シーケンス制御

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 シーケンス制御
科目番号 0246 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械知能システム工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 「やさしいリレーとシーケンサ」 岡本裕生著 オーム社(改訂3版)
担当教員 小田 明範

到達目標

1. 要素を組合わせた系列(シーケンス)としてシステムを捉え,ON OFFスイッチの連鎖による手順制御の考え方が理解できる.
2. リレーやタイマーなど実際のスイッチの仕組みを知り,a接点,b接点のなどを使ったシーケンス図(実態図)が読める.
3. 実際のスイッチ類を用いて,AND OR NOTなどの基本的な論理を組み合わせて,簡単なシーケンス回路が構成できる.
4. ラダー図を使ってその回路が示せ,タイムチャートを使ってその動作が説明できる.
5. タイマーやカウンタなどを用い,時間制御を含めたやや応用的なシーケンサプログラムが作成できる.
6. インターロックなど安全に対応したシステムが構成でき,動作可能なシーケンス制御システムのプログラムが作成できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1リレーやタイマーなどのスイッチの仕組み理解し,a接点等を使ったシーケンス図が作成できる.リレーやタイマーなどのスイッチの仕組み知り,a接点等を使ったシーケンス図が読める.シーケンス図が読めない.
評価項目2AND OR NOTなどの基本的な論理を組み合わせて,シーケンス回路が構成できる.シーケンス回路が構成できる.シーケンス回路が構成できない.
評価項目3安全性に対応したシステムが構成でき,シーケンス制御システムのプログラムが作成できる.シーケンス制御システムのプログラムが作成できる.シーケンス制御システムのプログラムが作成できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 6-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 シーケンス制御は,定められた順序に従って,機械装置や電気機器を制御する方式で,実際の家電製品をはじめ生産現場の自動化に大きく貢献している.ここでは,その基本となるスイッチ等の基本構成から,近年よく活用されているシーケンサの実際まで,具体的な応用を視野に入れた学習を行う.
授業の進め方・方法:
シーケンス制御は,ON OFFスイッチによる機器構成が基本形であり,理論的には二値論理が基礎となる.また,前の系の出力が次の系の入力になるという連係関係が重要であり,それをどう組み合わせるかが実際のシステム作成の要点となる.ここでは,基本的なスイッチ類の学習からスタートし,実際的なシーケンスシステムの作成までを学習する.

・毎回,自学用プリントを配布するので,これを利用して,授業内容を整理していくこと.
・最後には,実際の制御課題を与えるので,各自で取り組むことで実際的な対応力を養うこと.
注意点:
* 4年次の実験でも導入部分を学んでおり,教科書もやさしい内容なので,独習することも可能だと思う.できるだけ自分で本文を読み,課題や演習に取り組むように心がけてほしい.
* 授業の質問等は,休み時間を含め,随時受け付けるので,気楽に来室されたい.

毎回、次回の講義の予告を行うので,その概要を事前に確認しておく.授業後は関連する内容や背景等を調べ広く知識を蓄えると共に,授業で実施した内容がいろいろな場面で活用できるように定着を図ること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 シーケンス制御の基礎 シーケンス制御の基礎を説明できる
2週 リレーを使ったシーケンス回路の基礎 リレーを使ったシーケンス回路の基礎を説明できる
3週 自己保持回路 自己保持回路を説明できる
4週 インターロック回路 インターロック回路を説明できる
5週 電動機の制御 電動機の制御を説明できる
6週 シーケンサの基本回路 (1) シーケンサの基本回路を理解し説明できる
7週 シーケンサの基本回路 (2) シーケンサの基本回路を理解し説明できる
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 答案返却・解答,種々のタイマ回路 種々のタイマ回路を説明できる
10週 ワンショット回路とフリッカ回路 ワンショット回路とフリッカ回路を説明できる
11週 パルス回路・カウンタ回路 パルス回路・カウンタ回路を説明できる
12週 シーケンサの応用回路 (1) これまでの知識を用いてシーケンサの応用回路の問題を解くことができる
13週 シーケンサの応用回路 (2) これまでの知識を用いてシーケンサの応用回路の問題を解くことができる
14週 応用回路演習 応用的な回路演習の問題を解くことができる
15週 (後期定期試験)
16週 試験答案の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力400000040
専門的能力600000060
分野横断的能力0000000