機械設計製図I

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機械設計製図I
科目番号 0107 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械知能システム工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 配布プリント
担当教員 松谷 祐希

到達目標

1.機械の分解・組立を通して機構などについて理解し,空間的にイメージでき,それをスケッチによる図面に表すことにより,材料,寸法,精度記号などを含む機械の情報を伝達できる.
2.簡単な3次元モデルのモデリングを通じて,3DCADの基本操作を行うことができる.
3.スケッチから3DCADにより部品のモデリングおよび部品のアセンブリングができる.
4.複雑な3次元モデルのモデリングを通じて,CAEの操作を行うことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1機械の分解・組立ができ,図面に表すことができる.機械の分解・組立ができる.機械の分解・組立ができない.
評価項目2簡単な3次元モデルのモデリングを通じて,3DCADの基本操作を行うことができる.3DCADの基本操作を行うことができる.3DCADの基本操作を行うことができない.
評価項目3スケッチから3DCADにより部品のモデリングおよび部品のアセンブリングができる.スケッチから3DCADにより部品のモデリングができる.スケッチから3DCADにより部品のモデリングができない.
評価項目4複雑な3次元モデルのモデリングを通じて,CAEの操作を行うことができる.複雑な3次元モデルのモデリングができる.複雑な3次元モデルのモデリングができない.

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)での学習・教育到達目標 2-1 説明 閉じる
本科(準学士課程)での学習・教育到達目標 3-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目では,実際の製品設計での方法論の理解と習得を目指す.具体的には,機械製品の実物のスケッチと機能解析,および設計製図の演習を行う.本校のカリキュラムでは,社会の要求に応じて問題解決の方法を企画し,デザインするための総合科目と位置付けられた科目である.
授業の進め方・方法:
本演習は,前期では実際の実物品(ギアポンプ)の分解・組立・スケッチを通して製図基礎の応用と機構等の理解力および3DCADの基本操作の修得を目指す.後期では,3DCADによるギアポンプのモデリングおよび3DCADの応用操作の修得を目指し,現在主流になりつつある3DCADによるモノづくりの方法論を習得を目標とする.
注意点:
与えられた課題に対して積極的に自分で考えて取り組むこと.
提出期限までに必ず課題を提出するように心掛けること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 製図の役割を説明できる.
2週 ギアポンプのフリーハンドスケッチⅠ スケッチの目的を説明できる.
3週 ギアポンプのフリーハンドスケッチⅡ 計測用具を使用することができる.
4週 ギアポンプのフリーハンドスケッチⅢ スケッチの方法を説明できる.
5週 ギアポンプ部品図の作図Ⅰ 部品図の目的を説明できる.
6週 ギアポンプ部品図の作図Ⅱ 部品図の作成方法を説明できる.
7週 ギアポンプ部品図の作図Ⅲ ギアポンプの部品図を作成できる.
8週 ギアポンプ組立図の作図Ⅰ 組立図の目的を説明できる.
2ndQ
9週 -
10週 ギアポンプ組立図の作図Ⅱ 組立図の作成方法を説明できる.
11週 ギアポンプ組立図の作図Ⅲ ギアポンプの組立図を作成できる.
12週 3DCADによるギアポンプのモデリングⅠ 3DCADを使用することができる.
13週 3DCADによるギアポンプのモデリングⅡ 3DCADの図面作成方法を説明できる.
14週 3DCADによるギアポンプのモデリングⅢ 3DCADによるモデリングを作成できる.
15週 -
16週 課題スケッチの作成,提出およびチェック
後期
3rdQ
1週 3次元CADの基本操作Ⅰ 複数の機械部品からアセンブリを作成できる.
2週 3次元CADの基本操作Ⅱ 部品同士の位置関係を整えることができる.
3週 3次元CADの基本操作Ⅲ パターン配列と干渉認識を行うことができる.
4週 3次元CADの基本操作Ⅳ ギア合致による動作確認を行うことができる.
5週 3次元CADの応用操作Ⅰ 機構の原理を説明できる.
6週 3次元CADの応用操作Ⅱ 機構の動作を説明できる.
7週 3次元CADの応用操作Ⅲ アセンブリ図を用いたレポートを作成できる.
8週 -
4thQ
9週 CAEによる解析演習Ⅰ CAEを用いて,構造解析を行うことができる.
10週 CAEによる解析演習Ⅱ CAEを用いて,安全率を計算できる.
11週 CAEによる解析演習Ⅲ CAEを用いて,応力集中を計算できる.
12週 CAEによる解析演習Ⅳ CAEを用いて,流体解析を行うことができる.
13週 CAEによる解析演習Ⅴ CAEを用いて,エンジンの解析を行うことができる.
14週 CAEによる解析演習Ⅵ CAEを用いて,落下試験を行うことができる.
15週 -
16週 課題スケッチの作成,提出およびチェック

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。2
製図用具を正しく使うことができる。2
線の種類と用途を説明できる。2
物体の投影図を正確にかくことができる。2
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。2
図形を正しく描くことができる。2
図形に寸法を記入することができる。2
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。2
部品のスケッチ図を書くことができる。2
CADシステムの役割と構成を説明できる。2
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。2
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。2
機械設計ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。2

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力050000050
専門的能力050000050
分野横断的能力0000000