塑性加工

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 塑性加工
科目番号 0123 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械知能システム工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 教科書:「塑性加工入門」日本塑性加工学会編,コロナ社/参考書:「基礎塑性加工学」第3版 川並、関口、齊藤、廣井編著、大賀、小林、仲町、片岡、筒井著
担当教員 田中 裕一

到達目標

1. 塑性加工法の種類を説明できる.
2. 鍛造、プレス加工、転造、押出し、圧延、引抜き等の加工法を説明できる.
3. 最近の塑性加工技術について調べてまとめ,第三者に説明することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
塑性加工法圧延の原理を説明できる.塑性加工法の種類を説明できる.塑性加工法の種類を説明できない.
鍛造鍛造の力学を説明できる.鍛造とその特徴を説明できる.鍛造とその特徴を説明できない.
プレス加工金型とプレス機械の特徴を説明できる.プレス加工とその特徴を説明できる.プレス加工とその特徴を説明できない.
転造,押出し,圧延, 引抜き等最近の塑性加工技術について調べ,説明できる.転造,押出し,圧延,引抜きとその特徴を説明できる.転造,押出し,圧延,引抜きとその特徴を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)での学習・教育到達目標 3-3 説明 閉じる
本科(準学士課程)での学習・教育到達目標 6-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
塑性加工は,自動車や家庭用電化製品などを構成する多くの部品の製造に最も広く用いられる加工技術である。本科目は, 塑性加工法の種類や鍛造、プレス加工、転造、押出し、圧延、引抜き等の加工法を説明できることを目標とする.材料力学(4年),機械工作学(3年),マテリアル学(5年)等の科目が関連する.
授業の進め方・方法:
デジタル設計演習室で画像や動画を見せながら講義を行う.授業時間中に端末で調べてもらうこともある。授業の最後に、シラバスを見ながら、その授業で学んだことを振り返ってもらう時間を取る。試験前にそれまでに学んだ内容をまとめさせ、試験点に含める。定期試験前に,最近の塑性加工技術について調べてパワーポイントにまとめさせ,第三者に説明してもらう.
注意点:
受講者数と理解度に応じて授業進度を変えることもある。授業を休んだ場合は、次回の授業の前に進度や課題を確認しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 塑性力学の基礎 塑性変形の起こり方を説明できる
公称応力、公称ひずみ、真応力、真ひずみを説明できる
静水応力、偏差応力を説明できる
トレスカの降伏条件を説明できる
ミーゼスの降伏条件を説明できる
2週 塑性力学の基礎
材料の性質とその利用法
塑性加工用材料と工具材料
相当応力、相当ひずみの考え方を説明できる
加工硬化と再結晶がどのような現象であるか説明できる
鉄鋼の製法を説明できる
鉄-炭素系状態図を説明できる
鋼の熱処理を説明できる
3週 圧延加工
素材のつくり方
圧延とは何か説明できる
スラブ、ブルーム、ビレットを説明できる
板圧延の基本を説明できる
4段圧延機の構成とそれぞれの役割を説明できる
マンネスマン効果を説明できる
4週 押出し加工
引抜き加工
押出し加工と引抜き加工の違いおよび特徴を説明できる
5週 せん断加工 せん断加工を説明できる
6週 曲げ加工 曲げ加工を説明できる
7週 曲げ加工 曲げ加工を説明できる
8週 〔中間試験〕
4thQ
9週 中間試験の返却と解説
絞り加工
絞り加工を説明できる
10週 鍛造 鍛造を説明できる
11週 プレス機械と金型 プレス機械と金型を説明できる
12週 塑性加工の潤滑 塑性加工の潤滑を説明できる
13週 塑性加工の有限要素解析 塑性加工の有限要素解析を説明できる
14週 最近の塑性加工技術 最近の塑性加工技術を調べて、発表できる
15週 〔定期試験〕
16週 定期試験の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野工作塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。4
鍛造とその特徴を説明できる。4
プレス加工とその特徴を説明できる。4
転造、押出し、圧延、引抜きなどの加工法を説明できる。4
材料塑性変形の起り方を説明できる。4
加工硬化と再結晶がどのような現象であるか説明できる。4
鉄鋼の製法を説明できる。4
炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。4

評価割合

試験発表合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200000100
分野横断的能力0000000