日本史

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 日本史
科目番号 0053 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『詳説 日本史B』 山川出版社   適宜授業に関連した資料を配布する。
担当教員 時松 雅史

到達目標

律令国家の時代から第二次大戦後について、地元熊本県の歴史や世界の動きと関連させながら、基礎知識を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 商人町の形成と貨幣制度の発達、江戸の豪商について商人町がいかにして形成・拡大されるにいたったのかを、事例を挙げながら説明できる。また貨幣史についてその概略を説明できる。商人町がいかにして形成・拡大されるにいたったのかについて概略を説明できる。また貨幣史についてその概略を端的に説明できる。商人町がいかにして形成・拡大されるにいたったのかについて概略を説明できない。また貨幣史についてその概略を端的に説明できない。
評価項目2 江戸時代の武士・商人・農民について 江戸の文化江戸時代の武士の生活や商人間の信用制度について具体的に説明できる。江戸時代の文化について人名を挙げながらその特徴を説明できる。江戸時代の武士の生活や商人間の信用制度について概略を端的に説明できる。江戸時代の文化についてその特徴を端的に説明できる。江戸時代の武士の生活や商人間の信用制度について概略を端的に説明できない。江戸時代の文化についてその特徴を端的に説明できない。
評価項目3 幕末の日本と熊本 明治の諸改革幕末の日本の動きを、海外や熊本の動きと絡めながら人物名・事件名を挙げながら説明できる。明治期の諸改革や産業の発達について事例を挙げながら説明できる。幕末の日本の動きについて、端的に説明できる。明治期の諸改革や産業の発達について事例を挙げながら説明できる。幕末の日本の動きについて、端的に説明できない。明治期の諸改革や産業の発達について事例を挙げながら説明できない。
第二次大戦と日本 戦後の日本について第二次大戦にいたるまでの日本とアジア諸国について、人物名・事件名を挙げながら説明できる。戦後の日本について主要な事件や変革を挙げながら説明できる。第二次大戦にいたるまでの日本とアジア諸国について、概略を説明できる。戦後の日本について概略を端的に説明できる。第二次大戦にいたるまでの日本とアジア諸国について、概略を説明できない。戦後の日本について概略を端的に説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
世界史との関連で、日本史に対する興味・関心を高め、基礎知識を習得することを主眼に置く。日本史の流れを世界史との動きと関連付けながら学ぶ。また、地元熊本県の歴史を織り込むことで郷土理解を深める。
授業の進め方・方法:
前期は、教科書に書いてある重要語句をおさえていくことで、理解力を深めていく。実際には遠隔授業により、毎回課題を提出させる。後期は対面授業により事前に準備した資料に従い講義を進める。また絵図や写真もできるだけ多く用いて視覚的に学べるようにする。さらに教科書や資料を輪読させることで授業参加を促す。
注意点:
定期試験以外に授業のノートも評価の参考にするので必ずノートを準備しておくこと。ノートの点数を加算した総合点が60点未満の場合には再評価のための試験を行うことがある。前期に提出させる課題は、出欠の代わりになるので注意すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 大宝律令と官僚制 律令制国家の基本的な仕組みについて説明できる。
2週 律令下の土地政策と天平文化 土地政策の特徴と天平文化の特徴について説明できる。
3週 平安遷都と蝦夷との闘い 平安遷都の経緯と東北地方での支配について概略を説明できる。
4週 武士の成長と源氏の進出 武士が力をつけていく過程と源氏の進出について説明できる。
5週 院政と平氏の台頭 院政のはじまりと平氏の勢力が強くなる過程を説明できる。
6週 鎌倉幕府の成立 源平の争乱から鎌倉幕府ができるまでの概略について説明できる。
7週 蒙古襲来と鎌倉文化 蒙古襲来と鎌倉文化の概要について説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 室町幕府と東アジア交易 室町幕府が成立した過程と当時の東アジア交易について説明できる。。
10週 幕府の動揺と室町文化 幕府が弱体化する背景と室町文化の特徴について説明できる。
11週 戦国大名の登場 地方の守護・地頭に代わって戦国大名が地方で力をつけていく過程を説明できる。
12週 ヨーロッパ人の東アジア進出 キリスト教が伝来し、南蛮貿易が盛んになる時代について概略を説明できる。
13週 織豊政権(1) 信長の統一事業について説明できる。
14週 織豊政権(2) 秀吉の全国統一事業について説明できる。
15週 江戸幕府の成立 家康の統一事業と幕藩体制の概要について説明できる。
16週 定期試験の解説
後期
3rdQ
1週 肥後国の成立とその後の歴史 肥後国の誕生から江戸時代までの統治者について概要を説明できる。
2週 近代的商業資本の形成と発展(1) 江戸時代に近代的な商業活動が展開したことを事例をあげながら説明できる。
3週 近代的商業資本の形成と発展(2) 商業資本が金融資本までおよび国内で信用貨幣が流通したことを説明できる。
4週 武士と商人 武士の家計と商人の奉公について要点を説明できる。
5週 江戸時代の農業と土木事業 豪農の役割と肥後の主な土木事業について要点を説明できる。
6週 江戸時代と明治初めの教育 江戸時代の教育と明治初期の洋学の普及について、熊本を例にとりながら要点を説明できる。
7週 安土桃山時代から江戸時代にかけての文化 伊万里焼の形成と発展について要点を挙げることができる。また全国の陶磁器について代表的な焼き物の名称を挙げることができる。
8週 中間試験
4thQ
9週 明治の諸改革 地租改正など新政府の政策について要点を説明できる。
10週 製糸・紡績業の発展 日本がいかにして製糸・紡績業を発展させたか、概要を説明できる。
11週 石炭業の発展 当時の主な産地と港の整備について要点を挙げることができる。
12週 郵便業務と交通の発達 郵便業務の開始と明治以降に発達した交通機関について要点を説明できる。
13週 明治・大正期の文化 洋画の普及と日本画の再興について要点を挙げることができる。
14週 貨幣制度の改革と金融業の発達 明治期の貨幣制度の改革と銀行の創立について要点を説明できる。
15週 日本のアジア進出 日清・日露戦争に至った経緯と当時の東アジア情勢について要点を説明できる。
16週 学年末試験の解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3前12
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3後7
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3後9,後10
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3後6

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合9500005100
基礎的能力9500005100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000