建築社会工学実験IV

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 建築社会工学実験IV
科目番号 0019 科目区分 専門 / 選択
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 プリント配布
担当教員 上久保 祐志

到達目標

1.層流,乱流の違いを説明できる.
2.堰の流量を計算できる.
3.管路の摩擦抵抗,形状損失を説明できる.
4.開水路の常流・射流を説明でき,限界水深,等流水深を計算することができる.
5.浸透流を説明でき,透水係数を求めることができる.
6.波の基本的な性質および砕波を説明できる.
7.段波と跳水が現象を説明でき,フルード数を求めることができる.
8.不規則波と有義波を説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.層流,乱流の違いを説明できる.層流,乱流の違いを,計測し計算したレイノルズ数を用いて説明できる.層流,乱流の違いを説明できる.層流,乱流の違いを説明できない.
2.堰の流量を計算できる.板谷・手島式と積分を用いた求め方の2種類で,堰の流量を計算し比較検討できる.堰の流量を計算できる.堰の流量を計算できない.
3.管路の摩擦抵抗,形状損失を説明できる.管路の摩擦抵抗,形状損失を,損失水頭を用いたベルヌーイの式を用いて説明できる.管路の摩擦抵抗,形状損失を説明できる.管路の摩擦抵抗,形状損失を説明できない.
4.開水路の常流・射流を説明でき,限界水深,等流水深を計算することができる. 開水路の常流・射流を説明でき,限界水深,等流水深を計算することができる.また,フルード数を用いての比較検討ができる.開水路の常流・射流を説明でき,限界水深,等流水深を計算することができる. 開水路の常流・射流を説明でき,限界水深,等流水深を計算することができない.
5.浸透流を説明でき,透水係数を求めることができる. 浸透流を説明でき,透水係数を求めることができ,圧力水頭による浸透流の変化を説明することができる. 浸透流を説明でき,透水係数を求めることができる. 浸透流を説明でき,透水係数を求めることができない.
6.波の基本的な性質および砕波を説明できる. 波の基本的な性質および砕波を説明でき,水深の変化による波高変化について説明することができる. 波の基本的な性質および砕波を説明できる. 波の基本的な性質および砕波を説明できない.
7.段波と跳水が現象を説明でき,フルード数を求めることができる. 段波と跳水が現象を説明でき,フルード数を求めることができ,跳水による損失水頭を計算することができる. 段波と跳水が現象を説明でき,フルード数を求めることができる. 段波と跳水が現象を説明でき,フルード数を求めることができない.
8.不規則波と有義波を説明できる. 不規則波と有義波を説明でき,ゼロアップクロス法により不規則波の有義波高を求めることができる. 不規則波と有義波を説明できる. 不規則波と有義波を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

本科到達目標 2-2 説明 閉じる
本科到達目標 3-4 説明 閉じる
本科到達目標 6-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
水理学,河川海岸工学で学んだ現象を,実験を通して理解する.
授業の進め方・方法:
テキストをオリエンテーションで配布する.合計8テーマの実験を行う.1週1テーマの実験を行い,その都度レポートを提出する.2テーマが終わった時点で,それぞれの実験結果について解説するとともに,レポート指導を行う.
テキスト(手作り)は前もって見ておき,各実験の現象を思い描き,実験に臨むこと.レポートはその日に作成する習慣が必要である.
注意点:
実験中は機器の取扱いや安全性については各自留意すること.レポートについては,データシートは全て埋まっているか,必要な式とオリジナルな考察が書いてあるかを確認し,レポートを提出して欲しい.質問は随時受け付ける.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
2週 層流・乱流と摩擦抵抗係数
3週 四角堰流量曲線の作成
4週 レポートの返却と解説指導
5週 管路の流量計測と損失水頭
6週 開水路定常流
7週 レポートの返却と解説指導
8週 〔中間試験〕
4thQ
9週 浸透流
10週 波の基本的な性質と砕波現象
11週 レポートの返却と解説指導
12週 段波と跳水
13週 不規則波の最大波と有義波高
14週 レポートの返却と解説指導
15週 〔後期学年末試験〕
16週 実験の予備または総括

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力000002020
専門的能力000008080
分野横断的能力0000000