組込みシステム

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 組込みシステム
科目番号 0100 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械知能システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 無し
担当教員 湯治 準一郎

到達目標

1.アナログ・デジタル入出力回路の仕組みを説明できる.
2.タイマ,割り込み,ポーリングの機能を説明できる.
3.センサやスイッチの信号を取得し,それに基づいて外部機器を制御できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1アナログ・デジタル入出力の仕組みを説明でき,実際に電子部品を用いて信号の入出力ができる.アナログ・デジタル入出力の仕組みを説明できる.アナログ・デジタル入出力の仕組みを説明できない.
評価項目2タイマ,割り込み,ポーリングの機能を説明し,それらの機能を実装できる.タイマ,割り込み,ポーリングの機能を説明できる.タイマ,割り込み,ポーリングの機能を説明できない.
評価項目3複数のセンサやスイッチからの信号および外部割り込みやタイマを用いて外部機器を制御できる.センサやスイッチの信号を取得し,それに基づいて外部機器を制御できる.センサやスイッチの信号を取得し,それに基づいて外部機器を制御できない.

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)での学習・教育到達目標 3-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 家電,携帯電話,自動車など,ざまざまな製品にコンピュータが組み込まれている.このように特定の機能を実現するために組み込まれているピュータシステムを組込みシステムという.組み込まれているコンピュータには,コンピュータとしての基本的な機能以外に,入出力ポート,タイマ,A-D変換などセンシングや外部機器の制御に欠かせない機能が追加されており,一般的にはマイクロ・コントローラ(マイコン)と呼ばれている.したがって,マイコンは,センサやアクチュエータと組み合わせて用いるため,組込みシステムを設計するためには,周辺装置の仕組みや外部機器との通信方法などの知識が必要となる.
 本科目では,組込みシステムのハードウエアの基礎や原理について理解を深め,外部機器を制御するために必要な技術の習得を目的とする.
授業の進め方・方法:
前半はマイコンボードArduinoおよび配布資料,WEB等を用いて,周辺装置の仕組み,回路設計,制御プログラミングの方法を学習する.後半では,課題を提示し,それを実現する組込みシステムの設計・製作を行い,開発スキルの習得を行う.
注意点:
・多くの情報がWEBにあるため,自分で必要な情報を集め,学習に役立ててもらいたい.
・目的の動作が確認できるまで,時間をかけて粘り強く取り組んでもらいたい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 組込みシステムの概要
組込みシステムの構成や特徴を説明できる.
2週 デジタル信号の入出力 デジタル信号の入出力回路(スイッチ,リレー等)について説明できる.
3週 デジタル信号の入出力 7セグLEDの使い方,ダイナミック点灯を説明できる.
4週 アナログ信号の入出力 アナログ信号の入出力回路(AD変換,DA変換,PWM等)について説明できる.
5週 アナログ信号の入出力 温度センサや照度センサ等の使い方を説明できる.
6週 ディスプレイ装置 LCDの使い方,表示方法を説明できる.
7週 タイマ割り込み タイマ割り込みの機能を説明できる.
8週 [後期中間試験]
2ndQ
9週 答案返却と解説
センサ回路
加速度センサや距離センサ等の使い方を説明できる.
10週 外部割り込み 外部割り込みの機能を説明できる.
11週 システム構築 必要な電子部品を用いて回路設計,プログラミングができる.
12週 システム構築 必要な電子部品を用いて回路設計,プログラミングができる.
13週 システム構築 必要な電子部品を用いて回路設計,プログラミングができる.
14週 実演,レポート作成 デモを行い,その機能をレポートにまとめて報告できる.
15週 [学年末試験]
16週 答案返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力3515000050
専門的能力3515000050
分野横断的能力0000000