建築社会工学実験II

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 建築社会工学実験II
科目番号 0055 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 建設材料実験法(鹿島出版会),土質実験基本と手引き(丸善)
担当教員 松家 武樹,脇中 康太

到達目標

1.各実験テーマの目的を理解し,関連科目との繋がりを説明することが出来る。
2.使用する実験機器の名称や役割などを理解し,適切に操作することが出来る。
3.実験結果のデータを指示通りにまとめ,グラフ作成などでまとめることが出来る。
4.得られたデータを工学的に分析し,考察をすることが出来る。
5.実験結果を検証するために理論計算をすることが出来る。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.各実験テーマの目的を理解し,関連科目との繋がりを説明することが出来る。各実験テーマの目的を理解し,関連科目との繋がりを説明することが出来、更にそれらがどのように社会に役立つのかを理解することができる。各実験テーマの目的を理解し,関連科目との繋がりを説明することが出来る。各実験テーマの目的を理解し,関連科目との繋がりを説明することが出来ない。
2.使用する実験機器の名称や役割などを理解し,適切に操作することが出来る。使用する実験機器の名称や役割などを理解し,正確かつ迅速に操作することが出来る。使用する実験機器の名称や役割などを理解し,適切に操作することが出来る。使用する実験機器の名称や役割などを理解し,適切に操作することが出来ない。
3.実験結果のデータを指示通りにまとめ,グラフ作成などでまとめることが出来る。実験結果のデータを指示通りにまとめ,査読者が見やすいグラフや表としてまとめることが出来る。実験結果のデータを指示通りにまとめ,グラフ作成などでまとめることが出来る。実験結果のデータを指示通りにまとめ,グラフ作成などでまとめることが出来ない。
4.得られたデータを工学的に分析し,考察をすることが出来る。 得られたデータを工学的に分析し,考察をすることならびに改善点を提示するが出来る。 得られたデータを工学的に分析し,考察をすることが出来る。 得られたデータを工学的に分析し,考察をすることが出来ない。
5.実験結果を検証するために理論計算をすることが出来る。 実験結果を検証するために理論計算をすることができ,更にその理論式を導くことができる。 実験結果を検証するために理論計算をすることが出来る。 実験結果を検証するために理論計算をすることが出来ない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 2-2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 3-4 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 6-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目では,材料試験,土質試験,構造実験を行う。力学現象や物理試験などを実際に手掛けて,目で見ることにより,理解を深めることを目的としている。また,実験・試験の結果データを整理し,レポートを作成することで,データ整理の手法や工学的な見地での考察などを学び,工学レポートを作成する訓練を行う。
授業の進め方・方法:
工学分野では理論を理解した上で,力学現象や数々のデータを分析して,その中から結論を導き出す能力が要求される。本科目は,実際に土質に関する試験や,コンクリート供試体を作成し,強度試験などを行うことで,理論と実現象を結びつけ,関連する専門科目の理解を深めることを目的として行うものである。材料・土質・構造に関する実験を班別で行う。各実験テーマを終了した後にレポート作成に入り,実験データの結果を整理し,レポートを提出して実験が完結する。
注意点:
・実験を行う際は服装に注意する。実習服の上下を着用の上,スリッパ履きなどは禁止する。
・実験機器は丁寧に扱い,準備,後片付けをしっかりすること。
・安全には十分留意し,むやみに実験室にある機材を扱わないこと。
・レポートの提出期限は守り、必ず提出すること。
・質問はいつでも担当教員を尋ねること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 基礎的原理や現象を理解するための実験手法、実験手順、実験データ処理法等について理解する。
2週 配合設計  コンクリートの配合設計ができる。
3週 練り込み コンクリートの配合設計を理解し、コンクリートを作製できる。
4週 練り込み コンクリートの配合設計を理解し、コンクリートを作製できる。
5週 土の粒度試験 土の粒度試験を理解し、実践できる。
6週 土の粒度試験 土の粒度試験を理解し、実践できる。
7週 レポート作成 実験ノートの記述、及び実験レポートの作成の方法を理解し、実践できる。
8週 レポート返却・解説指導 実験ノートの記述、及び実験レポートの作成の方法を理解し、実践できる。
4thQ
9週 コンクリートの圧縮強度試験 コンクリートの圧縮強度試験を理解し、実践できる。
10週 コンクリートの引張・曲げ試験 コンクリートの引張・曲げ試験を理解し、実践できる。
11週 土の締固め試験 土の締固め試験を理解し、実践できる。
12週 土の締固め試験 土の締固め試験を理解し、実践できる。
13週 レポート作成 実験ノートの記述、及び実験レポートの作成の方法を理解し、実践できる。
14週 レポート返却・解説指導 実験ノートの記述、及び実験レポートの作成の方法を理解し、実践できる。
15週 レポート返却・解説指導 実験ノートの記述、及び実験レポートの作成の方法を理解し、実践できる。
16週 総括 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術工学実験技術物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3後1
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3後1
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3後1
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3後7,後8,後13,後14
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3後7,後8,後13,後14
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3後7,後8,後13,後14
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3後7,後8,後13,後14
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3後1
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3後1
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3後1
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3後1
専門的能力分野別の専門工学建設系分野測量有効数字、数値の丸め方を説明でき、これを考慮した計算ができる。3後9,後10
分野別の工学実験・実習能力建設系分野(実験・実習能力)建設系分野(実験・実習能力)コンクリートのスランプ試験について理解し、器具を使って実験できる。4後3,後4
コンクリートの空気量試験について理解し、器具を使って実験できる。4後3,後4
コンクリートの強度試験について理解し、器具を使って実験できる。4後9,後10
粒度試験について理解し、器具を使って実験できる。4後5,後6
突固めによる土の締固め試験について理解し、器具を使って実験できる。4後11,後12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000