情報化社会論

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 情報化社会論
科目番号 0020 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 配布資料(Web資料・プリントなど)
担当教員

到達目標

1. 情報化社会について正しく認識し,適切な方法をとって情報を収集することができる.
2. 収集した情報から自分の意見を形成することができる.
3. 形成した意見を適切に伝えることができる.
4. グループワークにおいて,自身の役割を見つけ,メンバーと適切なコミュニケーションをとりながら作業を行うことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
情報化社会について正しく認識し,適切な方法をとって情報を収集することができる.情報化社会について正しく認識し,適切な方法をとって有用な情報を収集することができる.情報化社会について認識し,関係する何らかの情報を収集することができる.情報化社会について正しく認識し,適切な方法をとって情報を収集することができない.
収集した情報から自分の意見を形成することができる.収集した情報から,他人にはない自分の意見を形成することができる.収集した情報から自分の意見を形成することができる.収集した情報から自分の意見を形成することができない.
形成した意見を適切に伝えることができる.形成した意見を様々な手段を通じて、適切に伝えることができる.形成した意見を適切に伝えることができる.形成した意見を適切に伝えることができない.

学科の到達目標項目との関係

本科到達目標 3-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンピュータやネットワーク(インターネット)の発展に伴い,工業化社会から情報化社会(情報化が顕著である社会)へ推移しつつある.このような現代社会におけるトピックスについてのグループ学習や小論文記述を通して,自己を取り巻く社会(環境)を正しく認識し,そこにどのように関わっていくかといった意見を個人あるいはグループで形成し、アウトプットすることのできる能力を身に付けることを目的とする.
授業の進め方・方法:
本科目は,講義とグループ学習によって進める.まず,思考の手法であるデザイン思考について解説する.次に,情報化社会について、その影響や問題点について解説する.さらに、与えた影響の具体例としていくつかのトピックスについても開設する.解説の合間に適宜、グループ学習(グループディスカッション・調査・ブレインストーミング・マインドマップ)を行い,知識の収集・グループワーク・意見の形成・意見のアウトプットなどを経験することによって身につける.
注意点:
グループ学習を中心に行う科目であるので,人任せにせず積極的に取り組んでほしい.普段から自分を取り巻く社会のいろいろなことについて興味をもつ(アンテナを広げる)ことが大事です.そうして得られたことから自分自身の意見を個人であるいはグループでの活動を通じて形成することを体験してみてください。また,グループ学習では,自分が果たせる役割を見つけることやコミュニケーションをとることもとても重要になります.そのやり方についても学んで色々な場面で実践してもらいたい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 「デザイン思考」について1 思考法の1つであるデザイン思考について理解する
3週 「デザイン思考」について2 思考法の1つであるデザイン思考について理解する
4週 情報化社会とは?,「GD(グループディスカッション)」について 情報化社会の概要およびグループディスカッションのやり方を理解する
5週 GD:情報化社会について グループディスカッションにおいて、自身の果たす役割を発見し、その役割を果たすことができる
6週 「調査」について,「情報化社会の与えた影響・問題点」についての調査・思考1 調査の方法について理解するとともに、与えられた課題について調査および思考を行なうことができる
7週 「情報化社会の与えた影響・問題点」についての調査・思考2 与えられた課題について調査および思考を行なうことができる
8週 「小論文の書き方」について 小論文の書き方について理解する
2ndQ
9週 〔中間試験〕「情報化社会の与えた影響・問題点」について論じる
10週 中間試験の返却と解説,「ブレインストーミング・マインドマップ」について ブレインストーミングとマインドマップについて理解する
11週 調査・ブレインストーミング・マインドマップ(「ヒューマン・インタフェース」について) 調査を行なった結果をもとに、ブレインストーミングとマインドマップを実施し、意見を形成することができる
12週 「ヒューマン・インタフェース」について ヒューマン・インタフェースについての概要を理解する
13週 調査・ブレインストーミング・マインドマップ(「インタフェースのデザイン」について) 調査を行なった結果をもとに、ブレインストーミングとマインドマップを実施し、意見を形成することができる
14週 「インタフェースのデザイン」について インタフェースのデザインについての概要を理解する
15週 前期末試験の返却と解説・まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地歴産業活動(農牧業、水産業、鉱工業、商業・サービス業等)などの人間活動の歴史的発展過程または現在の地域的特性、産業などの発展が社会に及ぼした影響について理解できる。2前4,前5,前6,前7,前12,前14
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。2前4,前5,前6,前7
工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3前4,前6,前7,前9
専門的能力専門的能力の実質化PBL教育PBL教育工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することができる。2前5,前6,前7,前9,前11,前13
集められた情報をもとに、状況を適確に分析することができる。2前5,前6,前7,前9,前11,前13
与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。2前5,前6,前7,前9,前11,前13
状況分析の結果、問題(課題)を明確化することができる。2前5,前6,前7,前9,前11,前13
各種の発想法や計画立案手法を用いると、課題解決の際、効率的、合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。3前2,前3,前6,前7,前10,前11
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能相手の意見を聞き、自分の意見を伝えることで、円滑なコミュニケーションを図ることができる。3前5,前13
相手を理解した上で、説明の方法を工夫しながら、自分の意見や考えをわかりやすく伝え、十分な理解を得ている。3前5,前13
集団において、集団の意見を聞き、自分の意見も述べ、目的のために合意形成ができる。3前5,前13
目的達成のために、考えられる提案の中からベターなものを選び合意形成の上で実現していくことができ、さらに、合意形成のための支援ができる。3前5,前13
ICTやICTツール、文書等を基礎的な情報収集や情報発信に活用できる。2前6,前7,前8,前9
ICTやICTツール、文書等を自らの専門分野において情報収集や情報発信に活用できる。2前6,前7,前8,前9

評価割合

試験(小論文)グループ学習での取組合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力3040000070
専門的能力300000030