リベラルアーツ入門

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 リベラルアーツ入門
科目番号 0023 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 特に指定しない。適宜配布する。
担当教員 池田 翼,川尾 勇達,小林 幸人

到達目標

①主体的学習および受動的学習の様態について理解し,自分自身の学習活動を検証することができる。
②継続的・主体的学習スキルについて理解し,自分自身の学習態度や行動を検証することができる。
③複数のメディアを利用して,必要な情報を収集し,整理することができる。
④社会協働やグループ活動,ディスカッションで求められるコミュニケーションスキルや態度を理解し,自分の行動,特性を検証することができる。
⑤論理的思考力,論理的表現力の考え方や方法について理解し,自分の学習活動や学習成果を検証することができる。
⑥分野横断的能力(リテラシー,コンピテンシー)に関する自分の特性について把握したうえで,その開発について考えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
主体的学習・受動的学習主体的学習および受動的学習について理解し,自分自身の学習活動を検証することができる。主体的学習および受動的学習について説明することができる。主体的学習および受動的学習の違いについて理解することができない。
継続的・主体的学習スキル継続的・主体的学習スキルについて理解し,自分自身の学習態度や行動を検証することができる。継続的・主体的学習スキルについて説明することができる。継続的・主体的学習スキルについて理解することができない。
状況に応じた情報の収集・整理複数のメディアを利用して,必要な情報を収集し,整理することができる。必要な情報を収集することができる。必要な情報を収集することができない。
コミュニケーションスキル社会協働やグループ活動,ディスカッションで求められるコミュニケーションスキルや態度を理解し,自分の行動,特性を検証することができる。社会協働やグループ活動,ディスカッションで求められるコミュニケーションスキルや態度を説明することができる。社会協働やグループワーク,ディスカッションで求められるコミュニケーションスキルや態度を理解できない。
論理的思考力,論理的表現力論理的思考力,論理的表現力の考え方や方法について理解し,自分の学習活動や学習成果を振り返ることができる。論理的思考力,論理的表現力の考え方や方法について説明することができる。論理的思考力,論理的表現力の考え方や方法が理解できない。
分野横断的能力の開発計画分野横断的能力について理解し,自分の特性を把握したうえで,その開発について考えることができる。分野横断的能力の内容について説明することができる。分野横断的能力の内容について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
「リベラルアーツ」関連科目においては、答えが与えられていない問いに対して、新たな解を探求する力を育成する。そのためには、アカデミックスキルやジェネリックスキルに関する知識を有している必要があり、また、必要な情報を組み合わせて利活用する能力、ものごとを分析して論理的・批判的に考察する能力、解を得る過程や解を共有する際に必要な表現力・協働力・コミュニケーション力が求められる。これらの能力を開発し実践的に定着させていくために、当科目では様々な概念についての基礎的な理解を得たうえで、受講者同士で協同しながら異分野の知識を組み合わせて解を見出す体験学習を実施する。関連科目における位置づけとしては、「リベラルアーツ」上位科目を履修していくのに必要な態度を養うものである。
授業の進め方・方法:
複数の教員がオムニバス方式で行う。授業の内容とその方法は、各担当者のシラバスによって実施される。評価の方法は、「学習内容の振り返り」の時間に記入する振り返りシートの記入内容により評価する。また、授業中の取り組み状況を評価に加える場合もある。
注意点:
学生諸君の主体的な活動を前提とした科目です。難しく考えずに積極的な授業参加をお願いします。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス:主体的学習に向けて 自分のこれまでの学習態度について検証する。自分の行動や態度の特性を振り返る。
2週 Our Purpose ―自分を見つめる,将来を見通す― これからの高専の学習で何を身につけ,どのような人間になることを目指すのかを考え,言語化する。
3週 分野横断的能力(リテラシー,コンピテンシー)を理解する 分野横断的能力(リテラシー,コンピテンシー)について理解し,自分の特性を踏まえて,今後の学習計画を立てる。
4週 グッドワークス・コレクション(1) 社会に変化をもたらした「グッドワーク」の事例について知り、身の周りにある事例を探して来歴を探る。
5週 グッドワークス・コレクション(2) それぞれが持ち寄った「グッドワーク」の事例について紹介し合い、エンジニアに求められる性向について考える。
6週 研究室訪問(1) 所属する分野の研究内容について調べ、深く知ってみたい研究室を探す。
7週 研究室訪問(2) グループでの研究室訪問に向けて、アポイントメントや質問事項検討などの準備をする。
8週 前期中間試験(学習内容の振り返り) 本時までの学習内容をまとめ,自分の取り組みを振り返る。
2ndQ
9週 研究室訪問(3) 訪問した研究室について資料をまとめ、報告会を実施する。
10週 統計学入門(1) 数字によって論理的に事象を捉える統計学の手法の基礎を
学ぶ。
11週 統計学入門(2) 統計学の手法の基礎を使って、ものごとを論理的に表現す
ることを体験をする。
12週 ICTスキル活用法(1) インターネットを利用するにあたっての情報モラルについて、グループワーク、ディスカッションを通じて理解する。
13週 ICTスキル活用法(2) インターネットを利用するにあたっての情報モラルについて、グループワーク、ディスカッションにより、適切な行動を選択できる。
14週 ICTスキル活用法(3) インターネットを利用するにあたっての情報モラルについて、適切に発表することができる。
15週 学習内容の振り返りⅡ 当科目での学習内容をまとめ、自分の取り組みを振り返る。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。1前2,前15
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。1前2,前3,前4,前15
他者の意見を聞き合意形成することができる。1前2,前4,前15
合意形成のために会話を成立させることができる。1前2,前4,前15
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。1前2,前4,前15
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。1前2,前13,前14,前15
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。1前2,前13,前14,前15
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。1前2,前13,前14,前15
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。1前2,前13,前14,前15
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。1前2,前13,前14,前15
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。1前2,前13,前14,前15
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。1前2,前11,前12,前15
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。1前2,前15
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。1前2,前11,前12,前15
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。1前2,前15
事実をもとに論理や考察を展開できる。1前2,前11,前12,前15
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。1前2,前11,前12,前15
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。1前1,前2,前7,前8,前15
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。1前1,前2,前7,前8,前15
目標の実現に向けて計画ができる。1前1,前2,前7,前8,前15
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。1前1,前2,前7,前8,前15
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。1前1,前2,前7,前8,前15
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。1前2,前9,前15
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。1前2,前4,前5,前15
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。1前2,前4,前5,前15
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。1前2,前4,前5,前15
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。1前2,前4,前5,前15
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。1前2,前15
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。1前2,前15
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている1前2,前15
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。1前2,前5,前6,前9,前10,前15
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。1前2,前5,前6,前9,前10,前15
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。1前2,前5,前6,前9,前10,前15
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。1前2,前5,前6,前9,前10,前15
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。1前1,前2,前7,前15
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。1前1,前2,前7,前15
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。1前1,前2,前7,前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力00001000100