基礎製図I

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 基礎製図I
科目番号 0011 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 新装第2版・初めての建築製図(学芸出版社)、プリント
担当教員 森山 学

到達目標

1.製図用具を適切に使用し、手書きにより丁寧に作図できる。
2.図面の種類、製図規約、製図記号を覚え、活用できる。
3.平面図、断面図、立面図の記載内容を正確に描くことができる。
4.木造の特徴、構造を理解して、木造の図面を作図できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1製図用具を適切に使用し、手書きにより丁寧に作図できる。製図用具を使用し、手書きにより作図できる。製図用具を使用した手書きの作図ができない。
評価項目2図面の種類、製図規約、製図記号を覚え、活用できる。 図面の種類、製図規約、製図記号を覚えることができる。 図面の種類、製図規約、製図記号を覚えることができない。
評価項目3平面図、断面図、立面図の記載内容を正確に描くことができる。平面図、断面図、立面図の記載内容をおおよそ描くことができる。平面図、断面図、立面図の記載内容に対する理解が不足し、描くことができない。
評価項目4木造の特徴、構造を理解して、木造の図面を作図できる。木造の図面を作図できる。木造の特徴、構造を理解できず、木造の図面を作図できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 3-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 5年間の設計科目の導入科目である。設計への動機づけと、設計に必要な製図の知識と技術の基礎を習得する。
具体的には①図面の種類・役割、製図用具の使用方法、作図練習、製図規約・製図記号、②木造住宅の仕組みと図面模写、木造住宅の事例学習、を実施する。
授業の進め方・方法:
・毎回、目標を掲げる。
・はじめに当日の演習に関係する講義。設計への関心向上とリアリティに重点を置きつつ、教科書、配布プリント、プロジェクター、現物を使用して行う。
・それから演習。巡回しながら指導にあたる。質問大歓迎。
・演習の成果の自己点検・相互点検を実施。
・立体的な発想や表現を練習するチャレンジ課題を出す。
注意点:
・入学時のやる気をより高めていける授業を行います。一緒に良い授業を作りましょう。
・演習科目を通じて、自分の癖(遅いけど丁寧、早いけど雑など)を知りましょう。その癖に応じてどんな取組み方が必要かを自分で考えましょう。
・理解できないとか、頭で考えてばかりで手が動かせないというときは、早めに相談してください。それを乗り越えることが大事です。
・締切を守ることがとても大切です。プレッシャーに弱くてもプレッシャーに少しずつ慣れましょう。締切を過ぎると60点満点での評価になります。
・実際の建物や建築系雑誌などで、いい事例を見ましょう。このデザインを今度使ってみようと、考えながら見ましょう。
〇自学について
(事前学習)
・事前配布する資料(webclass)に目を通す。
(事後学習)
・配布資料を使い要点まとめ。単元ごとに配布する確認クイズ(webclass)で理解度をチェック。
・1回のテストにあわせて、深く理解する学習を。
・次回の授業までに模写の遅れを取り戻しておく。
・事例紹介の動画を配布する場合があるので、その場合は視聴。
・2回のチャレンジ課題もがんばりましょう。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、図面の種類と役割 図面の種類・役割を理解する。
2週 製図規約・製図記号
木造軸組み工法の仕組みと図面
規約(表題欄、線種、文字、縮尺、寸法、製図記号、配置)を理解し、実践できる。
3週
製図用具の使用方法と作図練習
製図用具の使用方法を理解、作図できる。
4週 配置図・平面図のポイント、模写 木造の平面図の記載内容を理解し正確に描くことができる。製図用具を適切に使用し丁寧に作図できる。
5週 平面図の模写 同上
6週 平面図の模写 同上
7週 平面図の模写、自己点検、事例 同上
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 断面図のポイント、模写 木造の断面図の記載内容を理解し正確に描くことができる。製図用具を適切に使用し丁寧に作図できる。
10週 断面図の模写 同上
11週 断面図の模写 同上
12週 立面図のポイント、模写 木造の立面図の記載内容を理解し正確に描くことができる。製図用具を適切に使用し丁寧に作図できる。
13週 立面図の模写 同上
14週 立面図の模写 同上
15週 (前期定期試験:実施しない)
16週 自己点検・相互点検、事例、面積計算、添景の練習 木造の図面を理解する。面積計算の方法を理解する。添景を描くことができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野製図線種、文字、図面内容、図法を説明できる。3前2
建築系分野設計・製図製図用具の特性を理解し、線の描き分け(3種類程度)ができる。3前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
建築の各種図面と図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。3前1,前2,前4,前9,前12
建築製図通則に基づき、製図記号を判別、適用できる。3前2
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。3

評価割合

試験模写チャレンジ課題合計
総合評価割合306010000100
基礎的能力0000000
専門的能力306010000100
分野横断的能力0000000