概要:
青年期における自己形成と人間としての生き方について理解を深めさせるとともに,自らの問題として思索を深めさせる。自己,他者および社会との関わりを自覚するとともに,自らの人格形成に務める意欲を高め,以て自己の確立を促す。また,科学技術と社会,自然との関わりを意識し,人間としての生き方を意識させる。
授業の進め方・方法:
主として講義による授業を行う。ただし,知識を獲得するだけでなく,考察し,表現するなど,言語を用いた思考力の向上を図る。
注意点:
まず,授業をしっかり聴いて,ノートを作成する。板書を写すだけでなく,口頭での説明のメモをとる習慣を身につけてください。
試験・レポートでは,「覚えている」だけでなく,「説明できる」「考えていることを表現できる」ということを求めています。それができるようにするための努力が勉強です。授業内容を暗記するのではなく,「何を問題にしているのか」「どのように考えられているのか」について,自分の言葉で説明できるよう練習することが必要です。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス:哲学的思考について |
科目の概要について理解する 哲学とは何か,自然科学との違いについて説明できる
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2週 |
神話から哲学へ:世界の言語的意味構成 |
哲学の成立の流れを理解し,事象を説明する枠組みのひとつとしての哲学の特徴を説明できる
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3週 |
自然哲学(古代ギリシアの哲学1) |
初期ギリシア哲学の追求した問について説明できる
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4週 |
よく生きるということ(古代ギリシアの哲学2) |
ソクラテスの追求した問と倫理学の特徴について説明できる
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5週 |
認識と存在:普遍と個物(古代ギリシアの哲学3) |
プラトンのイデア論について,存在と認識の観点から説明できる
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6週 |
政治哲学と徳倫理学(古代ギリシアの哲学4) |
プラトンの政治哲学及びアリストテレスの徳倫理学について説明できる
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7週 |
ギリシア哲学と近代哲学 |
古代哲学で追及されていた問と近代以降の哲学的問題との類似点について説明できる。
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8週 |
功利主義と義務論 |
功利主義と義務論について,具体的例を挙げながら説明できる。
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2ndQ |
9週 |
〔中間試験〕 |
前半の授業内容について短答式及び論述式の問題で理解度を確認する
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10週 |
徳倫理学と自己形成 |
徳倫理学の特徴とその重要性について理解できる。
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11週 |
自己形成と幸福:キャリア心理学,ポジティブ心理学 |
自己形成に関する近年の心理学的知見を理解し,自分に適用して説明できる。
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12週 |
現代における自由の諸問題 |
近代的自由の概念と現代社会における自由の問題について説明できる。
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13週 |
科学技術と自律:複雑性の増大と主体性の確立 |
科学技術の発達に伴う社会の複雑性増大という現象について説明できる。
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14週 |
科学技術の発達と現代社会 |
科学技術がもたらした正負の影響について理解し,具体例を挙げて説明できる。
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15週 |
科学技術の発達と倫理問題 |
科学技術の発達によってもたらされた倫理問題の特徴について説明できる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。 | 3 | |
因数定理等を利用して、4次までの簡単な整式の因数分解ができる。 | 3 | |
分数式の加減乗除の計算ができる。 | 3 | |
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。 | 3 | |
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。 | 3 | |
複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。 | 3 | |
解の公式等を利用して、2次方程式を解くことができる。 | 3 | |
因数定理等を利用して、基本的な高次方程式を解くことができる。 | 3 | |
簡単な連立方程式を解くことができる。 | 3 | |
無理方程式・分数方程式を解くことができる。 | 3 | |
1次不等式や2次不等式を解くことができる。 | 3 | |
1元連立1次不等式を解くことができる。 | 3 | |
基本的な2次不等式を解くことができる。 | 3 | |
恒等式と方程式の違いを区別できる。 | 3 | |
2次関数の性質を理解し、グラフをかくことができ、最大値・最小値を求めることができる。 | 3 | |
分数関数や無理関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。 | 3 | |
簡単な場合について、関数の逆関数を求め、そのグラフをかくことができる。 | 3 | |
無理関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。 | 3 | |
関数のグラフと座標軸との共有点を求めることができる。 | 3 | |
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。 | 3 | |
指数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。 | 3 | |
指数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。 | 3 | |
対数の意味を理解し、対数を利用した計算ができる。 | 3 | |
対数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。 | 3 | |
対数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。 | 3 | |
三角比を理解し、三角関数表を用いて三角比を求めることができる。一般角の三角関数の値を求めることができる。 | 3 | |
角を弧度法で表現することができる。 | 3 | |
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。 | 3 | |
加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。 | 3 | |
三角関数を含む簡単な方程式を解くことができる。 | 3 | |
2点間の距離を求めることができる。 | 3 | |
内分点の座標を求めることができる。 | 3 | |
通る点や傾きから直線の方程式を求めることができる。 | 3 | |
2つの直線の平行・垂直条件を利用して、直線の方程式を求めることができる。 | 3 | |
簡単な場合について、円の方程式を求めることができる。 | 3 | |
人文・社会科学 | 社会 | 公民 | 哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前7,前9 |
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。 | 2 | 前1,前4,前6,前7,前9 |
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。 | 2 | 前4,前6,前7,前8,前9,前10,前11 |
地歴・公民 | 現代科学の考え方や科学技術の特質、科学技術が社会や自然環境に与える影響について理解できる。 | 2 | 前12,前13,前14,前15 |
社会や自然環境に調和し、人類にとって必要な科学技術のあり方についての様々な考え方について理解できる。 | 2 | 前12,前13,前14,前15 |
環境問題、資源・エネルギー問題、南北問題、人口・食糧問題といった地球的諸課題とその背景について理解できる。 | 1 | 前14 |
国際平和・国際協力の推進、地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できる。 | 1 | 前14 |
工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し、社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 1 | 前13,前14,前15 |
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 1 | 前13,前14 |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 1 | 前14 |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 1 | 前14 |