概要:
生涯スポーツでは、走・跳・投・泳をバランスよく配合した種目で構成している。
スポーツ分野では運動能力の基礎となる動作や体力を高め、グループ学習では礼儀や作法、集団の中での態度を学ぶ。
保健分野では自分の生活に関わる病気や運動習慣、心と体の在り方について学ぶ。喫緊の時事問題があればそちらを優先して学習することもある。
運動の楽しさや身体との付き合い方、生涯にわたって心身の健康を維持するための基本的な考え方を身につけることは、学生諸君のより良い学生生活、より良い卒業後の生き方につなげる鍵となる。
授業の進め方・方法:
生涯スポーツでは、以下の内容を実施する
【実技】
選択実技 : バスケットボール、バレーボール、ハンドボール、サッカー、ソフトボール、バドミントン、卓球、トレーニング
全員必修 : 水泳(4~5週)
体力テスト: 新体力テスト(文部科学省のテストを2~4週)、持久走(12分間走テストを2週)
【理論】
保健理論
授業は異学年・異学科で構成し、学年縦割りグループで実技種目を学習していく。天候や施設の状況によって実施する週数は変更になることもある。
2年生は一つ学年が上がり、グループ活動や実技の内容についてまだ学ぶ立場のものがほとんどになると考えられる。学ぶもの、リードしてもらうものとしての行動や態度を自らよく考えて実技の向上とグループ活動のサポートを行い次年度以降リーダーとして活動できるようステップを踏む段階になる。クラブ活動などで経験のある種目に関しては技術面で同級生だけでなく下級生や上級生にもアドバイスを積極的に行うことを期待する。
各種目では、基礎体力向上のための健康維持に必要な最低限の体力を確保するために、トレーニングを兼ねた準備体操を行う。
その後、実技へと移行していく。授業形態はグループでの活動が中心となるため、始めの説明を理解しながら聞き実技に移る。
得意・不得意がある場合は、学生同士で教え合うことで、理解を深め技能向上を目指す。
技能のレベルの評価だけでなく、技能の「向上」や、向上のための理論の「理解」、また「教えること」も評価となる。
相談したりしながら学習の質を高め、ゲームや記録測定、実技試験に向けてステップアップしていく形をとる。
授業受講時は必ず指定の体操服、校則に準じた身なりで受講する。スポーツを教材にして学習を行うので、スポーツ種目に応じたルールに則って行うことで各参加者が公平に今日競技ができるように、授業に取り組む時には、校則に則った行動や態度を実践した上で参加し、学習を進め評価をしていく。
注意点:
授業で配布する資料以外にも、図書館に関連図書をそろえているので、自分で資料を集め理解を深めたり、方法を学んだり、技術の向上に努めてもらいたい。
保健体育では、受講者が運動や健康、命の大切さ、生命活動の神秘を再認識し、授業で学んだことを日常生活で実践できるようになってもらいたい。
実験実習科目と同様、場面にふさわしい身なり、服装、態度を自ら判断し、時に律して選択をしていくこと。学校のルールのもとで行う授業や実技であるため、校則に準じた身なりと学校理念や目指す人財像に近づいていけるような参加態度を求める。学生生活全体を通してエンジニアとしての安全・安心への意識や他者との関わりを通して自己を成長させていく過程の一助となることを願っている。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
全体オリエンテーション、グループ分け グループごとのオリエンテーション 体力テスト:新体力テスト①(屋内種目) |
実技における評価内容と体育実技での取り組み方を理解する。
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2週 |
実技1 導入 基本動作やルールの説明と技術練習、簡易ゲーム |
選択種目の基本的なルールと基本動作(個人技術、集団技術)を理解する。
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3週 |
実技2 基本動作や技術練習と簡易ゲーム |
基本的なルールと基本動作(個人技術、集団技術)を理解したうえで、簡単なゲームや実践を行うことができる。 ゲームの審判方法を理解する。
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4週 |
実技3 グループでの基本練習、技術練習とゲーム |
グループで協力して基本動作(個人技術、集団技術)の練習をすることができる。 ゲームの運営方法を理解する。 審判方法を理解し実践することができる。
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5週 |
実技4 グループでの技術練習とゲーム、ゲーム運営 |
グループで協力して集団技術の練習をすることができる。 ゲームの運営方法を理解する。 審判方法を理解し実践することができる。
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6週 |
実技5 グループでの専門的な練習とゲーム、ゲーム運営 |
グループで協力して自分たちに必要な練習を考えることができる。またそれを実践することができる。 ゲームの運営方法を理解し実践することができる。 審判方法を理解し実践することができる。
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7週 |
実技6 グループ練習とゲーム(大会(リーグ)運営) |
グループで協力して自分たちに必要な練習を考えることができる。またそれを実践することができる。 ゲームの運営方法を理解し実践することができる。 審判方法を理解し実践することができる。
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8週 |
<前期中間試験> |
実技実施なし
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2ndQ |
9週 |
実技7 グループ練習とゲーム(大会(リーグ)運営) |
グループで協力して自分たちに必要な練習を考えることができる。またそれを実践することができる。 ゲームの運営方法を理解し実践することができる。 審判方法を理解し実践することができる。
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10週 |
実技8 評価 個別技能評価、口頭試問、グループ評価、 運営取り組みなど |
評価 選択種目に必要な基本技術が実践できる。 選択種目に必要な基本技術が向上している。 選択種目に必要な基本技術を理解している。 選択種目に必要な基本技術を相手に説明したり、教えたり、向上させたりることができる。 選択種目に必要なルールを理解しゲームの審判ができる。 ゲームの運営ができる。 ※種目やグループの技能レベル、経験者の数によって評価項目は変動する事がある。
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11週 |
実技9 評価 個別技能評価、口頭試問、グループ評価、 運営取り組みなど |
評価 前週の続き
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12週 |
水泳1 オリエンテーション、泳力測定(50m) 水泳授業の説明、注意事項 泳力測定(50mの記録測定) |
