リベラルアーツ実践 I

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 リベラルアーツ実践 I
科目番号 0046 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 特に指定しない。適宜配布する。
担当教員 池田 翼,川尾 勇達,関 文雄

到達目標

①科学技術がもたらす社会や環境・人間への影響を理解し,課題を把握することができる。
②外国語による講義受講やコミュニケーションを体験することによって、グローバルエンジニアに求められる国際的・共生的な視点を持つことができる。
③一般科目・専門科目の複数の分野に渡る知識を総合し,問題解決に向けた方策を検討することができる。
④社会協働やグループ活動・ディスカッションで求められるコミュニケーションスキルの基礎を身に着けたうえで、自分の特性を発揮することができる。
⑤批判的思考(クリティカル・シンキング)と分析的思考について理解し,自分の問題に置き換えて応用することができる。また,そのような思考に基づいた文章作成ができる。
⑥分野横断的能力(リテラシー・コンピテンシー)に関する自分の特性の経年的変化を把握することができ,その開発に向けて目標を立てることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
①科学技術がもたらす影響 科学技術がもたらす社会や環境・人間への影響を理解し、課題を把握することができる。 科学技術がもたらす社会や環境・人間への影響を理解できる。科学技術がもたらす社会や環境・人間への影響を理解することができない。
②外国語によるコミュニケーション外国語による講義受講やコミュニケーションを体験することによって、グローバルエンジニアに求められる国際的・共生的な視点を持つことができる。外国語による講義受講やコミュニケーションを能動的に体験することができる。外国語による講義受講やコミュニケーションを能動的に体験することができない。
③複数の分野に渡る知識の統合一般科目・専門科目の複数の分野に渡る知識を総合し、問題解決に向けた方策を検討することができる。一般科目・専門科目の複数の分野に渡る知識を組み合わせることができる。一般科目・専門科目の複数の分野に渡る知識を組み合わせることができない。
④コミュニケーションスキルの基礎社会協働やグループ活動・ディスカッションで求められるコミュニケーションスキルの基礎を身に着けたうえで、自分の特性を発揮することができる。社会協働やグループ活動・ディスカッションで求められるコミュニケーションスキルの基礎を理解することができる。社会協働やグループ活動・ディスカッションで求められるコミュニケーションスキルの基礎を理解することができない。
⑤批判的思考と分析的思考批判的思考(クリティカル・シンキング)と分析的思考について理解し、自分の問題に置き換えて応用することができる。また、そのような思考に基づいた文章作成ができる。批判的思考(クリティカル・シンキング)と分析的思考について理解することができる。また、そのような思考に基づいた文章作成ができる。批判的思考(クリティカル・シンキング)と分析的思考について理解することができない。
⑥分野横断的能力の把握分野横断的能力(リテラシー・コンピテンシー)に関する自分の特性の経年的変化を把握することができ、その開発に向けて目標を立てることができる。分野横断的能力(リテラシー・コンピテンシー)に関する自分の特性の経年的変化を把握することができる。分野横断的能力(リテラシー・コンピテンシー)に関する自分の特性の経年的変化を把握することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
「リベラルアーツ」関連科目においては、答えが与えられていない問いに対して、新たな解を探求する力を育成する。そのためには、アカデミックスキルやジェネリックスキルに関する知識を有している必要があり、また、必要な情報を組み合わせて利活用する能力、ものごとを分析して論理的・批判的に考察する能力、解を得る過程や解を共有する際に必要な表現力・協働力・コミュニケーション力が求められる。これらの能力を開発し実践的に定着させていくために、当科目では現代社会が抱える具体的な課題を題材として、複数の分野の知識を統合し具体的な解決策を提案する体験学習を行う。また、グローバルエンジニアに求められる国際的・共生的な視点や態度を身に着けるため、外国語を用いての講座受講やディスカッションも実施する。
授業の進め方・方法:
複数の教員がオムニバス方式で行う。授業の内容とその方法は、各担当者のシラバスによって実施される。評価の方法は、「学習内容の振り返り」の時間に記入する振り返りシートの記入内容により評価する。また、授業中の取り組み状況を評価に加える場合もある。
注意点:
学生諸君の主体的な活動を前提とした科目です。難しく考えずに積極的な授業参加をお願いします。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 自分の分野横断能力(生きる力)を見極め,Purposeを再確認する 1年次前期の自己点検結果を照査し,自分自身の変化を振り返る。また,1年次にも確認した自分のPurposeについて再確認を行う。
2週 分析的・統合的思考方法を身に着ける 各種フレームワークなどの,分析的思考や統合的思考の具体的な考え方について理解する。
3週 分析的・統合的思考方法を実践する 分析的思考と統合的思考を用いて,身近な”困りごと”対象としその技法を実践する。
4週 実践について振り返り,ピアレビューをする 上記演習に関する振り返りを実施し,実践についての自己評価を行う。また,ピアレビューを実施して自分以外の実践例にふれる。
5週 外国語によるスピーチを聞く 持続可能な開発目標(SDGs)に関して、外国人講師による外国語での意見表明を聴講し、内容を吟味する。また、文化的背景の違いによる視点の多様性について理解する。
6週 ミニPBLの実践(1)問題の分析と課題の設定 グループごとにSDGsに関連する事項を想定し,問題の分析と課題の設定を行う。
7週 ミニPBLの実践(2)コンセプト・シートの作成 グループごとに設定した問題へのソリューションを提案し,コンセプト・シートにまとめる。
8週 外部のエンジニア等による講演(1) 社会における課題解決に貢献しているエンジニア等による講演を聞き,社会とエンジニアリングの関係について考える。
2ndQ
9週 外部のエンジニア等によるコンセプト・シート講評 グループで検討したコンセプト・シートについて,外部エンジニア等による講評を受ける。
10週 ミニPBLの実践(3)コンセプト・シートのブラッシュアップ 外部エンジニアの講演・講評を受けて得た視点を基に,それぞれのコンセプト・シートをブラッシュアップする。
11週 ミニPBLの実践(4)コンセプト・シートのブラッシュアップ
12週 外部のエンジニア等による講演(2) エンジニア等による講演を聞き,エンジニアリングにおけるGoodWorkについて考える。
13週 ミニPBLの実践(5)コンセプト・シートの最終チェック これまで検討を重ねてきたコンセプト・シートを仕上げ,プレゼンに向けた準備作業を行う。
14週 ミニPBLの成果発表会 コンセプト・シートに基づいたグループごとの成果発表を行う。
15週 自分の分野横断能力(生きる力)を点検する 半年間での分野横断能力の変化を検証する。本科目で学んだスキルを活用して、今後の向上への取り組みを検討する。
16週
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力00001000100