数学I

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 数学I
科目番号 0014 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 6
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 6
教科書/教材 LIBRARY 工学基礎&高専TEXT 基礎数学 数理工学社(サイエンス社)出版
担当教員 五十川 読,濵田 さやか,磯谷 政志

到達目標

1.数と式に関する基本的な計算ができる。 (P1~45)
  (項目)平方根/複素数/整式/展開公式/因数分解/分数式/2次方程式/解と係数の関係/1次不等式
2.高次に関する方程式やその他の基本的な方程式が解ける。集合と論理に関する基本的な問題が解ける。また、2次関数のグラフや2次不等式に関する簡単な問題を解くことができる。
  (P46~95) (項目)3次方程式/連立方程式/分数・無理方程式/集合・命題/恒等式/等式・不等式の証明/2次関数のグラフ/判別式/2次不等式
3.いろいろ関数やの基本的な性質(式の変形/方程式・不等式/グラフ)を取り扱うことができる。また、三角比の基本的な値を求めることができる。(P96~139)
  (項目)分数関数/無理関数/指数関数/対数関数/三角比
4.三角関数および三角形等の基本的な性質を取り扱うことができる。また、場合の数(順列/組合せ/二項定理)に関する簡単な問題を解くことができる。 (P140~169,206~220)
  (項目)三角関数(グラフ/方程式・不等式)/三角関数の関係/加法定理といろいろな公式/正弦・余弦定理/三角形の面積/順列/組合せ/二項定理

