概要:
機械系のエンジニアとして不可欠な素養となる機械振動学の知識を身につけさせる。4年の機械力学で学んだ自由振動,減衰振動,強制振動につづき,弾性体の振動,機械部品の振動へと進む。日常において振動が機械に及ぼす影響やその対策を理解する中で,振動現象を日常的な感覚として身に付けること,およびそれを工学的思考へ生かすことを目標とする。数多くの演習問題に取組ませ,振動解析に利用する実際的な方法について体験させることで,基本的な数学知識を工学に応用する力の育成を図る。
授業の進め方・方法:
授業は教科書を中心に行い、適宜、演習を行う。
多自由度および連続体の振動について,図を描き力やモーメント,材料の特性値をもちいて運動方程式をたてる.この運動方程式を解き振動解を得る.
併せてエネルギー法を理解し,複雑な振動に対しても解を求められるようにする.
注意点:
*物事に対し常に興味を抱き、機械技術者としての問題意識を持ち続けることが大切である。
*質問にはいつでも応じます。
講義後は、各自、①要点をノートに整理してまとめ、②教科書や図書館に置いてある参考書を読んで、③課題問題を解く等の自学によって内容の深い理解に努める。学習・教育到達目標への対応 3-3講義の最後にまとめと次回の講義内容を予告するので、ノートおよび教科書の該当箇所を読んで復習・予習をすること。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 力学 | 一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。 | 4 | 後1,後2,後8 |
運動の第二法則を説明でき、力、質量および加速度の関係を運動方程式で表すことができる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後15 |
エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。 | 4 | 後2,後8,後14,後15 |
位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。 | 4 | 後2,後8,後14,後15 |
振動の種類および調和振動を説明できる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
不減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。 | 4 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。 | 4 | 後2,後5,後6,後7,後8,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |