到達目標
1.発生メカニズムなど地震の基礎的事項を理解し,説明できる。
2.耐震計算手法および主な耐震設計基準の基礎的な内容を理解し、設計水平震度を算定できる。
3.各種構造物の地震時被害の特徴について概略理解できる。
4.河川災害、土石流災害、海岸災害、地盤災害および火山災害の内容とその対策を理解できる。
5.災害予防対策、災害応急対策及び災害復旧・復興対策の概略の内容を理解できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 主な耐震設計基準の概要を理解し、簡単な設計計算ができる。 | 耐震計算法の基礎として1自由度系の振動解析の基礎的事項と設計水平震度の物理的意味を理解し、その設計計算ができる。 | 耐震設計基準の基礎事項を理解し、設計水平震度を算定できる。 | 耐震設計基準の基礎となる設計水平震度を算定できない。 |
評価項目2 災害対策の概略の内容を説明できる。 | 予防、応急、復旧・復興対策の概略の内容を実践事例を含めて理解できる。 | 予防、応急、復旧・復興対策の概略の内容を理解できる。 | 予防、応急、復旧・復興対策の概略の内容を理解できない。 |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
本科到達目標 3-1
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本科到達目標 3-3
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教育方法等
概要:
自然災害の中で地震災害を主な対象として、地震工学および防災計画の基礎的内容について学ぶ。地震災害の原因となる地震動の特性、構造物の耐震設計の基本的な考え方とその基礎的な計算方法、地震災害の状況および防災への取り組みなどについて講義する。
授業の進め方・方法:
地震災害を主に、地震工学および防災計画の基礎的内容について講義する。地震動の特性、構造物の耐震設計の基本的な考え方とその基礎的な計算方法、地震災害の状況や地震防災への取り組みなどについて、地震防災に関連する種々の問題や、地震工学の背景となる事項を織り交ぜて講義を進める。具体的な耐震設計には振動学など力学的な基礎知識が重要であるが、ここでは設計の考え方などに重点を置く。また各種自然災害の内容および対策について講義する。さらに、防災システム全体像の概略を把握するため防災基本計画の基礎的な内容を講義する。
注意点:
わが国は自然災害の顕著な国土に位置しており、社会の調和的発展・維持のために自然災害を防ぐ、あるいは軽減することが重要といえる。防災工学は社会全般と広く関わりをもつ分野であり、そのような背景を理解し、技術者として防災の意識を高めるよう努力してもらいたい。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
地震の発生メカニズム・震度階 |
地震断層、プレートテクトニクス、震度と震度階級を理解する。
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2週 |
地震の規模(マグニチュード)、地震波の性質 |
マグニチュード算定の考え方、P波・S波・表面波の主な性質を理解する。
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3週 |
地震動特性、地震計・地震観測 |
表層地盤の固有周期、地震計の簡単な原理を理解する。
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4週 |
耐震設計基準の基礎事項1 震度法、設計震度 |
震度法および設計震度の基礎的な考え方を理解する。
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5週 |
耐震設計基準の基礎事項2 地震時保有水平耐力法、設計水平震度算定演習 |
地震時保有水平耐力法の基礎的な考え方を理解し、設計水平震度を算定する。
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6週 |
動的解析手法 |
動的解析手法の概要について知識として学ぶ。
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7週 |
各種構造物の地震被害、地震防災 |
構造物の地震被害の概略の内容を理解する。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
中間試験返却と解説、各種自然災害に関するグループ学習 |
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10週 |
各種自然災害に関するグループ学習 |
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11週 |
各種自然災害に関するグループ学習 |
自分が取り組んだ自然災害の概略の内容を理解する。
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12週 |
災害予防対策 |
災害予防対策の概略の内容を理解する。
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13週 |
災害応急対策 |
災害応急対策の概略の内容を理解する。
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14週 |
災害復旧・復興対策 |
災害復旧・復興対策の概略の内容を理解する。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
期末試験返却と解説 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 地震の発生と断層運動について説明できる。 | 2 | |
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。 | 2 | |
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。 | 2 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 構造 | 耐震設計に関する基本的な考え方(震度法など)について説明できる。 | 2 | |
水理 | 津波と高潮の特徴を説明できる。 | 1 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 90 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |