国語III

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 国語III
科目番号 0138 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械知能システム工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「パスポート国語必携」(桐原書店)、「評論速読トレーニング1500」(数研出版)
担当教員 道園 達也,池田 翼

到達目標

①多方面の評論的文章を正確に読解し、その意図を把握することができる。
②上記の読解をふまえ、自分なりの考えを展開することができる。
③小説をはじめとする文芸的分野の言語表現を読解し、その概要を把握することができる。
④上記の読解をふまえ、自分なりの読みを展開することができる。
⑤日本語運用能力の基礎として、漢字の読み・書き、敬語の用法などに熟達する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
①多方面の評論的文章を正確に読解し、その意図を把握することができる。評論的文章を正確に読解でき、その意図を把握し、自らの言葉で説明できる。評論的文章を正確に読解でき、その意図を把握できる。評論的文章を正確に読解し、その意図を把握することができない。
②上記の読解をふまえ、自分なりの考えを展開することができる。評論的文章を正確に読解でき、その意図をふまえ自分なりの考えを論理的に表現できる。評論的文章を正確に読解でき、その意図をふまえ自分なりの考えを表現できる。評論的文章を正確に読解できず、その意図をふまえ自分なりの考えを表現できない。
③小説をはじめとする文芸的分野の言語表現を読解し、その概要を把握することができる。小説等の文芸的言語表現を読解でき、その概要を把握し、自らの言葉で説明できる。小説等の文芸的言語表現を読解でき、その概要を把握できる。小説等の文芸的言語表現を読解し、その概要を把握することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本語で表現された様々な文章を通して、基本的な日本語読解能力を身に着ける。また、学習した表現方法を駆使しながら、自ら文章によって表現する能力を高める。さらに、日本語運用に関わる基礎的な知識を養う。
授業の進め方・方法:
上記教科書および適宜配布するプリントを用いて、評論文から小説にいたるまで、多岐にわたる言語表現の精緻な読解を行う。また、日本語運用に関わる演習を行う。
毎時、ワークブックの小テストを実施するので、事前に指定された範囲について予習をしておくこと。
各授業で取り上げた内容について、授業後論点を整理しておくこと。
注意点:
授業への質問や要望は、メール・来室問わず随時受け付けます。
日本語で表現された様々な種類の文章を読解し自らの考えや読みを表現することで、日本語運用能力を高めるとともに、言語表現を味わい、自分の世界を拡げて行ってください。また、漢字や敬語の基礎的な知識を高め、社会人としての地盤を固めるべく、有意義な時間にしてください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 日本語運用能力テスト 日本語力について、現在の実力を把握する。
2週 評論文(1) 評論文(1)を正確に読み、内容を理解する。
3週 評論文(1) 評論文(1)の内容を説明することができ、それについての自分の考えを表現できる。
4週 評論文(2) 評論文(2)を正確に読み、内容を理解する。
5週 評論文(2) 評論文(2)の内容を説明することができ、それについての自分の考えを表現できる。
6週 小説(1) 小説(1)を正確に読み、内容を把握する。
7週 小説(1) 小説(1)の内容にもとづき、自ら解釈し、それを説明することができる。
8週 〔前期中間試験〕 評論(1)、評論(2)、小説(1)について、内容を客観的に説明することができ、自分の意見を記述することができる。また、ここまでに学習した日本語力に関する問題に正確に答えることができる。
2ndQ
9週 評論文(3) 評論文(3)を正確に読み、内容を理解する。
10週 評論文(3) 評論文(3)の内容を説明することができ、それについての自分の考えを表現できる。
11週 評論文(4) 評論文(4)を正確に読み、内容を理解する。
12週 評論文(4) 評論文(4)の内容を説明することができ、それについての自分の考えを表現できる。
13週 小説(2) 小説(2)を正確に読み、内容を把握する。
14週 小説(2) 小説(2)の内容にもとづき、自ら解釈し、それを説明することができる。
15週 敬語の学習(1) 敬語の用法について、正確な知識を会得し、応用的に表現することができる。
16週 〔前期末試験〕 評論(3)、評論(4)、小説(2)について、内容を客観的に説明することができ、自分の意見を記述することができる。また、ここまでに学習した日本語力に関する問題に正確に答えることができる。
後期
3rdQ
1週 詩歌(1) 詩歌(1)について内容を理解し、作品の背景をふまえながら解釈することができる。
2週 詩歌(2) 詩歌(2)について内容を理解し、作品の背景をふまえながら解釈することができる。
3週 詩歌(3) 詩歌(3)について内容を理解し、作品の背景をふまえながら解釈することができる。
4週 詩歌(4) 詩歌(4)について内容を理解し、作品の背景をふまえながら解釈することができる。
5週 評論文(5) 評論文(5)を正確に読み、内容を理解する。
6週 評論文(5) 評論文(5)の内容を説明することができ、それについての自分の考えを表現できる。
7週 敬語の学習(2) 敬語の用法について、正確な知識を会得し、応用的に表現することができる。
8週 〔後期中間試験〕 評論(5)、詩歌(1)~(4)について、内容を客観的に説明することができ、自分の意見を記述することができる。また、ここまでに学習した日本語力に関する問題に正確に答えることができる。
4thQ
9週 小説(3) 小説(3)について、作者の概要と文学史的位置づけについて理解する。
10週 小説(3) 小説(3)を正確に読み、内容を把握する。
11週 小説(3) 小説(3)を正確に読み、内容を把握する。
12週 小説(3) 小説(3)を正確に読み、内容を把握する。
13週 小説(3) 小説(3)の内容にもとづき、自ら解釈し、それを説明することができる。
14週 小説(3) 小説(3)の内容にもとづき、自ら解釈し、それを説明することができる。
15週 敬語の学習(3) 敬語の用法について、正確な知識を会得し、応用的に表現することができる。
16週 〔学年末試験〕 小説(3)について、内容を客観的に説明することができ、自分の意見を記述することができる。また、ここまでに学習した日本語力に関する問題に正確に答えることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3前2,前4,前9,前11,後5
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前2,前4,前9,前11,後5
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前6,前13,後1,後3,後9,後10,後11,後12
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前1,前15,後7,後15
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前1,前15,後7,後15
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前1,前15,後7,後15
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前1,前15,後7,後15
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3前15
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3前15
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3前15
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3前2,前4,前6,前9,前11,前13,後1,後3,後5,後9,後10,後11,後12,後13
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
他者の意見を聞き合意形成することができる。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
合意形成のために会話を成立させることができる。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
事実をもとに論理や考察を展開できる。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3前3,前5,前7,前10,前12,前14,後2,後4,後6,後13,後14
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3前15,後7,後15
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3前15,後7,後15

評価割合

試験小テスト・平常点合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000