1. 建築模型の制作を通して,図面から3次元空間を読み取ることができる.
2. 正確で丁寧な模型作りの方法を習得する.
3. 発想すること,創造すること,共同することの面白さや大切さを感じることができる.
概要:
建築模型の制作(第1課題),グループによる創造課題(第2課題)を通してものづくりを体験する.工具の使用方法などを学びながら,技術者として必要な発想力,創造力,プレゼン力,グループワークの基本的な態度を養う.
授業の進め方・方法:
本科目は2つのテーマについて個人またはグループでものづくりを行う.
第一課題は個人で建築模型を制作する.数種類の事例の中から各自で対象物を選択し,対象物毎でグループを形成する.グループ内で相談をしながら理解度を上げていく.最後に自己点検により理解度を確認する.カッター,カッターマット,スチール尺,スチのり(以上道具),スチレンボード,プラ板,段ボール(以上材料)を使用する.
第二課題はグループによるものづくりを体験する.共同で作業することの面白さや大切さを知り,他人の意見を尊重し,発想力・創造力を持って自分の役割を果たし,一つのものを作り上げる喜びを感じていく.いずれのテーマも最終的には,調査結果や作品の発表を体験する.
注意点:
・カッターやのこぎりなどの工具を扱う場合があるので,十分注意しよう.
・まず自分で理解できるように努めること.分からないときはグループメンバーで相談し,教え合うこと.それでも分からないときは放置せず教員に必ず質問すること.
・建築模型の制作では、ただ作ればいいのではなく,作りながら図面の関係を理解し,対象物である事例の設計上の工夫を発見しよう.
・日頃から興味のあること・知りたいことを見いだし情報を収集してみよう.
・建物や構造物に対して興味を持ち,どのようにして作られているのか,どこに工夫があるのかを観察してみよう.
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス 建築模型の制作(第1課題):事例紹介、図面を読む |
建築模型の種類ごとの特徴やおおまかな作り方を把握する
|
2週 |
建築模型の制作(第1課題):ボードに部材を描く |
図面をみて製作手順を決定する
|
3週 |
建築模型の制作(第1課題):ボードに部材を描く |
製作手順に基づき、製作を行う
|
4週 |
建築模型の制作(第1課題):部材を切り取る |
製作手順に基づき、製作を行う
|
5週 |
建築模型の制作(第1課題):部材を切り取る |
製作手順に基づき、製作を行う
|
6週 |
建築模型の制作(第1課題):組み立てる |
製作手順に基づき、製作を行う
|
7週 |
建築模型の制作(第1課題):組み立てる |
製作手順に基づき、製作を行う
|
8週 |
建築模型の制作(第1課題):仕上げる、自己点検 |
模型を完成させ自己点検を行う
|
4thQ |
9週 |
グループによるものづくり(第2課題):ガイダンス,個人案の検討 |
個人として、アイデアを考えることができる。
|
10週 |
グループによるものづくり(第2課題):個人案の検討 |
個人として、アイデアを考えることができる。
|
11週 |
グループによるものづくり(第2課題):班分け,自己紹介,役割分担,グループ分け、役割分担 |
互いの特徴を理解し、自分の役割を考えることができる。
|
12週 |
グループによるものづくり(第2課題):グループ案の検討 |
グループとして、アイデアを考えることができる。
|
13週 |
グループによるものづくり(第2課題):プレゼンテーション・シートの作成 |
グループとして、アイデアを考えることができる。
|
14週 |
グループによるものづくり(第2課題):プレゼンテーション・シートの作成 |
自分たちのアイデアを、図面やプレゼンテーション・シートに表現することができる。
|
15週 |
グループによるものづくり(第2課題):発表会,自己点検・相互評価 |
自分たちのアイデアを、他者に分かりやすく説明することができる。
|
16週 |
|
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 設計・製図 | 製図用具の特性を理解し、使用できる。 | 2 | |
図面の種類別の各種図の配置を理解している。 | 2 | |
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。 | 2 | |
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。 | 1 | |
建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。 | 1 | |
建築における形態(ものの形)について説明できる。 | 1 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 2 | 後11,後12,後13,後14,後15 |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 2 | 後11,後12,後13,後14,後15 |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 2 | 後11,後12,後13,後14,後15 |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 2 | 後9,後10 |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 2 | 後9,後10 |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 2 | 後9,後10 |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 2 | 後11,後12,後13,後14,後15 |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 2 | 後11,後12,後13,後14,後15 |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 1 | 後11,後12,後13,後14,後15 |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 1 | 後11,後12,後13,後14,後15 |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 2 | 後11,後12,後13,後14,後15 |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 2 | 後11,後12,後13,後14,後15 |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 2 | 後11,後12,後13,後14,後15 |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 2 | 後11,後12,後13,後14,後15 |