日本史

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 日本史
科目番号 0061 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『詳説 日本史B』 山川出版社   適宜授業に関連した資料を配布する。
担当教員 時松 雅史

到達目標

江戸時代から第二次大戦後について、地元熊本県の歴史や世界の動きと関連させながら、基礎知識を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 商人町の形成と貨幣制度の発達、江戸の豪商について商人町がいかにして形成・拡大されるにいたったのかを、事例を挙げながら説明できる。また貨幣史についてその概略を説明できる。商人町がいかにして形成・拡大されるにいたったのかについて概略を説明できる。また貨幣史についてその概略を端的に説明できる。商人町がいかにして形成・拡大されるにいたったのかについて概略を説明できない。また貨幣史についてその概略を端的に説明できない。
評価項目2 江戸時代の武士・商人・農民について 江戸の文化江戸時代の武士の生活や商人間の信用制度について具体的に説明できる。江戸時代の文化について人名を挙げながらその特徴を説明できる。江戸時代の武士の生活や商人間の信用制度について概略を端的に説明できる。江戸時代の文化についてその特徴を端的に説明できる。江戸時代の武士の生活や商人間の信用制度について概略を端的に説明できない。江戸時代の文化についてその特徴を端的に説明できない。
評価項目3 幕末の日本と熊本 明治の諸改革幕末の日本の動きを、海外や熊本の動きと絡めながら人物名・事件名を挙げながら説明できる。明治期の諸改革や産業の発達について事例を挙げながら説明できる。幕末の日本の動きについて、端的に説明できる。明治期の諸改革や産業の発達について事例を挙げながら説明できる。幕末の日本の動きについて、端的に説明できない。明治期の諸改革や産業の発達について事例を挙げながら説明できない。
第二次大戦と日本 戦後の日本について第二次大戦にいたるまでの日本とアジア諸国について、人物名・事件名を挙げながら説明できる。戦後の日本について主要な事件や変革を挙げながら説明できる。第二次大戦にいたるまでの日本とアジア諸国について、概略を説明できる。戦後の日本について概略を端的に説明できる。第二次大戦にいたるまでの日本とアジア諸国について、概略を説明できない。戦後の日本について概略を端的に説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
世界史との関連で、日本史に対する興味・関心を高め、基礎知識を習得することを主眼に置く。日本史の流れを世界史との動きと関連付けながら学ぶ。また、地元熊本県の歴史を織り込むことで郷土理解を深める。
授業の進め方・方法:
教科書及び準備した資料に従い講義を進める。また絵図や写真もできるだけ多く用いて視覚的に学べるようにする。さらに教科書や資料を輪読させることで授業参加を促す。
注意点:
定期試験以外に授業のノートも評価の参考にするので必ずノートを準備しておくこと。ノートの点数を加算した総合点が60点未満の場合には再評価のための試験を行うことがある。前期に提出させる課題は、出欠の代わりになるので注意すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・肥後国の変遷 16世紀以降、肥後国を統治した人々について説明できる。
2週 市と町人町の形成 市と町人町がいかにして形成されたかを説明できる。
3週 江戸時代の豪商(1) 越後屋の商業取引について説明できる。
4週 江戸時代の豪商(2) 当時の流通と信用取引について説明できる。
5週 江戸時代の貨幣制度と流通 江戸時代までの貨幣史の概略を説明できる。
6週 武士と町人 武家の収支状況から当時の武士の生活を説明できる。
7週 江戸時代の熊本 肥後の絵図をみて、絵図の書き方や特徴を説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 江戸時代の文化 浮世絵および陶磁器について基礎的な知識を習得できる。
10週 江戸時代の教育と熊本 有名な藩校および私塾、九州・熊本の塾について、名称や人物、思想について説明できる。
11週 熊本の土木事業 肥後藩で行われた土木事業について、基礎知識を習得できる。
12週 日本の開国と世界の情勢 開国と当時の欧米諸国の商業競争が関係していることを説明できる。
13週 明治期の諸改革(1) 廃藩置県や身分制度の解体について説明できる。
14週 明治期の諸改革(2) 地租改正と地券の発行について説明できる。
15週 交通と通信の発達 人力車の普及と郵便制度の導入について説明できる。
16週 定期試験の解説
後期
3rdQ
1週 製糸業と紡績業の発達 日本の製糸業と紡績の発達についてキーワードを挙げながら説明できる。
2週 金融業の発達 貨幣制度の改正と銀行業の発達についてキーワードを挙げながら説明できる。
3週 石炭業の発達 石炭業の発達について、キーワードを挙げながら説明できる。
4週 明治・大正の文化 洋画の普及と日本画の再興について要点を挙げることができる。
5週 明治・大正の熊本 熊本洋学校の設立や実学党の思想についてキーワードを挙げながら説明できる。また海外移民に関して概略を説明できる。
6週 日清・日露戦争 大国と戦争を交えた経緯について説明できる。
7週 世界恐慌と日本 第二次大戦に向かうまでの日本の状況をキーワードを挙げながら説明できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 日本の戦後復興 戦後日本の民主化について事例を挙げながら説明できる。
10週 高度成長期(1) 成長の主な要因と革命といわれる出来事についてキーワードを挙げながら説明できる。
11週 高度成長期(2) 新産業都市建設や公害問題について要点を挙げることができる。
12週 昭和の文化 家電製品やレコード等に触れる。
13週 オイルショックと日本 オイルショックが起きた背景と日本の政策について説明できる。
14週 バブル経済前後 バブル経済が起きた要因と当時の状況についてキーワードを挙げながら説明できる。
15週 平成の経済史 「失われた10年」と呼ばれる時期の日本とアベノミクスまでについて要点を挙げることができる。
16週 学年末試験の解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3前12
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3後7
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3後9,後10
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3後6

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合9500005100
基礎的能力9500005100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000