概要:
各種構造物の設計には,外力(荷重)に対して構造物がどのように抵抗するかなど,基礎的な力学の知識が必要になる。構造力学では,このような実構造物の設計に必要となる自由物体の力の釣り合いを中心に,静力学の基礎事項について学ぶ。
授業の進め方・方法:
構造物に働く力の作用を思い描けるように,実際の構造物の挙動や設計と関連付けながら,構造物に作用する外力の扱いや静定構造物における反力,断面力について講義する。力の合成,自由物体を切り出し見えない力のベクトル表示,力の釣合いの理解を中心に,演習等を通して自力で問題を解く力を養い,目に見えない力の作用について深く理解する。
注意点:
・毎日の復習を欠かさないこと。
・練習問題は必ず取り組むこと
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 材料 | コンクリート構造物を構成する材料の性質を説明できる。 | 2 | |
鉄筋コンクリートの特徴を説明できる。 | 1 | |
材料の特徴・分類を説明できる。 | 2 | |
材料の力学的性質及び物理的性質を説明できる。 | 2 | |
金属材料の分類を説明できる。 | 2 | |
金属材料の一般的性質を説明できる。 | 2 | |
鉄鋼製品の用途・規格を説明できる。 | 2 | |
セメントの概要、種類、製造、性質について理解している。 | 2 | |
セメントの概要、種類、製造、性質について説明できる。 | 2 | |
ポルトランドセメントを理解している。 | 2 | |
ポルトランドセメントを説明できる。 | 2 | |
混合セメントを理解している。 | 2 | |
混合セメントを説明でき、用途を選択できる。 | 2 | |
骨材の製造・種類・性質について説明できる。 | 2 | |
混和材料(混和材、混和剤等)を理解している。 | 2 | |
水セメント比、スランプ、ワーカビリティ、空気量を説明できる。 | 2 | |
フレッシュコンクリートの性質を説明できる。 | 2 | |
フレッシュコンクリートの性質を理解している。 | 2 | |
硬化コンクリートの性質を理解している。 | 2 | |
硬化コンクリートの性質を説明できる。 | 2 | |
ひびわれを理解している。 | 2 | |
耐久性を理解している。 | 2 | |
各種コンクリートを理解している。 | 2 | |
製造・品質管理を説明できる。 | 2 | |
施工を理解している。 | 2 | |
コンクリートの長所、短所について、説明できる。 | 2 | |
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。 | 2 | |
配合設計の手順を理解し、計算できる。 | 2 | |
プレストレストコンクリートの特徴、分類について、説明できる。 | 2 | |
コンクリート及び鋼材の劣化を説明できる。 | 2 | |
構造 | 力の定義、単位、要素について説明できる。 | 1 | 後2,後3,後4 |
応力とその種類、ひずみとその種類、応力とひずみの関係(フックの法則、弾性係数、ポアソン比)について説明でき、それらを活用できる。 | 2 | |
鋼材の力学的性質について理解している。 | 2 | |
曲げモーメントによる断面に生じる応力(圧縮、引張)とひずみを理解し、それらを計算できる。 | 2 | |
弾性・塑性の概念について説明できる。 | 2 | |
応力とその種類、ひずみとその種類、応力とひずみの関係を理解し、弾性係数、ポアソン比やフックの法則などの概要について説明でき、それらを計算できる。 | 2 | |
断面に作用する垂直応力、せん断応力について、説明できる。 | 2 | |
環境 | 環境問題の歴史を理解している。 | 1 | |
地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨を理解している。 | 1 | |
建築系分野 | 材料 | セメント・コンクリートの歴史について理解している。 | 2 | |
セメントの化学成分や組成について理解している。 | 2 | |
セメントの物理的性質について理解している。 | 2 | |
応力とひずみの関係について説明できる。 | 2 | |
弾性係数の意味について説明できる。 | 2 | |
クリープ現象と構造物に対する影響について理解している。 | 2 | |
乾燥収縮について理解している。 | 2 | |
中性化現象と鉄筋の腐食の関係について説明できる。 | 2 | |
凍害現象と抑制方法について説明できる。 | 2 | |
塩害現象と抑制方法について説明できる。 | 2 | |
アルカリ骨材反応現象と抑制方法について説明できる。 | 2 | |
セメントの製造方法(廃棄物の利用も含む)について説明できる。 | 2 | |
セメントの種類・特徴について説明できる。 | 2 | |
コンクリート用軽量骨材があることを知っている。 | 2 | |
混和材(剤)料の種類(例えばAE剤と減水剤、フライアッシュやシリカフュームなど)をあげることができる。 | 2 | |
コンクリートの調合のうち、水セメント比の計算ができる。 | 2 | |
スランプ、空気量について、強度または、耐久性の観点でその影響について説明できる。 | 2 | |
コンクリートの強度(圧縮、引張、曲げ、せん断)の関係について説明できる。 | 2 | |
各種(暑中・寒中など)・特殊(水密、高強度など)コンクリートの名称をあげることができる。 | 2 | |
鋼材の製造方法について説明できる。 | 2 | |
鋼材の性質について説明できる。 | 2 | |
建築用構造用鋼材の種類(SS、SM、SNなど)・性質について説明できる。 | 2 | |
建築用鋼製品(丸鋼・形鋼・板など)の特徴・性質について説明できる。 | 2 | |
断熱材料の熱的性質、種類について理解している。 | 2 | |
施工・法規 | 継手(重ね、圧接、機械式、etc.)の仕組みについて説明できる。 | 1 | |