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 数と式に関する基本的な計算ができる。到達目標の項目に関する問題に対して8割以上を正答することができる。到達目標の項目に関する問題に対して6割以上を正答することができる。到達目標の項目に関する問題に対して6割未満の正答しかない。
評価項目2 高次に関する方程式やその他の基本的な方程式が解ける。集合と論理に関する基本的な問題が解ける。 また,2次関数のグラフや2次不等式に関する簡単な問題を解くことができる。到達目標の項目に関する問題に対して8割以上を正答することができる。到達目標の項目に関する問題に対して6割以上を正答することができる。到達目標の項目に関する問題に対して6割未満の正答しかない。
評価項目3 いろいろ関数やの基本的な性質(式の変形/方程式・不等式/グラフ)を取り扱うことができる。また,三角比の基本的な値を求めることができる。到達目標の項目に関する問題に対して8割以上を正答することができる。到達目標の項目に関する問題に対して6割以上を正答することができる。到達目標の項目に関する問題に対して6割未満の正答しかない。
評価項目4 三角関数および三角形等の基本的な性質を取り扱うことができる。また,場合の数(順列/組合せ/二項定理)に関する簡単な問題を解くことができる。到達目標の項目に関する問題に対して8割以上を正答することができる。到達目標の項目に関する問題に対して6割以上を正答することができる。到達目標の項目に関する問題に対して6割未満の正答しかない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目では,簡単な式の計算,方程式と不等式,基本的な関数のグラフ,三角形,命題および場合の数等の基本的な性質を取り扱う。また,中学までに学んだ数や式の計算,初歩的な平面図形やグラフ等に関する知識を基礎としている。また,数学II(2年)さらには数学III(3年)を学ぶための基礎にあたる科目である。
授業の進め方・方法:
(授業方針)本講義は教科書を中心に進め,次の達成目標に関する解説と演習を行う。また,適宜授業内容を確認するための試験を実施する。数と式の計算,方程式・不等式,関数とグラフ及び命題や場合の数等の基本的な知識の修得とそれに関する問題ができるようになることを目標とする。
(評価方法)4回の定期試験の成績(80%)と,適宜実施する試験の成績(20%)によって目標項目の達成度を評価する。評価の低い学生に対しては,再評価を行うこともある。
注意点:
(学習方法)講義で取扱った授業内容は,教科書や問題集等を解くことにより復習を行う。また,次回の講義に該当する箇所について,教科書を一読し予習してくる。
(連絡事項)基本問題を何回も正確に解くことが大切です。また,講義や演習に関する質問は,数学科全員で対応しています。放課後を利用し気軽に声をかけてください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 整式の加法・減法
整式の乗法
□整式の加法・減法に関する問題
□整式の乗法に関する問題
□展開公式に関する問題
2週 因数分解 □因数分解に関する問題
□たすき掛けによる因数分解の問題
3週 整式の除法
剰余の定理と因数定理
□整式の除法に関する問題
□剰余の定理及び因数定理に関する問題
□整式の最大公約数・最小公倍数に関する問題
4週 実数とその性質
平方根
□実数及び絶対値に関する問題
□平方根の四則演算に関する問題
5週 分数式
2次方程式
□分数式の乗法・除法に関する問題 
□分数式の加法と減法に関する問題
□複素数の相等に関する問題
□複素数の四則に関する問題
6週 2次方程式 □因数分解により2次方程式を解く問題
□解の公式により2次方程式を解く問題
□判別式による解の判別に関する問題
□解と係数に関する問題
7週 複素数
連立方程式
不等式
□連立方程式を解く問題
□分数方程式を解く問題
□無理方程式を解く問題
8週 (前期中間試験) 評価項目1
2ndQ
9週 2次不等式
項等式
□1次および2次不等式を解く問題
□恒等式に関する問題
10週 高次方程式・不等式 □高次方程式および不等式を解く問題
11週 集合
命題
□共通,和,補集合に関する問題
□命題の真偽に関する問題
□必要条件,十分条件に関する問題
□命題の逆,裏,対偶に関する問題
12週 等式の証明
不等式の証明
□等式に関する証明問題
□不等式に関する証明問題
13週 グラフの移動
逆関数と合成
□平行移動に関する問題
□対称移動および回転移動に関する問題
□逆関数に関する問題
14週 2次関数 □2次関数のグラフをかく問題
 [頂点,座標軸との交点]
□2次方程式の判別式と2次関数のグラフとの関係に関する問題
15週 2次関数のグラフと2次不等式
2次関数の最大値・最小値
□グラフを利用して2次不等式を解く問題
□2次関数の最大値・最小値を求める問題
16週 (前期末試験) 評価項目2
後期
3rdQ
1週 無理関数
分数関数
□分数関数のグラフをかく問題 
[漸近線,座標軸との交点]
□無理関数のグラフをかく問題 
[定義域,値域,座標軸との交点]
2週 べき関数
累乗根
□奇関数,偶関数に関する問題
□累乗根の値を求める問題
3週 指数関数
□指数法則に関する問題
□指数関数のグラフをかく問題
 [漸近線,座標軸との交点]
4週 指数関数と方程式・不等式 □指数関数の方程式・不等式を解く問題
5週 対数関数 □対数の計算法則を用いて対数の値を求める問題
□対数関数のグラフをかく問題
 [漸近線,座標軸との交点]
6週 対数関数と方程式・不等式
常用対数
□対数関数の方程式・不等式を解く問題
□常用対数に関する問題
7週 三角比 □三角比の値を求める問題
□三角比の相互関係に関する問題
8週 (後期中間試験) 評価項目3
4thQ
9週 正弦定理
余弦定理
□正弦定理に関する問題
□余弦定理に関する問題
□三角形の面積に関する問題
10週 一般角
弧度法
□弧度法に関する問題
□扇形の弧長と面積に関する問題
□一般角に対する三角関数の値を求める問題
11週 三角関数のグラフ
加法定理
□三角関数のグラフをかく問題
 [平行移動,振幅,周期]
□加法定理に関する問題
12週 加法定理から導かれる公式
三角関数の合成
□倍角及び半角の公式に関する問題
□三角関数の合成に関する問題
13週 三角関数と方程式・不等式
加法定理から導かれる公式
□三角関数の方程式を解くの問題
□三角関数の不等式を解く問題
□積和公式・和積公式に関する問題
14週 場合の数
順列
□積の法則と和の法則に関する問題
□順列Pや階乗に関する計算問題
□順列に関する問題
□円順列に関する問題
□重複順列に関する問題
15週 組合せ
二項定理
□組合せCに関する計算問題
□組合せの問題
□二項定理に関する問題
16週 (後期末試験) 評価項目4

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野材料建築材料の変遷や発展について説明できる。3
建築材料の規格・要求性能について説明することができる。4
木材の種類について説明できる。4
木材の成長と組織形成から、物理的性質の違いについて説明できる。4
傷(節など)について説明できる。4
耐久性(例えば腐れ、枯渇、虫害など)について説明できる。4
耐火性について説明できる。4
近年の木材工業製品(集成材、積層材など)の種類について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000