建築施工法II

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 建築施工法II
科目番号 0008 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 プリント配布,「建築施工」 鯉田和夫 著,技報堂出版
担当教員 浦野 登志雄

到達目標

1. 木工事に関して、木材の性質や木構造の構法について説明できる。
2. 防水工事(メンブレン防水工事)に関する各種工法および施工上の留意事項について説明できる。
3. 左官工事・塗装工事・タイル工事に関する各種工法および施工上の留意事項について説明できる。
4. 内装工事・建具工事・ガラス工事に関する各種工法および施工上の留意事項について説明できる。
5. 設備工事に関する施工上の留意事項について説明できる。
6. 測量方法の種類と目的,積算方法について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.木工事に関して、木材の性質や木構造の構法について説明できる。木材の性質や木構造の構法について、テキスト以外に講義で取り上げた内容についても説明することができる。木材の性質や木構造の構法について、テキストに記載された要点を説明することができる。木材の性質や木構造の構法について、要点を説明することができない。
2.各種仕上げ工事に関する工法および施工上の留意事項について説明できる。各種仕上げ工事に関する工法および施工上の留意事項について、テキスト以外に講義で取り上げた内容についても説明することができる。各種仕上げ工事に関する工法および施工上の留意事項について、テキストに記載された要点を説明することができる。各種仕上げ工事に関する工法および施工上の留意事項について、要点を説明することができない。
3.設備工事に関する施工上の留意事項について説明できる。設備工事に関する施工上の留意事項について、テキスト以外に講義で取り上げた内容についても説明することができる。設備工事に関する施工上の留意事項について、テキストに記載された要点を説明することができる。設備工事に関する施工上の留意事項について、説明することができない。
4.測量方法の種類と目的,積算方法について説明できる。測量方法の種類と目的,積算方法について、テキスト以外に講義で取り上げた内容についても説明することができる。測量方法の種類と目的,積算方法について、テキストに記載された要点を説明することができる。測量方法の種類と目的,積算方法について、説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

本科到達目標 3-3 説明 閉じる
本科到達目標 5-2 説明 閉じる
本科到達目標 6-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築施工法は他の科目と関連が深い。例えば、躯体工事では「建築構造」と「構造力学」の知識が必要であり、仕上げ工事では「建築材料」についての知識が必要である。また、土工事・地業工事については「土質力学」に関する知識が要求される。本科目では、4年次に履修した「建築施工法Ⅰ」に引き続き、木工事・鉄骨工事などの躯体工事と、防水工事・内装工事などの仕上げ工事全般について学ぶ。
授業の進め方・方法:
教科書による講義だけでなく、建築施工に関する最新の事例などを紹介しながら、工事の安全性・経済性についても述べる。教科書の他、理解を深めるためにビデオ教材を活用する。また、資格試験への対応力を養うために、過去に出題された建築士試験および建築施工管理技士試験問題などの演習を行う。
注意点:
・建築士試験などの資格試験と本科目内容は共通している。従って、直接受験に役立つ科目として意識して自学自習を行うこと。
・計算問題がほとんどないため、単なる専門用語の暗記科目と捉えている学生が多い、定期試験の直前の学習では全ての理解は困難である。講義終了毎に復習を十分行なうこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 科目ガイダンス,木工事①(木材の性質)
2週 木工事②(継手・仕口・各種構法など)
3週 防水工事(アスファルト防水・シート防水など)
4週 屋根工事・左官工事
5週 タイル工事・石工事
6週 塗装工事
7週 建具・ガラス工事
8週 〔中間試験〕
4thQ
9週 答案の返却と解説,内装工事①
10週 内装工事②,改修工事
11週 設備工事
12週 施工機械・測量①
13週 測量②
14週 積算・見積
15週 〔後期学年末試験〕
16週 学年末試験の返却と解説・まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。3
工学基礎情報リテラシー情報リテラシー数値計算の基礎が理解できる3
コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。3
データの型とデータ構造が理解できる3
専門的能力分野別の専門工学建築系分野材料建築材料の特徴・分類を説明できる。2後1,後3,後4,後5,後6,後7
建築材料の規格・要求性能について説明することができる。2後1,後3,後4,後5,後6,後7
断熱材料の熱的性質、種類について理解している。2後9,後10

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力00
専門的能力100100
分野横断的能力00