概要:
これまで学んだ数学,物理を基に,機械系技術者に不可欠な機械力学の知識を身につける.まず,基本的な機械の運動学,機構学等の基礎的事項を学ぶ.さらに,数多くの演習問題に取組み,それらを機械運動の解析に利用する実際的な方法について学ぶ.
授業の進め方・方法:
教科書を中心に行い,適宜,演習を行う.評価は達成目標(項目1~4)についての達成度によって判断する.
特に達成目標4は学修単位を満たすための自学自習の評価に関わる項目であり,各自でレポートを作成してもらい,そこから評価する.
〇自学について
(事前学習)
授業計画の授業内容および到達目標を確認の上,教科書の該当箇所に目を通しておくこと。
(事後学習)
授業中の説明や配布資料を参考に,指定した教科書の演習問題や,
配布した課題プリントに取り組むことで,学んだことの理解を深め,
学んだ内容の実践力を養うこと。
またレポート課題は学修単位を満たす自学自習を行っているのかの確認も含んでいる.
そのため,提出締切の直前に急いで取り組むのではなく,余裕をもって挑み,
分からないところがあれば,学友や教員に質問を行い,着実に理解を深めること.
注意点:
教科書をよく読み,例題,演習問題を自分で解くこと.授業の日に1時間程度の復習が効果的である.定期試験毎の定着を目指した自学自習を望む.講義後は、①要点をノートに整理してまとめ、②教科書や図書館の参考書を読み、③演習問題等を解いて内容の深い理解に努めること。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 機械設計 | 歯車の種類、各部の名称、歯型曲線、歯の大きさの表し方を説明できる。 | 4 | 前13,前14 |
すべり率、歯の切下げ、かみあい率を説明できる。 | 4 | 前13,前14 |
標準平歯車と転位歯車の違いを説明できる。 | 4 | 前13,前14 |
標準平歯車について、歯の曲げ強さおよび歯面強さを計算できる。 | 4 | 前13,前14 |
歯車列の速度伝達比を計算できる。 | 4 | 前13,前14 |
リンク装置の機構を理解し、その運動を説明できる。 | 4 | 前4,前5,前6 |
代表的なリンク装置の、変位、速度、加速度を求めることができる。 | 4 | 前4,前5,前6 |
カム装置の機構を理解し、その運動を説明できる。 | 4 | 前11,前12 |
主な基礎曲線のカム線図を求めることができる。 | 4 | 前11,前12 |
力学 | 力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解し、適用できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前15 |
一点に作用する力の合成と分解を図で表現でき、合力と分力を計算できる。 | 4 | 前3,前4,前5,前6,前9,前10,前11,前12,前13,前15 |
一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。 | 4 | 前8,前9,前10,前11,前12,前13,前15 |
速度の意味を理解し、等速直線運動における時間と変位の関係を説明できる。 | 4 | 前4,前5,前6,前8,前9,前10,前15 |
加速度の意味を理解し、等加速度運動における時間と速度・変位の関係を説明できる。 | 4 | 前4,前5,前6,前8,前9,前10,前15 |
周速度、角速度、回転速度の意味を理解し、計算できる。 | 4 | 前5,前6,前8,前9,前10,前15 |
向心加速度、向心力、遠心力の意味を理解し、計算できる。 | 4 | 前9,前10,前15 |
仕事の意味を理解し、計算できる。 | 4 | 前9,前10,前13,前15 |
てこ、滑車、斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。 | 4 | 前11,前12,前13,前15 |
動力の意味を理解し、計算できる。 | 4 | 前9,前10,前13,前15 |
すべり摩擦の意味を理解し、摩擦力と摩擦係数の関係を説明できる。 | 4 | 前9,前10,前11,前12,前13,前15 |