島国の国民に必要とされる泳力について理解する。 水泳授業での危険性と危険行動について理解する。 自分の泳力を知る。
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13週 |
水泳2 グループ分け 泳力別練習① 泳力別に3~4グループに分かれて練習 |
グループに必要な練習方法や能力、技能を理解しできるようになる。 A:より速く、長く(多く)泳ぐことができるようになる。複数の泳法で泳ぐことができる。 B:より速く泳ぐことができるようになる。複数の泳法でおよくことができるようになる。 C:自分のペースで長く(多く)泳ぐことができるようになる。複数の泳法で泳ぐことができるようになる D:泳法を問わず、足を着かずに50m泳ぐことができるようになる。 ※A~Dのグループ数、およびグループ内の到達目標は、学年のレベルや各レベルの人数に応じて調整する。
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14週 |
水泳3 泳力別練習② 泳力別に3~4グループに分かれて練習 |
同上
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15週 |
水泳4 泳力測定(50m)評価 泳力測定(50mの記録測定)、後期授業案内 |
自分の泳力を知る。 50mの泳力(タイム、技術)が向上している。 相手に説明したり、教えたり、向上させたりることができる。 泳力が無く、向上が僅かでも、粘り強く技能や体力の向上のために努力することができる。または、泳ぐために必要な基本技術や理論を理解している。技能向上のための練習方法を理解している。 ※水泳未受講者、水泳成績不振者は、夏季休業中の補講参加で到達目標に到達したかを評価する。
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16週 |
<前期末試験> (補講日等で実施) 水泳 測定(荒天時予備日)、後期授業の案内 |
実技実施なし ※荒天で水泳中止があった場合は、補講日等で実施
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後期 |
3rdQ |
1週 |
オリエンテーション グループ分け、グループオリエンテーション 体力テスト:新体力テスト②(屋内種目) |
実技における評価内容と体育実技での取り組み方を理解する。新体力テストの測定方法を理解する。自分の体力を知る。
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2週 |
体力テスト 新体力テスト③(屋外種目、残り種目) |
新体力テストの測定方法を理解する。 自分の体力を知る。
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3週 |
実技1 導入 基本動作やルールの説明と技術練習、簡易ゲーム |
選択種目の基本的なルールと基本動作(個人技術、集団技術)を理解する。
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4週 |
実技2 基本動作や技術練習と簡易ゲーム |
基本的なルールと基本動作(個人技術、集団技術)を理解したうえで、簡単なゲームや実践を行うことができる。 ゲームの審判方法を理解する。
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5週 |
実技3 グループでの基本練習、技術練習とゲーム |
グループで協力して基本動作(個人技術、集団技術)の練習をすることができる。 ゲームの運営方法を理解する。 審判方法を理解し実践することができる。
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6週 |
体力テスト 持久走(12分間走)① |
12分間走の測定方法と持久力の生理学的特性を理解する。自分の体力を知る。
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7週 |
実技4 グループでの技術練習とゲーム、ゲーム運営 |
グループで協力して集団技術の練習をすることができる。 ゲームの運営方法を理解する。 審判方法を理解し実践することができる。
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8週 |
<後期中間試験> |
実技実施なし
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4thQ |
9週 |
実技5 グループでの専門的な練習とゲーム、ゲーム運営 |
グループで協力して自分たちに必要な練習を考えることができる。またそれを実践することができる。 ゲームの運営方法を理解し実践することができる。 審判方法を理解し実践することができる。
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10週 |
実技6 グループ練習とゲーム(大会(リーグ)運営) |
グループで協力して自分たちに必要な練習を考えることができる。またそれを実践することができる。 ゲームの運営方法を理解し実践することができる。 審判方法を理解し実践することができる。
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11週 |
実技7 グループ練習とゲーム(大会(リーグ)運営) |
グループで協力して自分たちに必要な練習を考えることができる。またそれを実践することができる。 ゲームの運営方法を理解し実践することができる。 審判方法を理解し実践することができる。
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12週 |
体力テスト 持久走(12分間走)② |
次年度の目標に向かって体力向上の方法を理解する。また、次の目標を立てることができる。
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13週 |
実技8 評価 個別技能評価、口頭試問、グループ評価、 運営取り組みなど |
評価 選択種目に必要な基本技術が実践できる。 選択種目に必要な基本技術が向上している。 選択種目に必要な基本技術を理解している。 選択種目に必要な基本技術を相手に説明したり、教えたり、向上させたりることができる。 選択種目に必要なルールを理解しゲームの審判ができる。 ゲームの運営ができる。 ※種目やグループの技能レベル、経験者の数によって評価項目は変動する事がある。
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14週 |
実技9 評価 個別技能評価、口頭試問、グループ評価、 運営取り組みなど |
評価 前週の続き
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15週 |
<学年末末試験> |
実技実施なし
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16週 |
(荒天時予備日) 持久走測定、成績確認、実技試験予備日 |
成績確認、実技試験等予備日
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