基礎製図II

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 基礎製図II
科目番号 0013 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 はじめての建築製図(学芸出版社)、プリント/建築設計資料集成(日本建築学会編)、「新建築」、「a+u」、「住宅特集」(以上新建築社)、「GA JAPAN」(A.D.A.EDITA Tokyo)ほか
担当教員 森山 学,勝野 幸司

到達目標

1.木造住宅の設計課題に対し、敷地状況や面積などの設計条件を踏まえた設計ができる。
2.木造建築の基準寸法・勾配、構造を理解して設計できる。
3.動線・ゾーニング、採光・換気といった住宅設計のポイントを押さえた計画ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1木造住宅の設計課題に対し、敷地状況や面積などの設計条件を踏まえた設計ができる。木造住宅の設計課題に対し、敷地状況や面積などの設計条件を部分的に踏まえた設計ができる。木造住宅の設計課題に対し、敷地状況や面積などの設計条件を踏まえた設計ができない。
評価項目2木造建築の基準寸法・勾配、構造を理解して設計できる。木造建築の基準寸法・勾配、構造を部分的に理解して設計できる。木造建築の基準寸法・勾配、構造に対する理解が不足して設計ができない。
評価項目3動線・ゾーニング、採光・換気といった住宅設計のポイントを押さえた計画ができる。動線・ゾーニング、採光・換気といった住宅設計のポイントを部分的に押さえた計画ができる。動線・ゾーニング、採光・換気といった住宅設計のポイントを押さえた計画ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 木造住宅の設計課題を実施する。設計・製図にあたっては、基礎製図Ⅰで習得した設計・製図の知識と技術の基礎を活用する。
授業の進め方・方法:
 立案過程のエスキスをチェックしながら、設計の基礎、考え方、技法を伝授する。成果品は図面と模型である。プレゼンテーションの練習として、講評会を実施する。相互評価の練習もする。優秀作品は学科のクライマックス講評会に選抜するほか、学外で展示する。
注意点:
・入学時のやる気をより高めていくことができる授業を行います。一緒に良い授業を作りましょう。
・演習科目を通じて、自分の癖(遅いけど丁寧、早いけど雑など)を知りましょう。その癖に応じてどんな取組み方が必要かを自分で考えましょう。
・理解できないとか、頭で考えてばかりで手が動かせないというときは、早めに相談してください。初めての専門科目ですから恥ずかしがることはありません。それを乗り越えることの方が大事です。
・締切を守ることがとても大切です。プレッシャーに弱くてもプレッシャーに少しずつ慣れましょう。締切を過ぎると60点満点での評価になります。
・日ごろの生活の中でたくさん感動することと、その感動の場をどうやって作るか、を常に創造的に発想すること、それらの積み重ねがとても大切です。
・実際の建物や建築系雑誌などで、いい事例を見ましょう。このデザインを今度使ってみようと、考えながら見ましょう。
・エスキスは何度も何度も見せてください。自分が考えもしなかったアドバイスをもらって、ハッと気づくことが大切です。教員室への来室歓迎。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
2週 生活と建築ワークショップ
3週 エスキスチェック 木造住宅の設計課題に対し、敷地状況や面積などの設計条件を踏まえた設計ができる。木造建築の基準寸法・勾配、構造を理解して設計できる。
動線・ゾーニング、採光・換気といった住宅設計のポイントを押さえた計画ができる。
4週 エスキスチェック 同上
5週 エスキスチェック 同上
6週 エスキスチェック 同上
7週 エスキスチェック 同上
8週 製図 同上
4thQ
9週 製図 同上
10週 製図 同上
11週 製図 同上
12週 模型制作 同上
13週 模型制作 同上
14週 模型制作 同上
15週 (定期試験) 同上
16週 講評会

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野製図線と文字の種類を説明できる。1後8,後9,後10,後11
平面図形と投影図の描き方について、説明できる。2後8,後9,後10,後11
建築系分野構造木構造の特徴・構造形式について説明できる。3後3,後4,後5,後6,後7
木材の接合について説明できる。3後3,後4,後5,後6,後7
基礎、軸組み、小屋組み、床組み、階段、開口部などの木造建築の構法を説明できる。3後3,後4,後5,後6,後7
設計・製図製図用具の特性を理解し、使用できる。2後8,後9,後10,後11
線の描き分け(3種類程度)ができる。2後8,後9,後10,後11
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。2後8,後9,後10,後11
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。2後8,後9,後10,後11
図面の種類別の各種図の配置を理解している。2後8,後9,後10,後11
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。2後8,後9,後10,後11
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。2後8,後9,後10,後11
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。2後12,後13,後14
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。2後3,後4,後5,後6,後7
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。2後3,後4,後5,後6,後7
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。2後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。2後12,後13,後14
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。2後16
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる。1後3,後4,後5,後6,後7

評価割合

製図模型相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200000100
分野横断的能力0000000