概要:
本科目は一年生の基礎から五年生まで学習した機械および電気工学の専門知識を生かし設計製図の全体的な取り纏めとして総合的設計を行う科目である。設計の製図の基本を確認しつつ、機械要素設計、機器設計の計算、細部設計および総合組立製図を講義と作図を実践的に進めて教授する総合科目である。
授業の進め方・方法:
前半は、機械製図の基礎の総復習を行い、機械設計の基礎および機械要素設計の基礎を総復習する。実際に近い図面の読図や写図の課題を与える。
後半は、前半までの内容を踏まえて、機械要素設計や総合的な設計を行う。機構が成り立つためのアイデアやデザインを出し種々の角度から自由な発想を導き、強度計算と製図を練習しながら実用的な製図のあり方を体験し総合的に設計を理解することを目標とする。
注意点:
試験と課題で評価する。試験を実施した場合は、試験点を30%程度、課題点を70%程度として、評価点を算出する。試験を実施しない場合は、課題のみで評価する。総合評価点60点以上を合格とする。
設計製図関連の教科書を読み返し、新たに気付いたことでも積極的に使って欲しい。設計製図の実力は継続的な努力によって徐々に培われます。
自他ともに認める図面を完成させるには、授業時間だけでは到底足りません。復習、調査を心掛け、納得いくまで時間をかけることが必要です。
学習・教育到達目標への対応 3-3, 6-1
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 製図 | 図面の役割と種類を適用できる。 | 4 | 前9 |
製図用具を正しく使うことができる。 | 4 | |
線の種類と用途を説明できる。 | 4 | 前9 |
物体の投影図を正確にかくことができる。 | 4 | 前9,前10,前11,前12 |
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。 | 4 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。 | 4 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
部品のスケッチ図を書くことができる。 | 4 | 前9,前10,前11,前12,前14 |
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。 | 4 | 後2 |
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前11,前12,前15,前16 |
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。 | 4 | 前15,前16,後1 |
機械設計 | 標準規格の意義を説明できる。 | 4 | 前1,前6,前7 |
許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。 | 4 | 前1 |
標準規格を機械設計に適用できる。 | 4 | 前1,前6,前7 |
ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。 | 4 | 前2 |
ボルト・ナット結合における締め付けトルクを計算できる。 | 4 | 前2 |
ボルトに作用するせん断応力、接触面圧を計算できる。 | 4 | 前2 |
軸の種類と用途を理解し、適用できる。 | 4 | 前3 |
軸の強度、変形、危険速度を計算できる。 | 4 | 前3 |
キーの強度を計算できる。 | 4 | 前3 |
軸継手の種類と用途を理解し、適用できる。 | 4 | 前3 |
滑り軸受の構造と種類を説明できる。 | 4 | 前4 |
転がり軸受の構造、種類、寿命を説明できる。 | 4 | 前4 |
歯車の種類、各部の名称、歯型曲線、歯の大きさの表し方を説明できる。 | 4 | 前5 |
すべり率、歯の切下げ、かみあい率を説明できる。 | 4 | 前5 |
標準平歯車と転位歯車の違いを説明できる。 | 4 | 前5 |
標準平歯車について、歯の曲げ強さおよび歯面強さを計算できる。 | 4 | 前5 |
歯車列の速度伝達比を計算できる。 | 4 | 前5 |
リンク装置の機構を理解し、その運動を説明できる。 | 4 | 前6 |
代表的なリンク装置の、変位、速度、加速度を求めることができる。 | 4 | 前6 |
カム装置の機構を理解し、その運動を説明できる。 | 4 | 前7 |
主な基礎曲線のカム線図を求めることができる。 | 4 | 前7 |