建築構法I

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 建築構法I
科目番号 0011 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「建築構造(改訂版)」青木博文監修 実教出版
担当教員 浦野 登志雄

到達目標

1. 建築構造の分類を理解し、木構造・鉄筋コンクリート構造(RC構造)・鉄骨構造(S構造)について、各構法の特徴をまとめることができる。
2. 木材・コンクリート・鋼材について、これらの材料特性を理解できる。
3. 木構造の代表的な構造形式である在来構法(基礎,軸組,小屋組,床組)、木造枠組壁工法について、各部材の名称・外力に対する働きを説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.木材・コンクリート・鋼材について、これらの材料特性を理解できる。木材・コンクリート・鋼材の物理的性質、機械的性質について、テキスト以外に講義で取り上げた内容についても説明することができる。木材・コンクリート・鋼材の物理的性質、機械的性質について、テキストに記載された要点を説明することができる。木材・コンクリート・鋼材の物理的性質、機械的性質について、要点を説明することができない。
2.木構造について、各構法の特徴および要点を説明することができる。木構造の各構法の特徴および要点について、テキスト以外に講義で取り上げた内容についても説明することができる。木構造の各構法の特徴および要点について、テキストに記載された要点を説明することができる。木構造の各構法の特徴および要点について、説明することができない。

学科の到達目標項目との関係

本科到達目標 3-2 説明 閉じる
本科到達目標 3-3 説明 閉じる
本科到達目標 4-1 説明 閉じる
本科到達目標 6-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建物に要求される条件は、建物の用途や環境などによって変化する。それらの様々な条件を満足するために数々の建築方法が考案されている。建築一般構造は、多様な建築構造の中から、主として、木構造について理解することを目的とし、各構造で用いられる材料の基本的な性質、柱・はり等の骨組みの役割および建築構造物の設計に必要な基本的事項について学ぶ。
授業の進め方・方法:
本科目で使用する教科書は、図表が多く記載されており、建築構造の入門書として最適である。本講義では、実際の建築構造物をイメージしながら建築構造の基本概念について学ぶ。また、本科目は建築構造を学ぶ上で基礎となるものであり、多くの専門用語が登場するので理解すること。建築士などの資格試験と本科目は密接に関連している。また、4年次以降の建築系専門科目の基礎となることに留意すること。
注意点:
本科目は、建築士・建築施工管理技士試験などの実務資格の基礎となる科目です。この講義を通して身のまわりにある建物を観察しよう。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 科目ガイダンス,建築構造のあらまし 建築構造の種類と各種構造の概要が説明できる
2週 建築物の構造の分類,建築の法規・規準 各種構造の分類,建築に関係する法規・規準の目的について説明できる
3週 木構造(構造形式) 在来工法や木造枠組壁工法の概要が説明できる
4週 木構造(木材の性質) 木材の種類及び材料特性について説明できる
5週 木構造(地業・基礎,木材の接合) 基礎の種類及び接合部の設計上の留意事項について説明できる
6週 木構造(軸組①:土台・柱・桁) 土台・柱・桁などの構造部材の名称や働きについて説明できる
7週 木構造(軸組②:筋交い・方づえ・貫) 筋交い・方づえ・貫・間柱などの名称や働きについて説明できる
8週 〔中間試験〕
2ndQ
9週 試験答案の返却・解説,木構造(小屋組) 和小屋・洋小屋などの小屋組の種類及び構造上の特徴について説明できる
10週 木構造(床組,階段) 床組の種類、階段の種類及びそれぞれの構造上の特徴について説明できる
11週 木構造(仕上計画,開口部,木造枠組壁工法) 仕上計画に関する留意事項及び木造枠組壁工法の特徴について説明できる。
12週 鉄筋コンクリート構造(鉄筋・セメント) 鉄筋の種類、鉄筋の物理的特性・機械的特性、セメントの種類及びそれぞれの特徴について説明できる
13週 鉄筋コンクリート構造(コンクリート材料) フレッシュコンクリートの特性、硬化コンクリートの力学的特性・耐久性について説明できる
14週 鉄骨構造(鋼材の材料特性) 鋼材の種類・物理的特性・機械的特性について説明できる
15週 〔前期末試験〕
16週 前期末試験の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力00
専門的能力100100
分野横断的能力00