地域及び都市計画

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 地域及び都市計画
科目番号 0005 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 高見沢実「初学者のための都市工学入門」鹿島出版
担当教員 川口 彩希

到達目標

1 都市や地域を計画することの意義について理解し、説明することができる。
2 都市及び都市計画の歴史の基本的事項を理解し説明することができる。
3 我が国の都市計画の制度について基本的事項を説明することができる。
4 都市交通や歩行空間に関する基本的な考え方を理解することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1都市や地域を計画することの意義について理解し、説明することができる。都市や地域を計画することの意義について理解している。都市や地域を計画することの意義について理解し、説明することができていない。
評価項目2都市及び都市計画の歴史の基本的事項を理解し説明することができる。都市及び都市計画の歴史の基本的事項を理解している。都市及び都市計画の歴史の基本的事項を理解できていない。
評価項目3我が国の都市計画の制度について基本的事項を説明することができる。我が国の都市計画の制度について基本的事項を部分的に説明することができる。我が国の都市計画の制度について基本的事項を説明することができない。
評価項目4都市交通や歩行空間に関する基本的な考え方を理解することができる。都市交通や歩行空間に関する基本的な考え方を部分的に理解することができる。都市交通や歩行空間に関する基本的な考え方を理解することができない。

学科の到達目標項目との関係

本科到達目標 3-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
都市や地域計画に関する基礎的事項についての理解を目的とする。都市や地域の最終的な目的は「すみやすいまち」であるが、どのようなまちが住みやすいのだろうか?本講義ではこのような視点のもと、まず都市の起源や歴史・近現代の都市計画論について学ぶ。また、我が国の都市計画制度の基礎及び、歩行者や自転車、公共交通機関などの持続可能な都市交通の基礎、住民参加のまちづくりの意義について学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義においては板書だけでなく、プロジェクターを用いて国内外の事例写真や資料の紹介、実際にまちや地域と関わっておられるゲストを招いた「ゲスト講義」を行う。
注意点:
・自分たちが住んでいる地域も「都市の一部」として捉えてみましょう。日頃から身近なまちの様子を観察し「住みやすい」要因や「ここは改善したい、するべき」要因を考える習慣を身につけましょう。
・授業でわかりにくかった部分やより詳しく知りたい場合は、図書館や学科書庫等を利用しより深い理解にしましょう。教員室への来室も歓迎します。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、導入 この科目を学ぶ意義を理解し、全体の流れを把握する。
2週 都市のはじまりと古代ギリシャやローマ 都市の起源や古代ギリシャやローマの都市の特徴や歴史的背景について理解する。
3週 エベネザー・ハワードとル・コルビュジェ エベネザー・ハワードとル・コルビュジェの都市計画論について理解する。
4週 パトリック・ゲデスとケヴィン・リンチとクリストファー・アレグザンダー パトリック・ゲデスとケヴィン・リンチとクリストファー・アレグザンダーの都市計画論について理解する。
5週 土地利用 日本の土地利用、特に区域区分や用途地域と地域地区について理解する。
6週 建築協定と地区計画 建築協定や地区計画について理解する。
7週 建築のコントロール なぜ建築のコントロールが必要なのか、またどういう手法でコントロールするのか理解する。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験返却と解説、市街地開発事業 市街地開発事業について、特に土地区画整理事業や市街地再開発事業について理解する。
10週 都市の交通 交通システムや国内外の事例について理解する。
11週 都市と防災 都市の復興や防災について理解する。
12週 参加・協同のまちづくり 地域住民や民間事業者等がどのように都市計画(まちづくり)に参加すべきか、その方法や必要性について理解する。
13週 中心市街地の衰退と活性化 身近な地域を例に挙げ、中心市街地の衰退要因や活性化について理解する。
14週 ゲスト講義 質問等の積極的な態度での参加と理解に努める。
15週 定期試験
16週 試験返却と解説、自己点検 この科目を通して学んだことや、今後の展望について自己点検を通して振り返る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画地域・都市交通計画の基本概念について説明できる。2前10
交通流調査(交通量調査、速度調査)、交通流動調査(パーソントリップ調査、自動車OD調査)について、説明できる。1前10
モータリゼーションと交通計画について理解している。1前10
モビリティ・マネジメントと公共交通について理解している。2前10
パーソントリップ調査について理解している。1前10
建築系分野計画・歴史古代(例えば、住宅建築、寝殿造、都市計画、神社建築、寺院建築など)の特徴について説明できる。1前2
現代におけるコミュニティの役割について説明できる。2前12
景観計画と事例について説明できる。2前6
都市景観計画に関する法制度について説明できる。2前6
地域資源(たとえば、指定・登録文化財、伝建制度・地区、観光資源、特産物など)について説明できる。2前6
地域資源の保存・再生(たとえば、リノベーション、コンバージョンなど)手法について理解している。2前6

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000