測量学及び同実習I

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 測量学及び同実習I
科目番号 0020 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 測量学 第2版,大木正喜著,森北出版
担当教員 橋本 淳也

到達目標

1. 距離測量に必要な機器の取り扱い、測り方、巻尺の特性を理解する。
2. 水準測量の原理を理解し、実際に測量することができる。水準測量の誤差調整ができる。
3. 角測量に必要な機器・器具の取り扱い方や測定方法を理解し、角度を測ることができる。
4. トラバース測量では、測定結果をもとにトラバース計算を行うことができる。
5. 平板測量に必要な機器・器具の取り扱いを理解し、細部測量の図面を作成することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1. 距離測量に必要な機器の取り扱い、測り方、巻尺の特性を理解する。距離測量に必要な機器の取り扱い、測り方、巻尺の特性を理解することができ、更に正確な距離測量を実施できる。距離測量に必要な機器の取り扱い、測り方、巻尺の特性を理解することができる。距離測量に必要な機器の取り扱い、測り方、巻尺の特性を理解できない。
2. 角測量に必要な機器・器具の取り扱い方や測定方法を理解し、角度を測ることができる。角測量に必要な機器・器具の取り扱い方や測定方法を理解し、倍角法を用いて角度を測ることができる。角測量に必要な機器・器具の取り扱い方や測定方法を理解し、単測法を用いて角度を測ることができる。角測量に必要な機器・器具の取り扱い方や測定方法を理解できず、角度を測ることもできない。
3. 水準測量の原理を理解し、実際に測量することができる。水準測量の誤差調整ができる。水準測量の原理を理解し、実際に盛りかえを用いた測量することができる。水準測量の誤差調整ができる。水準測量の原理を理解し、実際に測量することができる。水準測量の誤差調整ができる。水準測量の原理を理解し、実際に測量することができず、水準測量の誤差調整もできない。
4. トラバース測量では、測定結果をもとにトラバース計算(方位角、緯距・経距、閉合誤差、誤差調整など)を行うことができる。トラバース測量では、測定結果をもとにトラバース計算をコンパス法則およびトランシット法則を用いて行うことができる。トラバース測量では、測定結果をもとにトラバース計算をコンパス法則を用いて行うことができる。トラバース測量では、測定結果をもとにトラバース計算を行うことができない。
5. 平板測量に必要な機器・器具の取り扱いを理解し、細部測量の図面を作成することができる。平板測量に必要な機器・器具の取り扱いを理解し、細部測量の図面を閉合比の許容制限値内で作成することができる。5. 平板測量に必要な機器・器具の取り扱いを理解し、細部測量の図面を作成することができる。5. 平板測量に必要な機器・器具の取り扱いを理解し、細部測量の図面を作成することができない。

学科の到達目標項目との関係

本科到達目標 3-3 説明 閉じる
本科到達目標 3-4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
測量は土木建築構造物の計画・設計・施工の基礎となる必要不可欠な技術である。土木建築において必要性の高い測量法について学習する。土木建築の工事を行う上で必要な測量の基礎知識と技能を習得することを目的とする。

■関連する科目
2年:測量学及び同実習Ⅱ,4年:インターンシップ
授業の進め方・方法:
単元ごとに,目的,原理や計算手順について講義する.
さらに,実習,演習を通して基本的技能を体得させる.

・演習を通して理解度を確認し,家庭学習に生かす.
・次回の予告の中で,必要な基本事項を示すので,復習しておくこと.

・とにかく器械に触れ,操作に慣れてほしい.計算も多いが面倒がらずにがんばれ!
・理論の説明では数学が必要.特に積分や三角関数はしっかり復習.
注意点:
* 4回の定期試験および演習・実習により,具体的目標項目の到達度を評価する.
* 定期試験(70%),演習・レポート(30%)とし,60点以上を合格とする.
* 上式での評価が60点に満たない者は,学年末に到達度を確認するための試験を1回実施し,上記の評価と到達度の確認試験の平均点が60点以上となれば,評価を60点(合格)とする.ただし、実習未実施・レポート未提出があればこの試験は受けられない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 測量の基本事項
2週 距離測量 距離測量について理解し、器具を使って測量できる。
3週 角測量① -概要- 器械の据付と取扱いを説明できる。器械の検査と調整を理解している。
4週 角測量② -計算方法- 単測法、倍角法、方向法を説明でき、測量結果から計算ができる。生じる誤差の取扱いを理解している。
5週 角測量③ -実習- トランシット測量や角測量について理解し、器具を使って測量できる。
6週 角測量④ -実習- 同上
7週 角測量⑤ -実習- 同上
8週 〔前期中間試験〕
2ndQ
9週 前期中間試験の返却と解説
10週 水準測量① -概要- 器械の点検と調整を理解している。
11週 水準測量② -計算方法- 昇降式や器高式による直接水準測量を説明でき、測量結果から計算ができる。
12週 水準測量③ -計算方法- 生じる誤差の取扱いを説明できる。
13週 水準測量④ -実習- 水準測量について理解し、器具を使って測量できる。
14週 水準測量⑤ -実習- 同上
15週 〔前期末試験〕
16週 前期末試験の返却と解説
後期
3rdQ
1週 トラバース測量① -概要- 種類、手順および方法を理解し、閉合トラバースの計算ができる。
2週 トラバース測量② -方位角- 同上
3週 トラバース測量③ -閉合誤差- 同上
4週 トラバース測量④ -座標計算- 同上
5週 トラバース測量⑤ -実習- トラバース測量について理解し、器具を使って測量できる。
6週 トラバース測量⑥ -実習- 同上
7週 トラバース測量⑦ -まとめ- 同上
8週 〔後期中間試験〕
4thQ
9週 試験の返却と解説
10週 平板測量① -概要- 測量方法や誤差の取り扱いが説明できる
11週 平板測量② -骨組測量と細部測量- 同上
12週 平板測量③ -間接水準測量- アリダードによる間接水準測量を理解している。
13週 平板測量④ -実習- 平板測量について理解し、器具を使って測量できる。
14週 平板測量⑤ -実習- 同上
15週 〔学年末試験〕
16週 試験の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野測量距離の種類を説明できる。1前2,前7
平坦地や傾斜地の距離測量を説明でき、測量結果から計算ができる。2前2
巻尺による測量で生じる誤差を説明でき、測量結果から計算ができる。2前2
器械の据付と取扱いを説明できる。2前3
器械の検査と調整を理解している。1前3
単測法、倍角法、方向法を説明でき、測量結果から計算ができる。2前4
生じる誤差の取扱いを説明できる。2前4
種類、手順および方法について、説明できる。2後1,後2,後3
閉合トラバースの計算ができる。2後2,後3,後4
測量方法や誤差の取り扱いが説明できる。2後10,後11
アリダードによる間接水準測量を理解している。2
器械の点検と調整を理解している。2前10
昇降式や器高式による直接水準測量を説明でき、測量結果から計算ができる。2前11
生じる誤差の取扱いを説明できる。2前12
分野別の工学実験・実習能力建設系分野【実験・実習能力】建設系【実験実習】距離測量について理解し、器具を使って測量できる。2前2
トランシット測量や角測量について理解し、器具を使って測量できる。2前5,前6,前7
トラバース測量について理解し、器具を使って測量できる。2後5,後6,後7
水準測量について理解し、器具を使って測量できる。2前13,前14
平板測量について理解し、器具を使って測量できる。2後13,後14

評価割合

試験実技・レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000