学年末試験〕
CSWA認定試験(希望者)
16週 成績確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。2
製図用具を正しく使うことができる。2
線の種類と用途を説明できる。2
物体の投影図を正確にかくことができる。2
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。2
図形を正しく描くことができる。2
図形に寸法を記入することができる。2
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。2
部品のスケッチ図を書くことができる。2
CADシステムの役割と構成を説明できる。2
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。2
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。2
機械設計ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。1
滑り軸受の構造と種類を説明できる。1
転がり軸受の構造、種類、寿命を説明できる。1
歯車の種類、各部の名称、歯型曲線、歯の大きさの表し方を説明できる。1

評価割合

課題試験合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200000100
分野横断的能力0000000