国語III

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 国語III
科目番号 0054 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「新編 現代文B 言葉の世界へ」(教育出版)
担当教員 池田 翼

到達目標

①多方面の評論的文章を正確に読解し、その意図を把握することができる。
②上記の読解をふまえ、自分なりの考えを展開することができる。
③小説をはじめとする文芸的分野の言語表現を読解し、その概要を把握することができる。
④上記の読解をふまえ、自分なりの読みを展開することができる。
⑤日本語運用能力の基礎として、漢字の読み・書き、敬語の用法などに熟達する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
①多方面の評論的文章を正確に読解し、その意図を把握することができる。評論的文章を正確に読解でき、その意図を把握し、自らの言葉で説明できる。評論的文章を正確に読解でき、その意図を把握できる。評論的文章を正確に読解し、その意図を把握することができない。
②上記の読解をふまえ、自分なりの考えを展開することができる。評論的文章を正確に読解でき、その意図をふまえ自分なりの考えを論理的に表現できる。評論的文章を正確に読解でき、その意図をふまえ自分なりの考えを表現できる。評論的文章を正確に読解できず、その意図をふまえ自分なりの考えを表現できない。
③小説をはじめとする文芸的分野の言語表現を読解し、その概要を把握することができる。小説等の文芸的言語表現を読解でき、その概要を把握し、自らの言葉で説明できる。小説等の文芸的言語表現を読解でき、その概要を把握できる。小説等の文芸的言語表現を読解し、その概要を把握することができない。

学科の到達目標項目との関係

本科到達目標 1-1 説明 閉じる
本科到達目標 4-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本語で表現された様々な文章を通して、基本的な日本語読解能力を身に着ける。また、学習した表現方法を駆使しながら、自ら文章によって表現する能力を高める。さらに、日本語運用に関わる基礎的な知識を養う。
授業の進め方・方法:
上記教科書および適宜配布するプリントを用いて、評論文から小説にいたるまで、多岐にわたる言語表現の精緻な読解を行う。また、日本語運用に関わる演習を行う。
毎時、ワークブックの小テストを実施するので、事前に指定された範囲について予習をしておくこと。
各授業で取り上げた内容について、授業後論点を整理しておくこと。
注意点:
授業への質問や要望は、メール・来室問わず随時受け付けます。
日本語で表現された様々な種類の文章を読解し自らの考えや読みを表現することで、日本語運用能力を高めるとともに、言語表現を味わい、自分の世界を拡げて行ってください。また、漢字や敬語の基礎的な知識を高め、社会人としての地盤を固めるべく、有意義な時間にしてください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 日本語運用能力テスト 日本語力について、現在の実力を把握する。
2週 評論文(1) 評論文(1)を正確に読み、内容を理解する。
3週 評論文(1) 評論文(1)の内容を説明することができ、それについての自分の考えを表現できる。
4週 評論文(2) 評論文(2)を正確に読み、内容を理解する。
5週 評論文(2) 評論文(2)の内容を説明することができ、それについての自分の考えを表現できる。
6週 小説(1) 小説(1)を正確に読み、内容を把握する。
7週 小説(1) 小説(1)の内容にもとづき、自ら解釈し、それを説明することができる。
8週 〔前期中間試験〕 評論(1)、評論(2)、小説(1)について、内容を客観的に説明することができ、自分の意見を記述することができる。また、ここまでに学習した日本語力に関する問題に正確に答えることができる。
2ndQ
9週 評論文(3) 評論文(3)を正確に読み、内容を理解する。
10週 評論文(3) 評論文(3)の内容を説明することができ、それについての自分の考えを表現できる。
11週 評論文(4) 評論文(4)を正確に読み、内容を理解する。
12週 評論文(4) 評論文(4)の内容を説明することができ、それについての自分の考えを表現できる。
13週 小説(2) 小説(2)を正確に読み、内容を把握する。
14週 小説(2) 小説(2)の内容にもとづき、自ら解釈し、それを説明することができる。
15週 敬語の学習(1) 敬語の用法について、正確な知識を会得し、応用的に表現することができる。
16週 〔前期末試験〕 評論(3)、評論(4)、小説(2)について、内容を客観的に説明することができ、自分の意見を記述することができる。また、ここまでに学習した日本語力に関する問題に正確に答えることができる。
後期
3rdQ
1週 詩歌(1) 詩歌(1)について内容を理解し、作品の背景をふまえながら解釈することができる。
2週 詩歌(2) 詩歌(2)について内容を理解し、作品の背景をふまえながら解釈することができる。
3週 詩歌(3) 詩歌(3)について内容を理解し、作品の背景をふまえながら解釈することができる。
4週 詩歌(4) 詩歌(4)について内容を理解し、作品の背景をふまえながら解釈することができる。
5週 評論文(5) 評論文(5)を正確に読み、内容を理解する。
6週 評論文(5) 評論文(5)の内容を説明することができ、それについての自分の考えを表現できる。
7週 敬語の学習(2) 敬語の用法について、正確な知識を会得し、応用的に表現することができる。
8週 〔後期中間試験〕 評論(5)、詩歌(1)~(4)について、内容を客観的に説明することができ、自分の意見を記述することができる。また、ここまでに学習した日本語力に関する問題に正確に答えることができる。
4thQ
9週 小説(3) 小説(3)について、作者の概要と文学史的位置づけについて理解する。
10週 小説(3) 小説(3)を正確に読み、内容を把握する。
11週 小説(3) 小説(3)を正確に読み、内容を把握する。
12週 小説(3) 小説(3)を正確に読み、内容を把握する。
13週 小説(3) 小説(3)の内容にもとづき、自ら解釈し、それを説明することができる。
14週 小説(3) 小説(3)の内容にもとづき、自ら解釈し、それを説明することができる。
15週 敬語の学習(3) 敬語の用法について、正確な知識を会得し、応用的に表現することができる。
16週 〔学年末試験〕 小説(3)について、内容を客観的に説明することができ、自分の意見を記述することができる。また、ここまでに学習した日本語力に関する問題に正確に答えることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。3前2,前3,前4,前5,前8,前9,前10,前11,前12,前16,後5,後6,後8,後16
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。3前6,前8,前13,前16,後1,後2,後3,後4,後8,後9,後10,後11,後12,後16
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16,後5,後6,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。3前6,前7,前8,前13,前14,前16,後1,後2,後3,後4,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後16
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。3前7,前8,前14,前16,後1,後2,後3,後4,後8,後13,後14,後16
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。3前3,前5,前7,前8,前10,前12,前14,前16,後1,後2,後3,後4,後6,後8,後13,後14,後16
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。3前1,前2,前4,前6,前8,前9,前11,前13,前15,前16,後5,後7,後8,後10,後11,後12,後15,後16

評価割合

試験小テスト・平常点合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000