歴史と文化

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 歴史と文化
科目番号 0089 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械知能システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 講義レジュメと講義資料を配布する。
担当教員 遠山 隆淑

到達目標

本講義では、近代以降の日本が多大な影響を受けてきた西洋の文化の基底をなすキリスト教の歴史について、他の宗教とも比較しながら、その思想の理解を中心に概観する。これにより、現代の日本に生きるわれわれが意識することのない様々な考え方を相対化するとともに、教育の場面では敬遠されてあまり扱われることのない「宗教」にスポットを当て、宗教的な思考がどのようなものなのかについて、社会に出る前に学んで欲しい。また、本講義では試験の答案の作成作業を通じて、文章作成法についても指導していく。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
キリスト教の基礎的知識を獲得し、試験で適切に記述できる。講義で示された基礎知識を十分に理解し試験で答えられる。講義で示された基礎知識をある程度試験で説明できる。講義で示された基礎知識について試験で答えることができない。
講義内容について、教員の口頭での説明も丁寧に聞き取りながらノートをとることができる。講義における教員の口頭での説明を十分かつ丁寧に聞き取りノートに取ることができる。講義における教員の口頭での説明を聞き取りノートに取っている。講義における教員の口頭での説明を聞き取りノートに取ることができない。
講義の説明項目について意味を理解し、試験において「パラグラフ・ライティング」の方法にしたがって1000字程度の文章を作成できる。講義の説明項目について意味を十分に理解し、「パラグラフ・ライティング」の方法に基づき1000字程度の文章で適切に記述できる。講義の説明項目について意味を理解し、「パラグラフ・ライティング」の方法に基づき1000字程度の文章で記述できる。講義の説明項目について意味が理解できない、または文章で意味が通じるように記述できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1.イエスと原始キリスト教の思想について理解できる。
2.アウグスティヌスの思想について理解できる。
3.ルターと宗教改革の思想について理解できる。
4.宗教(キリスト教、教会組織)と現世との関係について理解できる。
5.アカデミック・ライティングの基本的な発想を理解し、この方法に従って短い文章を作成できる。
授業の進め方・方法:
講義中心 必要に応じて講義に関連する資料配布。
注意点:
・ 毎回の講義をしっかりと聴き、ノートをきちんととること。ノート作りは、他人の話の要点を読みとるための最適の訓練の場となるため、絶対におろそかにしてはならない。
・ そのノートをもとに、講義の内容を自分自身でストーリー化して、講義全体の内容を自分の言葉でかみ砕いて理解する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション ・本講義の進め方について理解する。
・宗教について学ぶことの意義につて理解する。
2週 イエスと原始キリスト教① イエスの「愛」の諸相を理解する。
3週 イエスと原始キリスト教② イエスの「愛」の諸相を理解する。
4週 イエスと原始キリスト教③ イエスの「愛」の諸相を理解する。
5週 教会の発展 キリスト教の組織化の歴史について理解する。
6週 文章作成指導 「パラグラフ・リーディング」「パラグラフ・ライティング」の考え方を理解する。
7週 アウグスティヌスとカトリック教会① アウグスティヌスの思想を「教会」組織との関連で理解する。
8週 中間試験 講義内容の理解を「パラグラフ・ライディング」での答案作成で問う。
2ndQ
9週 アウグスティヌスとカトリック教会② アウグスティヌスの思想を「教会」組織との関連で理解する。
10週 アウグスティヌスとカトリック教会③ アウグスティヌスの思想を「教会」組織との関連で理解する。
11週 中世のカトリック教会① トマス・アクィナスを中心に中世のカトリック教会論について理解する。
12週 中世のカトリック教会② トマス・アクィナスを中心に中世のカトリック教会論について理解する。
13週 宗教改革の思想① 宗教改革期のカトリック教会およびドイツの政治社会状況について理解する。
14週 宗教改革の思想② ルターの宗教思想を理解する。
15週 宗教改革の思想③ カルヴァンの宗教思想を理解する。
16週 期末試験 講義内容の理解を「パラグラフ・ライディング」での答案作成で問う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力700000070
専門的能力300000030
分野横断的能力0000000