概要:
これまでの製図・設計技術だけでなく、他の科目で習得してきた知識、現地調査・文献調査で得た情報、グループでの意見交換を活用し、総合的な能力を発揮して、建築設計を行う。課題は①地域の課題を発見し建築的手法により解決策を提案する発見・提案型、②実物大の作品をデザイン・制作するものづくり実現型、③地域に建つことを想定した中規模公共・公益施設を設計する課題設定型、の3つとする。
授業の進め方・方法:
数名でグループを作り、各グループが担当教員の一人につくスタジオ制。グループメンバー、スタジオは各課題ごとにシャッフルする。課題①は5年生の「建築設計演習Ⅱ」と合同で進める。グループで調査、計画、設計、制作、プレゼンテーションの全過程を協働する。スタジオ教員はグループ内での作業の進め方についてアドバイスし、エスキスチェックを行い、グループの自発的取り組みを促す。模型を使ったエスキスをしてみる。課題終了後に自己点検、相互評価を実施する。
①はデザコンのテーマとするので、授業終了後、ブラッシュアップしてデザコンに応募することを目指す。
各課題の優秀作品は学科のクライマックス講評会に選抜するほか、学外で展示する。
注意点:
・グループワークで意見を出し合う段階では、出た意見を批判せず、自分の意見に固執しないようにしましょう。
・意見を具体的な計画に収束させていく段階では、よりよい化学反応がおこるよう大いに議論しましょう。
・現地調査、ヒアリング調査では、小さな発見と感動を見落とさないようアンテナを張り、新たに得た情報(発見と感動)は必ずメモしましょう。
・一見建築に結びつきそうにない遠回りを大切にしましょう。
・計画段階では地域本来の良さを活かすことに心がけましょう。
・実際の建物や建築系雑誌などで、いい事例を見ましょう。このデザインを今度使ってみようと、考えながら見ましょう。
・課題②では、部材の納まりなどリアルな発想が求められます。また安全を怠ることなく作業しましょう。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 設計・製図 | 与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。 | 4 | 前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,後1,後2,後3,後9,後10,後11,後12 |
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。 | 4 | 後4 |
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。 | 4 | 後5,後6 |
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。 | 4 | 後3,後7 |
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。 | 4 | 前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,後9,後10,後11 |
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などが描ける。 | 4 | 前10,前11,前12,後13,後14 |
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる | 4 | 前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,後9,後10,後11 |
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。 | 4 | 前10,前11,前12,後13,後14 |
講評会等において、設計趣旨などをまとめ、プレゼンテーションができる。 | 4 | 前5,前9,前16,後12,後16 |