国際社会と文化

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 国際社会と文化
科目番号 0150 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械知能システム工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 前半部では、配付プリントに基づいて授業を進める。【参考文献】村岡健次・川北稔『イギリス近代史―宗教改革から現代まで』(ミネルヴァ書房)、高安健将『議院内閣制―変貌する英国モデル』(中公新書)、待鳥聡史『代議制民主主義―「民意」と「政治家」を問い直す』(中公新書)、レイプハルト『民主主義対民主主義[原著第2版』(勁草書房)、川出良枝・谷口将紀編『政治学』(東京大学出版会)について、授業内で適宜紹介する。
担当教員 時松 雅史,遠山 隆淑

到達目標

【前半部】
・世界にある代表的な政治制度(イギリス議院内閣制、アメリカ大統領制、ベルギーの「コンセンサス・モデル」、中国などアジアの政治体制)が成立した歴史とその制度に込められた思想、その制度の特質を学び、それらと日本の議院内閣制を比較して、日本の政治体制の特質を理解する。
【後半部】
・文化はその地域、国の気候や宗教によって、あるいは外国の影響を受けながら歴史的に形成されたものである。そのため、文化は多様であり、尊重されるできものであることを理解する。
・文化の形態及び相違について話し合い、まとめて発表することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
民主主義の政治体制にも様々なものがあること、ならびにそれぞれの特質について理解できる。民主主義の政治体制にも様々なものがあること、ならびにそれぞれの特質について説明できる。民主主義の政治体制にも様々なものがあること、ならびにそれぞれの特質について理解できる。民主主義の政治体制にも様々なものがあること、ならびにそれぞれの特質について理解できない。
大統領制など他国の政治体制との比較の中で、日本の議院内閣制の特質を理解できる。大統領制など他国の政治体制との比較の中で、日本の議院内閣制の特質を説明できる。大統領制など他国の政治体制との比較の中で、日本の議院内閣制の特質を理解できる。大統領制など他国の政治体制との比較の中で、日本の議院内閣制の特質を理解できない。
評価項目3 日本と外国の文化の形態や相違について、説明できる。日本と外国の文化の形態や相違について、資料を丹念に調べた上、詳細に説明することができる。日本と外国の文化の形態や相違について、資料を用いて端的に説明できる。日本と外国の文化の形態や相違について、端的に説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
【前半部】世界にある代表的な政治制度(イギリス議院内閣制、アメリカ大統領制、ベルギーの「コンセンサス・モデル」、中国などアジアの政治体制)が成立した歴史とその制度に込められた思想、その制度の特質を解説する。
【後半部】
文化は地域や国によって多様であり、現在も異文化に影響を受けていることを学習する。それを踏まえた上で、日本や外国の文化、その相違についてグループ、あるいは個人で学習する。
授業の進め方・方法:
【前半部】講義形式。担当教員が配布する講義プリントに沿って授業を進める。
【後半部】はじめに文化が多様であり、常に異文化に影響を受けていることを学び、グループあるいは個人で日本と外国の文化について調べて、その結果を発表する。
注意点:
【前半部】講義プリントに沿って授業を進めるが、プリントは授業内容の骨格しか書かれていないものであるため、きちんと講義を聴いて、しっかりとノートを取ること。
【後半部】学習成果の発表内容を成績評価とする。学生による相互評価も取り入れる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス(講義前半の内容) 前半部の内容を理解する。
2週 イギリス議院内閣制(ウェストミンスター・モデル)の歴史 イギリスで議院内閣制が成立した歴史を理解する。
3週 イギリス議院内閣制のしくみ イギリス議院内閣制のしくみと「ウェストミンスター・モデル」という観点から学び、日本との違いを理解する。
4週 アメリカ大統領制の歴史 アメリカ大統領制が成立した経緯を理解する。
5週 アメリカ大統領制のしくみ アメリカ大統領制のしくみとそれを支える思想について学び、議院内閣制との作用の相違を理解する。
6週 ベルギー「コンセンサス・モデル」形成の歴史 多元的な国家において採られている「コンセンサス・モデル」の政治体制をベルギーを事例に理解する。
7週 コンセンサス・モデルのしくみ 多元的な国家において採られている「コンセンサス・モデル」の政治体制をベルギーを事例に理解する。
8週 中間試験 これまでの授業の理解を確認する。
2ndQ
9週 ガイダンス(授業方針と成績評価)
文化の多様性(1)
文化の多様性について説明できる。
10週 文化の多様性(2) 地域・国の文化が異文化によって影響を受けていることを説明できる。
11週 グループ学習(1) 各班でテーマを決めて学習する。
12週 グループ学習(2) 同上
13週 グループ学習(3) 同上
14週 グループ学習(4) 同上
15週 成果発表 パワーポイントを使って、調べた内容を発表できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前9,前10
公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。4
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。4
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3前11,前12,前13,前14,前15
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3前11,前12,前13,前14,前15
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3前11,前12,前13,前14,前15
複数の情報を整理・構造化できる。3前11,前12,前13,前14,前15
事実をもとに論理や考察を展開できる。3前11,前12,前13,前14,前15
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3前11,前12,前13,前14,前15
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3前11,前12,前13,前14,前15
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3前11,前12,前13,前14,前15
目標の実現に向けて計画ができる。3前11,前12,前13,前14,前15
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3前11,前12,前13,前14,前15
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3前11,前12,前13,前14,前15
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3前11,前12,前13,前14,前15
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3前11,前12,前13,前14,前15
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3前11,前12,前13,前14,前15
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3前11,前12,前13,前14,前15
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3前11,前12,前13,前14,前15
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3前11,前12,前13,前14,前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力4040000080
専門的能力100000010
分野横断的能力010000010