機械設計製図II

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機械設計製図II
科目番号 0079 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械知能システム工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材
担当教員 田中 禎一

到達目標

1.機械の設計では流体力学、材料力学、材料工学をはじめとする広範な工学的知識と、それらを総合的に結びつけることが必要であることを認識できる。
2.与えられた課題の設計仕様に対して、機構設計、材料設計、強度設計等を行い、設計書を作成できる。
3.設計報告書の仕様に従い、製品の組立図、部品図などの図面を描くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
機械製図の基礎実用的な製図の勘所を説明できる.製図の基礎を理解でき,製作図を描くことができる.製図の基礎を理解できない.
機械設計の基礎機械設計の方法や標準規格の意義を説明できる.機械設計の方法や標準規格の意義を理解できる.機械設計の方法を理解できない.
機械要素機械要素の材料を選定し,寸法を決定できる.機械要素の種類を説明できる.機械要素を理解できない.

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)での学習・教育到達目標 6-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
前期は、手巻ウィンチの設計製図を行う。本課題は大きな荷重が作用するので、材料の強度を主要因とする設計となり、歯車直径、軸直径等の寸法を材料力学を基礎として決定する。
後期は、片吸込渦巻きポンプ羽根車の設計製図を行う。本課題はポンプ排出量を形状決定の主要因とした設計となり、試行錯誤的に形状や寸法を決定する。
本科目では手巻きウィンチ、片吸込渦巻きポンプ羽根車の設計を通し、工学的知識を活用した問題解決の基礎能力養成を図る。
授業の進め方・方法:
前期、後期共に、学生個々に異なる設計仕様を与える。授業では手巻ウィンチの設計製図及び片吸込渦巻きポンプ羽根車の設計製図の各テーマ毎に設計方法の講義を行った後,学生個々の設計仕様に基づいて各自で設計を行い設計書を作成する。設計書のチェックを終えた後,製図を行い,最後に設計書と図面の両方を提出する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 手巻ウィンチの設計製図に関する講義 手巻ウィンチの設計について理解できる
2週 手巻ウィンチの設計製図に関する講義 手巻ウィンチの設計について理解できる
3週 手巻ウィンチの設計製図に関する講義 手巻ウィンチの設計について理解できる
4週 手巻ウィンチの設計製図に関する講義 手巻ウィンチの設計について理解できる
5週 手巻ウィンチの設計製図に関する講義 手巻ウィンチの設計について理解できる
6週 同設計課題による設計書の作成 手巻ウィンチの設計書を作成できる
7週 同設計課題による設計書の作成 手巻ウィンチの設計書を作成できる
8週 同設計課題による設計書の作成 手巻ウィンチの設計書を作成できる
2ndQ
9週 同設計課題による設計書の作成 手巻ウィンチの設計書を作成できる
10週 部品図および全体組立図の製図 手巻ウィンチのCADができる
11週 部品図および全体組立図の製図 手巻ウィンチのCADができる
12週 部品図および全体組立図の製図 手巻ウィンチのCADができる
13週 部品図および全体組立図の製図 手巻ウィンチのCADができる
14週 部品図および全体組立図の製図 手巻ウィンチのCADができる
15週 部品図および全体組立図の製図 手巻ウィンチのCADができる
16週 部品図および全体組立図の製図 手巻ウィンチのCADができる
後期
3rdQ
1週 ポンプの理論と設計法についての説明 遠心ポンプの設計について理解できる
2週 ポンプの理論と設計法についての説明 遠心ポンプの設計について理解できる
3週 ポンプの理論と設計法についての説明 遠心ポンプの設計について理解できる
4週 ポンプの理論と設計法についての説明 遠心ポンプの設計について理解できる
5週 ポンプの理論と設計法についての説明 遠心ポンプの設計について理解できる
6週 同設計課題による設計書の作成 遠心ポンプの設計書を作成できる
7週 同設計課題による設計書の作成 遠心ポンプの設計書を作成できる
8週 同設計課題による設計書の作成 遠心ポンプの設計書を作成できる
4thQ
9週 同設計課題による設計書の作成 遠心ポンプの設計書を作成できる
10週 部品図および全体組立図の製図 遠心ポンプのCADができる
11週 部品図および全体組立図の製図 遠心ポンプのCADができる
12週 部品図および全体組立図の製図 遠心ポンプのCADができる
13週 部品図および全体組立図の製図 遠心ポンプのCADができる
14週 部品図および全体組立図の製図 遠心ポンプのCADができる
15週 部品図および全体組立図の製図 遠心ポンプのCADができる
16週 部品図および全体組立図の製図 遠心ポンプのCADができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。2
線の種類と用途を説明できる。2
物体の投影図を正確にかくことができる。2
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。2前1
図形を正しく描くことができる。2
図形に寸法を記入することができる。2
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。2
部品のスケッチ図を書くことができる。2
CADシステムの役割と構成を説明できる。2
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。2
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。2
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。2
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプなどの部品図と組立図を作成できる。2
機械設計機械設計の方法を理解できる。2
標準規格の意義を説明できる。2
許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。2
ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。2
ボルト・ナット結合における締め付けトルクを計算できる。2
ボルトに作用するせん断応力、接触面圧を計算できる。2
歯車の種類、各部の名称、歯型曲線、歯の大きさの表し方を説明できる。2
すべり率、歯の切下げ、かみあい率を説明できる。2
歯車列の速度伝達比を計算できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力000005050
専門的能力000005050
分野横断的能力000000