概要:
1年次で会得した製図の基礎知識を踏まえ,前期は鉄筋コンクリート造の製図と透視図法の技法を講義と演習により習得する。後期は鉄筋コンクリート構造の小規模公益施設の設計課題を実施する。
授業の進め方・方法:
3-4名のグループを形成する。毎回、目標を掲げる。前期は森山、後期は森山、川口が担当する。
前期の講義では設計への関心向上とリアリティに重点を置きつつ、教科書、配布プリント、プロジェクター、現物を使用して行う。知識の習得状況をクイズにより確認する。演習では各自で集中しつつグループ内で質問・教示しあえるよう促し、教員はその補助にあたる。自己点検、グループ内の相互点検を実施する。
後期はエスキスチェックをしながら、設計の基礎、考え方、技法を伝授する。立体的なスケッチを描きながらエスキスをしてみる。成果品は図面、透視図、模型である。プレゼンテーションの練習として、講評会を実施する。自己点検を実施し、相互評価の練習もする。優秀作品は学科のクライマックス講評会に選抜するほか、学外で展示する。
注意点:
・打倒!中だるみ。入学時のやる気をより高めていく良い授業を一緒に作りましょう。
・演習科目を通じて、自分の癖(遅いけど丁寧、早いけど雑など)を知りましょう。その癖に応じてどんな取組み方が必要かを自分で考えましょう。
・理解できないとか、頭で考えてばかりで手が動かせないというときは、早めに相談してください。相談を通じて、引っ掛りを発見し乗り越えるポイントをつかめるかもしれません。
・締切を守ることがとても大切です。プレッシャーに弱くてもプレッシャーに少しずつ慣れましょう。締切を過ぎると60点満点での評価になります。
・日ごろの生活の中でたくさん感動することと、その感動の場をどうやって作るか、を常に創造的に発想すること、それらの積み重ねがとても大切です。
・実際の建物や建築系雑誌などで、いい事例を見ましょう。このデザインを今度使ってみようと、考えながら見ましょう。
・エスキスは何度も何度も見せてください。自分が考えもしなかったアドバイスをもらって、ハッと気づくことが大切です。教員室への来室歓迎。
・実際の敷地の周辺環境を真摯に読み解き、その地域本来の良さを活かす設計の練習をしましょう。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 設計・製図 | 線の描き分け(3種類程度)ができる。 | 2 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11 |
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。 | 2 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11 |
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12 |
図面の種類別の各種図の配置を理解している。 | 2 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12 |
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。 | 2 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11 |
建築図面を模写し、模写した図面が理解している。 | 2 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12 |
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。 | 2 | 前12,前13,前14,前16 |
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。 | 3 | 後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。 | 3 | 後3,後4,後5,後6,後7,後8 |
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。 | 3 | 後9,後10,後11 |
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。 | 3 | 後12,後13,後14 |
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。 | 2 | 後7,後16 |
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる | 2 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後8 |