設計製図III

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 設計製図III
科目番号 0055 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 はじめての建築製図(学芸出版社)、建築設計資料集成(日本建築学会編)、「新建築」、「a+u」、「住宅特集」(以上新建築社)、「GA JAPAN」(A.D.A.EDITA Tokyo)ほか
担当教員 川口 彩希

到達目標

1. グループワークで発言したり他人の意見を聞いたりしながら、テーマやコンセプトについて論理的に意見を集約することができる。
2. 手書き及びCADによる図面を製図規約等に沿って正確に書くことができる。
3. 図面、模型、CG等を活用し、プレゼンテーションシートを作成できる。
4. 施設の機能、ユニバーサルデザイン、利用者のアクティビティ等を考慮した設計ができる。
5. 様々な視点から地域や世の中の課題や問題に目を向け、それについて自分なりの考えを持つことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1グループワークで発言したり他人の意見を聞いたりしながら、テーマやコンセプトについて論理的に意見を集約することができる。グループワークで発言したり他人の意見を聞いたりしながら、テーマやコンセプトについて論理的に意見をまとめることができる。グループワークで発言したり他人の意見を聞くことができなかったり、自分の意見に固執し、テーマやコンセプトについて論理的に意見を集約することができない。
評価項目2製図規約・製図記号を的確に活用し,様々な表現を用いることができる。製図規約・製図記号を的確に活用し図面を書くことができる。製図規約・製図記号が理解できず、建築図面としての表現ができない。
評価項目3設計意図を十分に反映した図面、模型、CG等を作成することができ、それらを活用した魅力的なプレゼンテーションシートを作成することができる。図面、模型、CG等を作成することができ、それらを活用したプレゼンテーションシートを作成することができる。図面、模型、CG等を作成することができず、プレゼンテーションシートを作成できない。
評価項目4施設の設計のポイントを押さえ、機能的なゾーニング、配置計画、動線計画、UD、周辺環境などを考慮した設計ができる。施設の設計のポイントを部分的に押さえ、ゾーニング、配置計画、動線計画等について部分的に配慮した設計ができる。施設の設計のポイントを理解できず、ゾーニング、配置計画、動線計画等に配慮した設計ができない。
評価項目5地域や世の中の問題について理解し、自分の考えを持っている。地域や世の中の問題について理解している。地域や世の中の問題について理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
3年次の設計製図の主要テーマは次の3点である。
① 手書きの図面の完成度を向上させること。
② CAD(Computer Aided Design)による製図やプレゼンテーション手法の技術を向上させること。
③ グループワークを通して、テーマに関する問題点を把握し、関連情報を収集し、コンセプトを設定し解決方法を探って行くといったPBL(Problem Based Learning)の一連のプロセスに必要な基本的な力を身につけること。
授業の進め方・方法:
世界動向と建築や社会デザイン、自分たちの身近な生活がどのように関連しているかについて、グループワークを取り入れながら考えていく。インプットとアウトプットのそれぞれの手法についても試行錯誤しながら、設計科目にとどまらない思考整理方法を身につける。また、CADやプレゼンテーション技術を向上も目的とし,手描きに加えてCADやプレゼンテーションソフトなどを積極的に扱い、より高度な計画・設計・表現を目指す。
注意点:
・ より高いレベルを達成するためには授業時間を有効に使う必要がある。
・ デザインをしていく際には、事例を参考にしながら発想を展開していくことも有効な手法であり、雑誌等で日常的に刺激を受けることが重要である。
・ 質問やエスキスチェックなどでの来室+teamsなどのオンラインでの相談を歓迎する。
・ 建築雑誌や作品集等を普段から読む習慣を身につけること。
・ 身近な建築物を見学すること。これまで意識して見ていなかった建築物も学んだことを参考にしながら意識的に見ることで発見がある。
・ そこに立つとどう見えるか、人がそこでどういう過ごし方をするか、その時何を感じるか、を想像し検討しながら設計することで設計力が大きく伸びる。
・ 設計力は習うことで身につくのではなく、主体的に探求することで身につく。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス ( 授業内容・スケジュール・達成目標 等)
導入
達成目標について理解している。
2週 グループワーク メンバーの発表を聞き、意見交換が行える。
3週 個人作業 設計課題に即したエスキスを行うことができる。
4週 個人作業 設計課題に即したエスキスを行うことができる。
5週 個人作業 設計課題に即したエスキスを行うことができる。
6週 個人作業 設計課題に即したエスキスを行うことができる。
7週 個人作業 設計課題に即したエスキスを行うことができる。
8週 個人作業(図面提出) 設計課題に即したエスキスを行うことができる。
2ndQ
9週 個人作業 自分の計画案についてプレゼン資料(図面・パース・模型)を作成できる。
10週 個人作業 自分の計画案についてプレゼン資料(図面・パース・模型)を作成できる。
11週 個人作業 自分の計画案についてプレゼン資料(図面・パース・模型)を作成できる。
12週 個人作業 自分の計画案についてプレゼン資料(図面・パース・模型)を作成できる。
13週 個人作業 自分の計画案についてプレゼン資料(図面・パース・模型)を作成できる。
14週 個人作業 自分の計画案についてプレゼン資料(図面・パース・模型)を作成できる。
15週 定期試験
16週

評価割合

調査・コンセプト計画・図面プレゼンテーション発表・グループワーク合計
総合評価割合20402020100
基礎的能力00000
専門的能力1540202095
分野横断的能力50005